|
はじめまして。30代のアスペルガー当事者で結婚していて子供もいます。精神科ではないですが医者をやってます(掲示板では証明のしようもありませんが)。
アスペルガーという言葉が有名になったのは2005年頃以降だと思いますが、結婚したあとで自分がアスペルガー当事者と気がつきました。幸い子供は定型発達です。
貴女が婚約者に診断を求めるのは正当な権利です。一生の問題ですから。ただしアスペルガーだと診断されても治療法はありません。ただし診断が確定していると問題が起きたときや起きそうなときの対処法が分かってはきていますので、生活していく上で対処はしやすくなるとは思います。
彼のエピソードを読んだかぎりではアスペルガー症候群の可能性が高いと思います。貴女が考えなければならないのは彼がアスペルガーだと診断されたらどうするのか。わかれるのか、結婚するのか。アスペルガー症候群は男に多く、アスペルガー症候群の夫を持つ女性向けに書かれた本も日本語でいくつも出版されていますので読んだらいいかと思います。
当事者として、個人的にはアスペルガー症候群の男との結婚はおすすめしません。感情的なすれ違いから女性の方にストレスが大きくかかり、女性が愛情の枯渇とか感情的な孤立を感じる状態になることが知られています。医学的にはカサンドラ愛情剥脱症候群というらしいですが、私も妻の感情的な部分を理解できず、悲しい思いを何度もさせました。妻が悲しんでいるのは理解しても、なぜ悲しくなったのかは理解できていません。悲しませたことについて謝りはしますが本質的な理由を理解していないので同じ過ちを繰り返します。こういったことが一生続きます。問題はあらゆる場面で発生します。二人の間だけでなく、会社で、近所付き合いで、子育てについて。普通の人が常識で分かるでしょうと思うことが、アスペルガー症候群の人間には分からないのです。
彼とつきあっているということは彼には何らかの良い点があるのだとは思いますが、彼の欠点は訂正不可能であり、その欠点と一生つきあっていくことができるか貴女はよく考えなければなりません。
誠心誠意のアドバイスとして彼との結婚はおすすめしません。貴女には他の男性と幸せになる権利があります。
|
|