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▼芝田陽祐さん:
>肉体労働をし、3カ月で退職。AS診断を受けハローワーク併設の障害者職業施設に
>通い2社受けるも2社とも不合格。訓練プログラムを途中で抜け出し
>25社受けています。定年まで月9万貯金できる仕事を探しており、
>第一志望は生命保険のアフターサービス営業です。ですがバイトですら中々受かりません。
“今自分が社会貢献として最低限やれそうなこと”を、考えてみてください。
最初から理詰めに、『この仕事しかない!』というふうに考えてしまうと、それが無理とわかったときに、ひどく動揺して身動きが取れなくなります。
僕自身学生のころは、“博物館の学芸員”になりたいという願望を持っていましたが、登竜門となる学位論文が上手くかけなかったり、またいろいろと交渉ごとの多い仕事で、コミュニケーション能力の欠如が激しい自分には不向きだろうと、高い大学の学費を払ってくれた親の期待を裏切り、それにはならず、卒業後は引きこもりでした。
母が見かねて付き添っていってくれた、地元の知的障害者更正相談にいった折、相談員の方から勧められて、心身障害者のための福祉作業所でボランティアを1年間やりました…
その期間中に身にしみたのが、長年そこでボランティアをしている年配の方からかけられた、
『仕事には卑賤はないですよ。どんな仕事でも尊いものです。』
という言葉でした。
この言葉を聴いたとき、僕は“見栄っ張り”で“周りの様子”を全く見ていなかった自分に気づかされました。
今は別の福祉作業所で、登山用具に説明書を添付したり、宅配寿司の添付品の梱包をしたり、輪転機へ巻紙をセットする軸に用いられるボール紙の部品の組み立てなどの仕事をして、4,5千円の工賃をもらうという感じで、後は障害基礎年金6万円弱というつつましい暮らしですが、“頑張った証”としてのお金なので、それでも満足で、とにかくやっています。
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