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この試み自体は、立ち上げ当初から検討していたものではありました。
が、もちろんイイトコサガシは成人発達障害当事者の会なので、家族は後回し後回しとなっていました。
ではなぜ、ここにきて発達障害者の家族を対象にワークショップをする気になったのか?
先日の講演↓
http://iitoko-sagashi.blogspot.com/2010/06/blog-post_9329.html
で家族と当事者にあるコミュニケーションの問題を痛感したから、です。
家庭が居場所として機能していないため、精神的に余裕がなくなっている成人発達障害当事者はたくさんいます。
その切実な現実の前で、私が必要に感じたのがまさしく
「イイトコサガシ」
そのものずばりだったわけです。
講演でも説明しましたが、成人発達障害当事者の大切なものを共感してあげてください、共感する努力をしてあげてください、共感できなくても同意してあげてください…
全ての基本はやはり
「イイトコサガシ」
これに尽きるわけです。
であれば、通常に行われているイイトコサガシのワークショップ
「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」
を家族の方に体験してもらうことは大いに意味があるでしょう。
他人のイイトコサガシができないのであれば、家族のイイトコサガシだってできるわけがありません。
むしろ他人より家族の方がしがらみがあって、難しいはずです。
であれば…
それこそ、場数を踏む必要があるじゃないですか?
他の人のイイトコサガシを参考にする必要があるじゃないですか?
色々な人の価値観を吸収しておく必要があるじゃないですか?
私たちはこれを機会に、イイトコサガシのワークショップを月に一回行うような家族の会ができればいいな、と思っております。
そういった家族の会が増えていけば、成人発達障害当事者にも参加を勧めやすくなると思うからです。
自分達の会ではないけど、信頼できる仲間(イイトコサガシもしくは他の家族の会のメンバー)の所に紹介できる、というのはかなりの強みだと思うのです。
そして、お互いがお互いの家族のイイトコサガシをしていくことで、皆が自己肯定感を少しずつ回復していければ、それはそれでひとつの新しい形だと思うのです。
もしかすると成人発達障害当事者からすれば、直接家族がイイトコサガシをするより受け入れやすいかもしれません。
家族の会ができれば、成人発達障害当事者会ともワークショップで交流することが可能になります。
「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」
は、とにかく色々な人と会話をすることが大切なため、参加者の層が厚くなることは大歓迎なのです。
そして…
今まで成人発達障害当事者とその家族は相性が悪く、ディスカッションするのが非常に難しい関係でした。
しかし、イイトコサガシのワークショップならば、その心配はありません。
悩み事を話し合うわけでもなければ、問題を解決するために話し合うわけでもないから、です。
お互いのイイトコサガシをするために話し合うだけならば、争いも起きようがない、というわけです。
今回は実験的にイイトコサガシが主催でワークショップをしますが、今後は基本的には行わない方針です。
なぜなら、私たちが主導になって開催しても、躍起になって必要性を訴えても、意味がないからです。
だからと言って協力を惜しむつもりはありません。
むしろバックアップはします、全面的にします。
家族の会がイイトコサガシのワークショップをやりたいけど、まだファシリテーターは難しい…
ということであれば、喜んで協力させていただきます。
月に一回だとファシリテーターの練習にならないので、イイトコサガシで経験を積みたい…
ということであれば、喜んで協力させていただきます。
告知効果が弱いため、イイトコサガシのブログで告知してもらいたい…
ということであれば、喜んで協力させていただきます。
成人発達障害当事者の家族の皆さん、よろしければぜひご参加下さい!
そして、よろしければイイトコサガシのワークショップを家族の会で試してみてください!
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