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そろばん様
コメントはよくお見かけしていたのですが、
直接レスを差し上げるのは今回が初めてだったかと存じます。
POLINECIAと申す一介のアスペルガー当事者でございます。
いつも海外の学術雑誌に掲載された治療に
関する知見を紹介しておられるのを見るにつけ
頭が下がる思いでございます。
ただ、情報の提供の仕方で若干気になる点が見受けられたので、
確認をさせていただけないでしょうか。
1.学術誌に掲載された情報の取り扱いについて
これは当たり前のことと思われるかもしれませんが
「学術誌に掲載された=学説として認められた」
ということを意味している訳ではございません。
掲載をされた以上、
一定の水準の論文とは認められたとは判断されるのですが、
この段階ではそれから他の研究者による検証が始まるというのが、
筋でございます。
そろばん様はそのことをお踏まえになって
紹介をされておられるのでしょうか?
2.その後の検証について
これもまた当たり前のことと思われるかもしれませんが、
出された学説につきましては、
その後の検証が必要とされます。
遺伝子や脳に関する知見であれば学会や他の研究者による検証、
何らかの治療,療育プログラムに関する知見であれば、
プログラムの効果測定,
あるいはそのプログラムを受けた当事者と受けなかった当事者の比較、
長期間に渡る予後調査などを経なければ
有効であったかどうかは確認できないと言われてございます。
今回紹介なされた論文についてはまだ報告されたばかりなので
難しいとは思いますが、
そろばん様がこれまでに紹介なされた論文は、
その後研究者による検証や長期間に渡る効果測定と予後調査の結果、
どのように判断されたのか確認されましたか。
ちょうど今、別のスレッドで「自閉症が治る」という記事が
問題にされておりますが、
情報提供には細心の注意を払われた方がよい内容であるような
気がしております。
あたしだけの見解ではないのですが、
あたしが運営しているコミュニティーで話題になっていたので、
ちょっとだけご指摘申し上げました。
そろばん様の善意を否定する意味ではございませんので、
気を悪くなされませんように。
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