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このスレッドへコメントをつけたおられる各位へ
POLINECIAと申す一介の当事者でございます。
治療については何も存じ上げないのですが、
某権利擁護団体でマスメディア対策班に2年ほど籍を置いていた時期があり
その時の経験から
この件について簡単にコメントをつけさせていただきます。
1.産経新聞の記事について
元々、新聞社自体の政治色もあると思われるのですが、
ここ1年ほどの記事を分析した結果、
発達障害をしつけの問題と結びつけて報道する傾向が目立ちました。
具体的には「発達障害テレビ脳説」「モンスターペアレント説」など。。。
あと、日本の伝統的な教育のあり方を取り戻すことを提唱する
「親学会」という団体の専門家発言を引用するケースは目立ちました。
過去の子育てが今よりよかったのかどうかを調べる方法はございませんので、
その前提が正しいのかどうかはノーコメントでございます。
http://www.oyagaku.jp/
ま、産経新聞が発達障害を取り上げる場合には、
この団体の取り組みを紹介される場合が多く見られます。
2.解決方法
どうも、発達障害分野には「治療が成功した」という怪しげな療法や
トレーニングが出回りやすいのでいただけません。
こういう問題を解決する場合に一番有効な方法は
発達障害専門の大きな学会できちんと第3者からなる検討委員会を作ることで
ございましょうね。
発達障害児支援に有効だったと名乗る療法やプログラムは、
全てホームページに紹介し、
検討委員会による効果測定や予後調査の結果を公開するという取り組みを
行います。
単に「有効」「無効」「逆効果」を説明するだけでなく、
有効な場合でもどのようなタイプの当事者に有効だったのかの明記が
必要となります。
あたしが知り合いから聞いた情報では
医学などの分野ではこれにより市民に医療情報を提供し、
それなりに成果を上げているとのことです。
もっとも、これを行うのは決して簡単ではありません。
インチキ療法だけでなく、
発達障害支援でそれなりに定評のある療法,トレーニングでも
長期的な効果測定,予後調査は十分なされておりません。
また、検討委員会のメンバーを誰にするのかという問題もあるでしょう。
発達障害の専門家もまた
特定の療法やトレーニングの支持者である可能性はありえます。
その専門家を委員にすることにより、
自らが推奨する療法やトレーニングに高い評価を与え、
ライバル関係にある療法やトレーニングに低い評価を与える場合も
皆無とは申し上げられません。
特に誰を検討委員にするのかという点については
具現化するにしても
よく練り上げられていかなければならないでしょう。
ま、あたしのコメントの中で使えるヒントがあれば、
使ってみてくださいな。
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