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highさんこんにちは。
highさんの書かれた内容が本当の事だとすれば、私自身世間の仕組みというものについて非常にためになる勉強をした事になります。つまり、日本社会の劣悪生活環境に関する裏事情に私達日本国民全体が無知であるという事は、それだけ日本社会の改善を遅らせる事に繋がるからです。自殺者やひきこもり問題、鬱等の精神疾患をはじめとしてこれだけ日本社会が気力的にも体力的にも停滞し切っている時に「臭いものには蓋をしろ」なんていっている場合ではないと思います。
生活保護より安い賃金、劣悪な労働環境に関する改善策を政局側が打ち出す動機づけとしては、貧困層の実態解明という前提項が何よりも必要です。というのは、貧困層が存在していないのなら安い賃金も粗悪な労働環境も政局がわざわざ改善する必要がないと判断するからです。ところがまだ日本には貧困者数を確定し、日本社会にどれだけ貧困が進行しているかを示す客観的な指標がまだ存在していません。事実上、厚生労働省が生活保護を必要とする生活レベルを貧困の基準として作っていますが、しかし政局はこの基準に基づいた調査すら実施していないのです。なぜなら貧困者数の具体的な数と貧困の実態が周知の事実となれば、政局はただちに政策的な対応を迫られるからです。(政策には多大なる議論の時間と予算の捻出が必要になります)ですから政局はこの貧困の事実を意図的に隠蔽していたといっていいと思います。
ところが2009年8月の政権交代により民主党はただちに貧困層の実態解明せよとの通達を厚生労働省に出し、同年10月にははやくも日本の貧困率は15.7%にまで達しているというデータを国民に開示しました。この政局の進歩は、貧困者の視点に立った日本社会の生活実態把握にはまだほど遠いものがありますが、それでも日本の貧困の実態を意図的に隠蔽していた自民党よりははるかに国民目線に立った政局のあり方といえるでしょう。
ただ、私自身をも含め、日本社会そのものが様々な問題を抱え非常に混乱している以上に、日本政府もまた様々な問題を抱え非常に混乱しているので、政局が日本のかかえている問題を素早く処理する日本社会を導く羅針盤の様な機関にはまだなっていない、というのは確かです。従って今の日本は大海のまっただなかを羅針盤の壊れた船で航海し続けている遭難船に喩える事が出来ますが、何を隠そう私達もまたこの羅針盤の壊れた船に乗っているのですから日々の生活の不安はより一層増すばかりなのです。いうなれば、私もhighさんもAさんもBさんもCさんも含めて日本人みなお先真っ暗なのです。
日本のかかえている様々な問題をはじめとして発達障害者の就労環境(あるいはまた生活環境や学校環境)における問題点が改善されるためにも、まずは政局の混乱がいち早く静まるのを私自身期待して止みません。
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