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横レス失礼します。
私も今回の事故についてのみ語るならば、たけるさんと同意見です。
デラックスすさんも、きものひめさんも、「生きるためにやむを得ず、てんかんを隠して運転免許の必要な仕事をするしかなかった」という前提で話されているようですが、この加害者の場合は、そうではありません。
報道で下記のことが明らかになっています。
●「将来の夢は、どんな大きいクレーンでも乗りこなす運転士」「生まれ変わってもクレーン運転士になりたい」と語っていたこと。
●3年前の事故で執行猶予中だったこと。
●7年間に6件の物損事故を起こしていること。
●今回の事故を起こした直後、「居眠り運転だった」と嘘の供述をしたこと。
3年前の事故でも「居眠り運転」供述をしていたそうです。
てんかんと言えば、免許を取り消されることがわかっていたからではないでしょうか。
てんかんに対する社会の偏見があるのは事実です。
でも、社会の問題と本人の責任とは別に考えた方がいいと思います。
てんかん協会でも「運転を職業とする免許は取得できない」と声明を出しているほどですし、他のてんかん当事者、医療従事者らのブログなど目を通しても、「発作を何度も起こしながら、運転をメインとする職種に好んで就いたというのは、言語道断」という意見は多数あります。
就職の際に、運転免許を募集条件とする企業は多いですが、すべてが実際の運転を必要とするわけではありません。
多くの場合は、「高卒以上」などの学歴と同様に、「免許を取得する程度の能力がある」ことの証明として、運転免許を求めます。
てんかんを隠して、車に乗らない部署で働いている人は少なくないようです。
このような事故が起きて一番困るのは、他の真面目に生きているてんかんの人たちです。
てんかんに対する社会の目が厳しくなったのは、周囲の偏見だけではなく、この加害者のようにモラルに欠けた人がいることも一因だと思います。
また、運転中に発作を起こすというのは、ドライバー自身も危険ということです。
事故死してしまったら、仕事を探す、探さない以前に、人生が終わってしまいますよね。
本人にとっても不幸なことですから、私は、愛する家族を守るために、必要以上に車の運転をしないように説得すると思います。
それが今回の場合は、多くの若い生命を巻き込む、最悪の事態になってしまった。
車は走る凶器です。
誰でも運転できて当たり前ではなく、安全を守ることができて初めて、その権利が与えられます。
友人のお義兄さんが運転中に予期せぬ心臓発作でなくなりましたが、そのときも、
「他の人を巻き込まずに一人で逝ったことが不幸中の幸いだった」と話していました。
交通事故は、必ず誰かを不幸にします。
もっと重く考えた方がいいのではないでしょうか。
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