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Cyperus-Aさんがレスされている中の
> “仕事がしっかりできている”という意味で、世間の人はよく“ちゃんと”という言葉を使います。
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> これが…意外と“あいまい”というか“雲をつかむ”ような抽象的な言葉で、ASの我々にとっては、意欲をそがれる言葉だったりします。
という言葉に思う所があったので、レスを入れたくなりました。
Cyperus-Aさんの投稿に対してのレスではないのですが、場所的にこちらがいいかな、と思ってつけさせていただきました。
仕事をこなしていく場合、『スピード』と『正確さ』は非常に大事な要素だとは思います。
まるでそう・・・受験勉強での計算問題のように・・・。
10個こなすうち半分以上にミスがあったとしたら、かなりな問題になりますから。
ただ。
実は私には仕事をするうえで、もっと大事なことがあるように感じているんです。
これは自分が後輩を仕事上指導してきた上で感じてきたことなんですが。
最初にミスをおかすことは誰にでもあること。もちろん、要領のいい人もいれば悪い人もいるので、ミスの量に差が出ることで問題になることはあります。
でも、仕事を継続させられるかどうかを判断するときに大事なのは、その後にあります。
ミスの後にいかに“意欲的に”ミスを自分自身でフォローしようとしているか?その努力具合を周囲や上司は観察しています。
ここを見て、この人は今以上に改善していく可能性がある(ミスが減っていく可能性がある)、またはどうも改善の兆しがない(ミスが改善されると思えない)を判断し継続の有無を決めているのだろうと思います。
改善する意志の強い人なら、将来性があるからなんですね。
この改善のためのフォローにも大切な点があると思えるんです。
自分ひとりでなんとかしなけりゃと焦ったところで、結果が上手く出る可能性は低いんですよね。(だって、なんとかできるくらいならば、すぐミスは減るはずですから)
周囲(たいてい上司)に相談する。
どこがダメなのか、何がまずいのか、教えをこう。
そして、ただ聞くだけでなく、自分から教えてもらった内容を話してそれであっているかを確認する、などの手間がいると思います。
「自分でできている」ではなく、「客観的にできている」という評価がすごく大事だと思います。
もうひとつ、仕事をするうえで、全体の「目的」と、それプラス自分のやっていることの作業の「目的」を把握しておくことがとても大事だと思っています。
ともすれば自閉スペクトラム圏にある方の場合、自分の作業にばかり集中してしまい、全体の目的とかけはなれてしまうことがあるように感じるんですね。
自分の作業は“全体の一部”ということが頭から離れてしまうような・・・。
全体と個の作業の関係性が抜け落ちているというか・・・。
マニュアルに書かれている通りにかっちりやることも大事なのですが、物によっては「○○の作業のためには、その前作業の△△では、こうなっていることが必要」というものもあります。そのための詳細はいちいち詳細に説明されてなかったりもします。
この△△の作業を請け負っている場合、次の作業の目的や動作なども考慮しないと“全体として作業がうまくいかない”状態に陥りやすいです。
自分の作業はあくまでも「全体の一部」であるイメージがあると仕事がスムーズに流れやすいんだと思います。
逆にミスしたときに、何に迷惑がかかるのか、どういった不具合が全体として出るのか、そこを見つけられると、ミスをしても上手なフォローができるように思います。
なんだか抽象的なわかりにくい表現になってしまってますね・・・ごめんなさい。
文章だけで表現するってホントに難しい。
就労が厳しい昨今ですが、少しでも就労継続の参考になる部分があれば・・・
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