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▼小梅さん:
こんにちは、小梅さん。
私は、アスペルガーの子がいる、40過ぎのおばちゃんです。
小梅さんの投稿を読んでいて、自分の若い頃をちょっと思い出しました。
そして、もしかしたら生意気に聞こえてしまうかもしれませんが、私がこれまで生きてきて感じてきて、そして学んできたかなと思われることをちょっと書いてみたくなりました。
>本当はもっとさばさばして明るくおおらかで人に好かれる性格になりたい…。
>ただそういう人柄って小さい頃から皆に愛されて育った人でないとなれないのではないか?と思うんです。
>逆に虐められてきた人は人が怖いと思うことや、嫌われる自分が好きになれないのは当たり前です。
>
>でも変えなきゃ今後も…と将来の不安もいっぱいです。
>虐められても嫌われても穏やかで素敵な女性、なれるのでしょうか?
>
小梅さんは今、自分を変えたくて変えたくて たまらないのではないかな?
もっと好かれるようになりたい、このままでは嫌だ、って。
私もそうだったんですよ。
自分が嫌いで。もっと素敵な人に好かれる人になりたくて、しょうがなかった。
でも・・・ある年代になってから気がつきました。
人に好かれる人と言うのは、『自分のことを、きちんと好きでいられる人』なんですね。もちろん、ナルシストではなく、ね。
自分を、自分はこういう人だ、自分はこれでいいんだという生き方を持っていながら、そういう一本芯みたいなものを持っていながらも、人付き合いの外側の部分は柔軟に変えられる、そういう人は付き合いやすく信頼されるんですよね。
好き、嫌い、というのを超えて。あの人は、こういう人だから、こういう付き合い方をするといい、と周りの人は思えるんでしょうね。
だからこそ、距離感や「付き合い方が分かる」んだと思います。
このことに気付いた時、思いました。
じゃあ、自分のことを好きでない自分は、人に好かれるようにはずっとなれないの?って。
そう思いながらも、こうも思いました。
そうか、人に好かれるかはどうかはやっぱり気になるけれど、それよりもまず、自分で自分の生き方や考え方が定まってないから、人に不安を与えるんだな、と。
たぶん人から見て、つかみどころがなかったんだと思います。
付き合い方がわからない人。だったんだろうと思うんですよね、私は。
人に好かれるためには、まず一番初めに他のことを差し置いてでも、自分のことを自分である程度認められる必要がある、と気付いた次第です。
自信なんかなくても良いんですよ。
でも、今は人に好かれない自分だろうが、私はこんなところがあって、私はここは好きだけどここが嫌いで、これは頑張れるけどこれは無理、などと自分を良く知ることが第一歩だと思います。
そして、「これが、わたし。基本はこれでいいんだ。治すところはちゃんと治すけど、基本はこんな私なんだ。こんな私でも、いいじゃん。」
そんなふうに思えるようになってくると、なぜか不思議なくらい、人付き合いが変化してきますよ。
アスペルガーの特徴を持っていたって、定型の人から見ると変わってる部分があったって、そういう人にはけっこう友達ができやすかったりします。
自分を変えたい、と思うことは素敵なことだと思います。
でもその前に。
自分そのものの「アイデンティティ」を認めましょう。それが、その人の魅力になります。
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