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高橋氏の発達障害観について
ある仙台市議の方が自身のサイトで
多くの人々の気持ちを代弁するような感想を
書いています。
私も同感する事が多かったので、
どうぞご覧ください。
http://renna.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_a538.html
(以上のサイトより一部引用)
高橋史朗氏の講演―発達障害に対する理解に疑問
仙台市PTA協議会主催の研修会で、『親学のすすめ』をテーマに、高橋史朗氏(明星大学教授)が7月3日、講演しました。発達障害に関わる発言に不正確で不適切な点があり、全体についても問題意識をもたざるをえませんでした。
保護者を脅して「親学」を押しつける材料にしていないか
高橋氏は、サイレント・ベイビーの話をしました。「サイレント・ベイビー」は、使われなくなりつつある表現です。親が子育てに関心をむけないなど、育て方の不適切さにより乳幼児に問題が生じていることを指摘するのであれば、親の側を問題にする「ネグレクト」と表現することが普通になっています。
…NHKの番組でサイレント・ベイビーという言葉が使用された際に、自閉症などの障害者団体が抗議したことがあります。
高橋氏は、「夜中に一日3回以上目が覚めてしまう重度の睡眠障害のケースは、5年後にADHDと診断されたケースが四分の一ある」という、ある施設の話を紹介し、「こういうデータをもっと教えなければいけない」と力説しました。
…「四分の一」というのは、いくらなんでも多すぎます。高橋氏は、「ある施設の人がそういったので、紹介したまでだ」と逃げるかもしれませんが、誤解を生むことを承知で話すというやり方は、とるべきではないでしょう。
…睡眠障害だったらADHDを疑えといわんばかりの表現は不正確です。
「少年院に入っている子は八割が発達障害者だ」という研究者の発言を断定的に紹介したのは、誤解しか与えません。
…診断を受け、適切な対応がなされていれば、犯罪には至らなかったと考えられており、教育的な視点から取り上げるのであれば、なによりも発達障害の早期発見・療育支援のシステムづくりが遅れていることこそ問題にしなければなりません。
高橋氏は、発達障害に関わる極端な話を持ち出して、「こんなデータもあるんだぞ、だから親学に励め」と、保護者を脅して「親学」を押しつける材料にしているのではないでしょうか。
高橋氏は、「発達障害の問題は、なかなか口にすることができません。発達障害の子どもをもった親が『それは私が悪いんでしょうか』と言ってくるわけですから、なかなかわかりあえない」と、無造作に発言しました。開いた口がふさがりませんでした。誤解と偏見を広げる話をしたら、保護者が抗議するのは当たり前だからです。
独断を押し付ける『親学』なら、拒否しなければならない
高橋氏は、論証ぬきに断定する話し方に特徴があります。やさしく抱きしめることを論証ぬきに「母性」と断じ、地面におろして歩かせることを一方的に「父性」と、していました。男女の役割分担、とりわけ、母親による子育てを強調し、3歳児神話は神話ではなく科学だと主張していました。
…非科学を押しつけるのが「親学のすすめ」ならば、私たちは真理と民主主義の名で、これを拒否しなければなりません。
…出席したPTA会長さんの中からも、「非常に独断的なものの言い方だ。なぜ講師に選ばれたか」と、講師の選任の仕方への疑問が出ていました。
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