アスペルガーの館の掲示板（旧）

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図書館で発見した精神保健の教科書に書いてあった引きこもりの説明

「引きこもりは、現実に直面しきれない状況におかれた人が、安心できる居場所を求めたり、あるいは、引きこもることによって安定しようとする対処行動の１つであったりする。」

Lingkoさんの投稿を見て教科書の説明を見ると
あってるようなあってないような……

武田好史さん wrote:
>引きこもり中・経験者の方に質問します。

経験者です。

引きこもりを卒業し、出不精へと進化しました。出不精に進化してからの方が、外出頻度が減ったぞ（爆）。

「引きこもりからの卒業≠日常的に外出をくり返すライフスタイルの確立・定着」という生き上人、じゃないや、生き証人でございます。

今では、ふたたび外出頻度が上がって、ほぼ毎日「通勤」するライフスタイルを確立しましたが、出勤する先は自宅のマンションから歩いてすぐの所に借りてるマンションであって（要するに、夫の転勤で引っ越すときに、前の住まいより狭い物件しか見つからなかったから、2軒借りたってだけのことなんだけどね。夫が住宅街の支社から学生街の支社に転勤したもんで）、出勤した先でも一人なので、これを「毎日通勤できるようになった！」と呼べるのかどうか、いまいち疑問ではありますが、それでも、何てったって、2週間に1度の通院がこなせているんですから、それだけだってすごいもんだと思います（病院行かないと、パキシルとリタリンが受け取れないしなあ）。
>
>1.周りの人の接し方で困る（た）ことは何ですか？

引きこもりイコール精神的・心理的な原因によるものという思い込み。

たとえば、場面の切り替えの遅さ、したくを整える技術の不足など、即物的な要因に起因する「外出べた」が引き金になる（「外出できなかった」という事実の積み重ねから悪循環が始まる）こともあるという認識の不足。

「出不精というライフスタイルが存在する」っていう認識の不在。

でも、基本的には、「周りの人の接し方」よりも、「自分の自分に対する接し方」のマチガイの方がはるかに有害でしたね。

>2.あなたはどんな感じの癒しが欲しい（欲しかった）のですか？

当時ほしかったのは、「癒し」ではなく「鍛錬」だった。

今思えば「癒し」も「鍛錬」も特に必要なかった。逆に、必要なのは「癒し」あるいは「鍛錬」だろうという思い込みに足をとられていた。当時の私が求めていた、ほしがっていたのは「鍛錬」だったけど、だから自分で調達、供給したけど、逆効果でしたね。

そのときの本人が欲しがっているものが、必ずしも解決への道を開いてくれるものであるとは限らない。

場面の切り替えの遅さ、したくを整える技術の不足など、即物的な要因の影響力も意外にあなどれないぞという発想の転換が必要だった。だから、必要だったのは、そのための援助。

私の場合、外出できないのは自分が敏感すぎるからいけないのだと思い、「激しい刺激に身をさらすことによって感受性を鈍麻させよう！」なんて考えてたので、たまにがんばって外出ができたときは、「この機会をのがすまい」として、とにかく無茶をしておりました。定期的な外出のできている人たちさえやらないような無茶をして、「これが普通だ」あるいは「これでも足りない」と思い込んでたんだから。だから、当時、「たまに外出ができたときの私」を出先で見ていた人たちは、その時の私の姿しか知りませんから、私のことをとんでもなくエネルギッシュで情熱的で極端に親切な剛の者、強者だと思い込んでいたようでございます。

で、ぼろぼろになって疲れ果てて家までたどり着いたら、あるいは「配達」してもらったら、ふたたび動けなくなる（当たり前だっつーの）。ところが、私の中にはこれが、「ほらみろ。出かけたら、やっぱり疲れ果てて燃え尽きてしまったではないか」というデータとなって蓄積するんですねぇ。だから、「また出かけるのは怖い」と思ったり、「今度こそもっと激しい経験をして、自分を慣らし、鈍麻させるぞ」と決意を固めたりしてたわけですな。

しかも、出先でたまに出会った人たちは私のことを「のことをとんでもなくエネルギッシュで情熱的で極端に親切な剛の者、強者」だと思ってるワケですから、そのつもりで接してくる、あるいはそういう感想を漏らす。すると私は、その過大評価に驚き、「自分は買いかぶられている」「みんなをだましている」と罪悪感に悩んだり、「そう思われてるんだからその通りにならなきゃ」と思ったり、あるいは「そうか、自分はそうなんだ」と舞い上がったり、「一面的なワタシ像」からもいろんな影響を受けておりました。

そんなわけで、必要だった援助の一つは、リアリティー・チェックの機会の供給か脳～。

引きこもりしてると、入る情報の量が減るだろうと思われがちですが、量以上に、質が偏ります。

外界ともっと頻繁に接してる人は、普通に考えれば雑音に相当するような「あまり役に立たない情報」「無駄な体験」が、積もり積もってリアリティ・チェックの役割を果たしてくれます。でも、引きこもりしてると、どうも情報の純度が高くなりがちなんですわ。

それに、本人が周囲の批判に敏感になってるから、関係ないことまで自分とひき比べたり、自分の状態への批判、非難と結びつけがちで、そのために、自分から「役に立たない情報」を排除したくなってしまうんだよな。反動形成で「雑談」を軽蔑するようになったりするとなおさら。

だから、せっかく雑談などの雑音情報が入ってきても、それがリアリティ・チェックとしての機能を果たせない。だから、援助側としては、「防衛が強くなってる人でも聞き入れやすいような、リアリティ・チェックのパッケージング形式」を開発したらいいのかもしれないね。

>3.引きこもりの体験を人前で話すとなったら、抵抗を感じますか？

話すことには抵抗ないけど、話す場所まで外出していくとなったら計画を上手に立てなくちゃ（爆）。

ま、引きこもりの人の全員ではないし、多数派ではないと思いますが、ごく一部に、私と似たようなサブタイプの人はいると思うのです。

本格的な引きこもりの時期はすでに終えて、さて社会復帰、と思って一歩を踏み出しかけた所で、その方針を間違えたために、「社会復帰訓練期」が長引いてしまうタイプの人。

その人たちに対する「望ましい援助のあり方」は、引きこもりの中の多数派、もっと一般的な引きこもりの人たちに対する援助のあり方とは、質的に違ってくるんじゃないかと思うんですよね。

だから、「少数だろうが、こういうサブタイプもいる」ってことは、そろそろ言い出した方がいいのかな、と思ったり。

武田好史さん wrote:

こんばんわ。satieです。

>引きこもり中・経験者の方に質問します。

>1.周りの人の接し方で困る（た）ことは何ですか？

障害故の欠点をつっつかれる事です。障害故の考え方を周囲に打ち壊される事は、私が生きてきた事すべてを否定されている気がするからです。
（障害の事等話せない人には、沈黙する場面です。）

>2.あなたはどんな感じの癒しが欲しい（欲しかった）のですか？

障害を否定しない空間です。

>3.引きこもりの体験を人前で話すとなったら、抵抗を感じますか？

今は抵抗はありません。

武田好史 wrote:
引きこもり中・経験者の方に質問します。

1.周りの人の接し方で困る（た）ことは何ですか？
2.あなたはどんな感じの癒しが欲しい（欲しかった）のですか？
3.引きこもりの体験を人前で話すとなったら、抵抗を感じますか？

武田好史さん wrote:
>
>　現在の日本の教育の良くないところは、『それを覚えたら、どんなところで役に立つのですか？」ということに答えていないことだと思います。特に理数系はその点が深刻でしょう。
>　例えばです。『概数』ということを知っていれば、細かな計算をしなくっても、切り上げでやっていけば、「何円以内でね！」というお母さんの要望に応えることができます。銀行の預金と利子の関係は『等比級数』の公式ですし、正方形以外の正多角形の面積は『無理数』になります。道路の側溝の蓋には、なんと１：√5+１/２という黄金比が用いられているのがありました。これだと工夫をすれば、最後の部分にきっちりと正方形の金網を収めることができます。

　私は自分が“数学のろま”であると自認しています。理数方面に優秀な兄がいながら、いくら教えられても絶望的で、高校に入ってからは数学のテストで栄えある零点を食らったことが、一度や二度ではないし、追試も二度受けて、やっと落第をまぬかれたし、今はなき共通一次の自己採点結果は30点未満だった。ただし国
・英関係では100点満点もざらじゃないのね。それは私の言語発達が早く成熟していたことから由来するんだと思う。才能や個性っていうのは、乳幼児期の時点で決定し、将来にわたるという説を、いまでは私は信じている。
　数学については確かに当時苦々しい思い出は多いけれど、役に立っているっていうことは、いまでは私も認めたい。消費税計算とか、日常生活に数は切り離せないし、社会に出て、印刷・出版業界に勤め出してからも、数学音痴の私が電算の機械相手に格闘しなければならなかった。ここのファンクション、どういじれば望みどおりの図表作成が出来るのか？その解答が、“ふぁっ”と、ひらめく瞬間がある。一体どこから出てきたのか、とにかく自分の頭の中で、文字通り「ひらめく」ことがあるっていうのは、説明しがたく、とにかく不思議である。とにかく数というものに接しつづけていたおかげで、ある種脳を鍛えることにもつながっていたんだと思う。

　以前のステレオグラムの話題のおかげで、私は自分が、立体的思考が、極端に苦手な人間じゃないか？ということに思い至った。立体視ができないということは、たとえば図形の展開図の理解など、立体的・空間的な想像力が未熟であるからだということを、本で読んで、なるほどと思った。確かに代数なんかは、機械的に公式を覚えることで、かろうじてしのいできたけれど、幾何や関数、基礎解析など、図や表をつかうものは、あれらを解くのに必要不可欠なのは、まず数学的想像力だと思う。私にはそれがないのか、あっても使い方がわからず未熟なままなのか(教えられても理解できなかったので、これはないと思う)、それとも自閉症の二次的障害なのか、説明しにくいんだけれど頭の中が「バラバラになってゆく」感じで、どうしてもありありと思い描くことができないのだ。“定理の証明”問題なんて、完全にお手上げだった。定理と言っても、応用することがまずできない。答え合わせで、「なるほど」とそのときは思っても、類似問題で、再びまったくおなじところで、完全に行き詰まってしまうのだ。兄は「数学なんて国語と同じなんだ。文字を記号に置き換えればいいだけなんだ」と主張していたが(しかしその兄は自分の名前さえ満足に書けないのだ(-_-)凸〃)、その概念がまた理解できない。まったく気の合わない異性と同じで、「いつまでたっても先へ進めない」私と数学の相性とは、端的に言ってそんな感じだった。
　
　それでも、原因について想像できたおかげで、最近再び、「数学、やりなおしてみようかな...」という気持ちに傾いてきている。私にとって長年の謎だった「数学ができない」原因について見当がついてきたおかげと、「できないものはできない」という開き直りが、数学に対する嫌悪をやわらげてきているような気がするのです。　

あんくさん wrote:
>>逆に、障害だと思われないことで差別を受けることもあり得ます。
>
>　その、もっとも端的な形が、“いじめ”だっていうのは、私も子供時代の経験で、ようく分かってるんんですよ。でも、いじめる人たちは、はたして“ひとと違う”ことの正体が、じつは脳神経の障害に由来するものだったと知らされたとして、こんどはどういう態度に出るのか？

私の一文は「障害だと思われない方が差別を受けやすい」という意味ではなくて、「障害であることで差別されることもあり、障害だと見られないことでいじめられることもある。障害であると分かった時点でいじめが始まることもあるし、終わることもある」といことで、いろいろな局面があり得ると言いたかったのです。

>　障害者ではない＝幸せなことじゃないか！
>　彼らの内側には、この図式が、頑として存在するので、それを打ち破るのは、たやすいことではない。

私は「意識改革」という言葉を何度か使っています。
たやすくないことは承知の上で、打ち破ることを目標としています。

>　仮に将来、ＡＤＤ/ＡＳその他の“目には見えない”発達障害が、医学的に根拠ある障害であることが、世間一般に証明されることがあったとする。ではじゃあその途端、いままで我々の困難を認めず、本人の性格の悪さや努力不足だとして、我々を非難し続けていた周囲の人間が、コロっと「ああ、やっぱりあなたには本当に障害があって、人知れず大変な苦労をしていたのね！いままで信じなかったり、辛く当たったりしちゃってごめんなさい！私が悪かった！これからはあなたが少しでも生きやすくなるように私たちもできるだけ協力する！」という目で見るようになるか（そりゃ私個人としては、ぜひともなってほしいんですけれどもね...）？やはり無理があると思うんだなー。

事実が解明されることだけで解決されるとは思いません。

>>何とかするための手段の一つが、障害の存在を明確にすることだと思います。
>>単に「考え方を変えろ」だけでは意識改革には不足で、事実を伴うことで「何とかする」ためには効果的になると考えます。

「手段の一つ」「事実を伴う」という表現を使っているのは、事実と、その事実をどう受け止めるか、どう考えるかなどの部分を合わせて考えているからです。
存在している障害に対して、どのように対応すべきか、どう対応して欲しいかを考える上で、事実は必要不可欠な要素であり、それら全てを含めての「意識改革」です。
ただし、一人の人が事実の解明から人々への意識の植えつけまでの全てを行うことはできませんから、そこには役割分担があり、それぞれの役割を担当する人がいて協力しあうことが必要です。

>　我々に何か手伝えることはないか、というのが、シュッツさんの御主旨でしたよね。

実際に何をするのが効果的かは難しくて、私もまだ手探りの状態です。
ただ、私は「手伝えること」を非常に広い意味で捉えています。
極端な例として、中高生くらいの若い人たちが、医者・医学研究者となり、自らを被験者として発達障害を解明する、ということまで含みます。

私の書いていることは理想論と見られるかも知れませんが、私の考える「理想論」とは、現時点で何の意味があるか分からない、何の役にも立ちそうにないように見えても、別の要素と結びつくことによって、非常に大きな力を発揮するものです。
全く役に立つ可能性のないものは、“理想”の範疇には入りません。

浮舟の君さん wrote:

>初心者ですが、よろしくお願いします。
>では。

　“初物食い”は根性悪いぜ！と各方面からボコられそうですが(^o^)。
　こちらこそよろしく。
　浮舟さんは仕事や人付き合いにカルテを利用なさったことはありますか？
　お読みになっていると分かるとおり、この掲示板は未診断の人もけっこういます。私もその一人です。かといってそれをもって、“自称”Ａｓだろ？と言われたら、大いに傷ついてはしまうのだけれど。
　ところでお名前をお呼びするときは“浮舟”さんで良いのでしょうか？ここにはMyハンドルにこだわりを持つ人は多いのですが。「なよ竹の君さん」と呼ぶのがおかしいように、「～の君」はもともと呼びかけ(敬称)の性質を持っているのではあるのだけれど、今の時代でやったらなんだかタイムスリップしちゃってるみたいだしね(^o^)。

シュッツさん wrote:
>まず、「障害を信じない」とは、「ADD（など）というものは存在しないと信じる」という意味です。

　信念の在り方っていうのは、各人により異なるものですから。おおまかに言って、

　◎（ＡＤＤなどの）“障害”は、存在しないと信ずる健常者
　
　◎「ＡＤＤ？ホワット？」という、“障害”について根本的に無知な（知ろうという意思もみられない）健常者

　◎「ＡＤＤのひとって、性格的におかしい人間が多いらしいよ」という、出所の不確かな情報、おのれの狭い経験や知識を信ずる健常者

　の人たちがいて、そのどれが我々の人生において最も警戒すべき存在であるかは、各状況によって異なってくると思う。しかも、その中に、
x
　◎“障害”の存在を全く知らず、自分がそうであることにも気づいていない障害者

　◎“障害”の存在を強く否定し、自分がそうであるはずなどないと信じる障害者

の人々が混じっていたとしたら、痛ましい限りではある。少なくともいままではそういう時代だったという気がする。

>“障害”を信じない
>　　　↓
>“本人の努力ではどうしようもないもの”ではないと主張する
>　　　↓
>努力を迫る
>　　　↓
>　　差別
>
>という流れがあると考えます。

　私はあえて、そういう（差別する）人たちの立場に立って考えることをこころみてみます。
　先ほどのレスに書かせていただいたとおり、「信じない」人たちというのは「信じたくない」人たちでもあると、私は考えるのですよ。いままでの日本が、“障害者”と呼ばれる者が、どんなふうに扱ってきたかということを考えれば、自分の配偶者や部下、友人、恋人が、実は“精神病”者であったなどということに気付かされるというのは、健常者サイドにとっても、相当酷なプロセスであるということに、私は思い至る。自分の中の障害に気付き、「自分は精神障害者である」と、自ら告白することそれ自体が、彼らにとっては信じ難いことなんだよね。

　障害者ではない＝幸せなことじゃないか！

　彼らの内側には、この図式が、頑として存在するので、それを打ち破るのは、たやすいことではない。

>逆に、障害だと思われないことで差別を受けることもあり得ます。

　その、もっとも端的な形が、“いじめ”だっていうのは、私も子供時代の経験で、ようく分かってるんんですよ。でも、いじめる人たちは、はたして“ひとと違う”ことの正体が、じつは脳神経の障害に由来するものだったと知らされたとして、こんどはどういう態度に出るのか？
　仮に将来、ＡＤＤ/ＡＳその他の“目には見えない”発達障害が、医学的に根拠ある障害であることが、世間一般に証明されることがあったとする。ではじゃあその途端、いままで我々の困難を認めず、本人の性格の悪さや努力不足だとして、我々を非難し続けていた周囲の人間が、コロっと「ああ、やっぱりあなたには本当に障害があって、人知れず大変な苦労をしていたのね！いままで信じなかったり、辛く当たったりしちゃってごめんなさい！私が悪かった！これからはあなたが少しでも生きやすくなるように私たちもできるだけ協力する！」という目で見るようになるか（そりゃ私個人としては、ぜひともなってほしいんですけれどもね...）？やはり無理があると思うんだなー。
　某自閉症協会の人に聞いた話なんだけれど、自分のパートナーが、何かふつうの人と様子が違っていて、おかしいおかしいと思いつづけていたのが、協会へ来て、パートナーはアスペルガーだったと知らされ、幾人かは納得して帰っていくけれど、幾人かはやはり、「自分のパートナーが自閉症だなんて、私には手に余るし、とてもじゃないがついてゆけない」と、結局離婚するというケースも、あるにはあるそうです。ただ、まあね、“何かを得ようとするなら、何かは失わなければならない”との原則に照らし合わせるならば、「自閉症にはついてゆけない」という考えを、あくまでも手放そうとしないような人々については、そういう相手と無理に付き合っていても、お互い傷つくばかりではあるし、どれだけいとしい相手であっても、たとえ親であっても、遠ざけたほうがよいという場合だって出てくるかもしれない。そういった人間の心の機微がからむケースは、現時点では医療機関の領域になってはいない（結婚離婚の意思までは管理できないっていう）。とはいえ人間関係、中でも親子関係、結婚生活といったものは、心の健康に直結するものではある。
　
>>　やはり世間の考え方のほうを何とかすることが、先決だって気がする。
>
>何とかするための手段の一つが、障害の存在を明確にすることだと思います。
>単に「考え方を変えろ」だけでは意識改革には不足で、事実を伴うことで「何とかする」ためには効果的になると考えます。

　我々に何か手伝えることはないか、というのが、シュッツさんの御主旨でしたよね。いわゆる“目に見えない”障害とされる人々自身による、声や体験を反映した本を出版するというのが、最も有効な手だと思うけれど、しかしこのアイデアだって、この掲示板でもたまに出ていたようだが、その都度かけ声に終わっていた気がする。まず人材が集まらないこと（各人自分の都合があるしね）、アイデアが集まらないこと、資金をどうするかということ（一番頭の痛い問題）、管理（版権、著作権とか）するのかとか、誰に（どこに）頼むかといったことで、体力が続かず、計画倒れに終わりがちなんじゃないのかな。みなさんはオフ会でそういうこと、話し合ったりしないの？私は参加したことないから分からないんですけど。
　てっとり早いのは、管理人さんの許可を得て（あるいは管理人さん自身が）、各メディアに掲示板の紹介をすることなんだけれど。でもそれだとどんな扱われ方をするのかわからず危険過ぎるって気がする。それに掲示板の書込み読んだだけじゃ、シュッツさんの望む“目には見えないが器質的障害による、社会に生きる上での二次的症状に苦しみ、援助を求める人々がいる”ということまでは、分かってもらえないってことかな。

Maria wrote:
>　平成１４年２月１３日産経新聞朝刊（抜粋）
>
>　自閉症支援へ拠点整備　厚生労働省
>　来年度８カ所　心理療法や就労相談　「自閉症・発達障害支援センター」（仮称）
>
>　自閉症の症状を持つ患者のうち七八割は知的障害を併せ持っているとされ、これま
>で国は知的障害者施策の中で対策を実施していた。しかし自閉症は、知的障害者とは
>別の治療法が求められている。その結果、細かな対応や施策が必要との声が高まり、
>「自閉症対策」として独立させることにした。
>　センターには心理療法や相談、勤労支援を行う専任の職員四人を配置。これら専門
>職員は、相談業務のほか、集団のなかでのコミュニケーション法や、パニックや自傷
>行為などの症状が出た際の対処法などをアドバイスする。また保健所や病院、学校、
>児童相談所などと連係し、就労などさまざまな支援も行う。
>　センターは社会福祉法人などに委託する形で経営。来年度（筆者註：２００２年四月以降）は全国八カ所に設置し、今年四月末から徐々にオープンさせる。同省は将来的に、全国五十九の都道府県・政令指定都市に一カ所づつ設置したい意向。
>　知的障害を持たない高機能自閉症やアスペルガー症候群など、自閉症と同様の症状
>を持つが、智能に問題はなく周囲に気づかれにくい自閉的発達障害についても、支援
>の対象にする。
>
>　……とのこと。どうなりますことやら。（←ちょっと醒めている）
>
>　たらい回しは止まるかもしれないけど、診断がつく／つかないの問題もあるし、対応が不十分だったり不適切だったりといった問題はあるし、まあ、当面は推移を見守ってゆきましょう、というところでしょうか。
>
>　こちらから発言してゆくということも大事なので、とりあえず「国に対する窓口」ができたという点では評価できます。
>
>　（Maria）

ついにできるのですね。
Mariaさんも御指摘されてますが、センターが軌道にのるまでは様々な不備
により、利用者に多大なる迷惑がかかる可能性も考えられますが、今の状況から考えるとこういうものを作るというだけで大きな進歩なのでしょう。
センターには、できれば発達障害を診断できる専門医を常勤職員に加えて
欲しいと思います。でも、今でも専門医少ないから夢のまた夢かな……

初めまして。
私はLDを伴うADDでありながら、『自閉症スペクトル』と言われました。
（さっき、恒例の定期診察に行きました。私をADDと診断したドクトルに
『自閉症スペクトル』関連の会やMLやオフなどの参加の許可について聞いたら、別に問題がないとの事の答えが出ました）
ADHD/ADDのオフに行っても仲間達からはASの方が強いんじゃないのかなと良く言われたり、この間の新年会でも言われました。
デイケアのドクトルからはカルテに『自閉症スペクトル』と書いてますよ、と言われました。
ここの書き込みを見てると私とよく似た感覚と言う臭いを感じてしまうのです。
ここにも私とよく似た世界の人達が大勢いるんだと嬉しくなってしまいます。
周りからは相当変わっていると言われ、私の世界と世間様の世界ともズレは相当なものです。
この不思議なメカニズムを知りたくてここに来ました。
初心者ですが、よろしくお願いします。
では。

あんく wrote:
>>
>①　義務教育時代の勉強、たとえば、すいへーりーべぼくのふね！だの、<傍線部に現れている、観陀多のこのときの心情として、もっとも近いと思えるものを、次のＡ・Ｂ・Ｃから選びなさい> だの、そんなことばかりそのまんまやっていたのでは、とても通用せず、追いつくような所ではないということ。　
>
>②　画一的で、平坦と退屈、倦怠を誘うような授業内容の際限ない繰り返しを、“義務教育”という文字上の定義それ自体に付き従って、多感な時期にある子ども達に、押し付けるという今のやり方（←そういうのはきめつけだ！と、各方面からの反論の予感？）では、子ども達から、この社会に生きている以上、何らかの役割や居場所を見出すという、自発的な能力を育てる機会を、奪ってしまうであろう。そんなふうにして育った青年を、受け入れる場所では、本来、断じてないということ。それを自覚せず、「ただなんとなく」入学してくる者たちが、近年、ひじょうに多いということ。つい最近、山梨学院大だったっけ？出席率が悪くて、在籍が８年ちかく及びそうな事態に陥っている学生達（人数は忘れたが３桁に及んでいた）を、ごっそり強制除籍したっていうニュースが報じられたの。

　現在の日本の教育の良くないところは、『それを覚えたら、どんなところで役に立つのですか？」ということに答えてないないことだと思います。特に理数系はその点が深刻でしょう。
　例えばです。『概数』ということを知っていれば、細かな計算をしなくっても、切り上げでやっていけば、「何円以内でね！」というお母さんの要望に応えることができます。銀行の預金と利子の関係は『等比級数』の公式ですし、正方形以外の正多角形の面積は『無理数』になります。道路の側溝の蓋には、なんと１：√5+１/２という黄金比が用いられているのがありました。これだと工夫をすれば、最後の部分にきっちりと正方形の金網を収めることができます。
　重力エネルギーは、（質量）*（重力加速度）*（高さ）ということが解れば、「同じ質量のものでも、高いところから落とせば大きな力を周りのものに与える」ということが解り、「むしゃくしゃしたとかで『消火器』などをアパートのおどりばから投げたりして、人にあたったりすればえらいことになる」ということが解るし、木炭と塩水とアルミで電池ができることを知っていれば、災害の時にラジオが聞けたりもします。また食べられる草の名前を知っていれば、それでいざというときは飢えをしのぐこともできます。
　そういったことに「指導要領にない」とかいって触れさせないから、いわゆる『理科離れ』がおきてしまうと私は思います。

　　

　平成１４年２月１３日産経新聞朝刊（抜粋）

　自閉症支援へ拠点整備　厚生労働省
　来年度８カ所　心理療法や就労相談　「自閉症・発達障害支援センター」（仮称）

　自閉症の症状を持つ患者のうち七八割は知的障害を併せ持っているとされ、これま
で国は知的障害者施策の中で対策を実施していた。しかし自閉症は、知的障害者とは
別の治療法が求められている。その結果、細かな対応や施策が必要との声が高まり、
「自閉症対策」として独立させることにした。
　センターには心理療法や相談、勤労支援を行う専任の職員四人を配置。これら専門
職員は、相談業務のほか、集団のなかでのコミュニケーション法や、パニックや自傷
行為などの症状が出た際の対処法などをアドバイスする。また保健所や病院、学校、
児童相談所などと連係し、就労などさまざまな支援も行う。
　センターは社会福祉法人などに委託する形で経営。来年度（筆者註：２００２年四月以降）は全国八カ所に設置し、今年四月末から徐々にオープンさせる。同省は将来的に、全国五十九の都道府県・政令指定都市に一カ所づつ設置したい意向。
　知的障害を持たない高機能自閉症やアスペルガー症候群など、自閉症と同様の症状
を持つが、智能に問題はなく周囲に気づかれにくい自閉的発達障害についても、支援
の対象にする。

　……とのこと。どうなりますことやら。（←ちょっと醒めている）

　たらい回しは止まるかもしれないけど、診断がつく／つかないの問題もあるし、対応が不十分だったり不適切だったりといった問題はあるし、まあ、当面は推移を見守ってゆきましょう、というところでしょうか。

　こちらから発言してゆくということも大事なので、とりあえず「国に対する窓口」ができたという点では評価できます。

　（Maria）

オレンジブルー wrote:

>特定不能自閉症スペクトラム、診断済みのもんです。
>「と、トクテイフノお！！？？＊＊＋＋＠！？」

私も「良く解らない」と言われました。
アスペも高機能自閉症もADHDもごっちゃまぜ。
でも、なんか支援にかかわって来るならともかく
現状なら特定する必要性も感じられない。
それに、ここを見ていると、アスペ・高機能自閉症・ADHD
みんなちょっとずつ要素を持っているのが普通みたいだし、
特定って無理がある気がするんですけれど・・・・

「自閉症スペクトラム障害」は言葉が長過ぎなので、
便宜上私は「高機能自閉症」としています。
でも言葉の発達は普通だったから、
本当はアスペが近いかにゃ～？？

>>たかよさん wrote:
>しかし、人はどこにも映っていないです。

私もで～す。

>収集癖は、「山・海・公園・道」にある「石ころ」「砂粒」
>「セミの羽」「蝶の羽」「オカシのパッケージ」
>「花びら」「オモチャ宝石を解体し光ものに見入る」「シール」
>「葉っぱ」

私もほぼ同じようなもの集めてます。
私は虫の死体とかひんしゅく買うのばっかりコレクションしてしまう。
石ころは透明感のあるものと緑のそして縞模様なのがソソられます

>海で集めた石や貝殻は年々増えていくのでしょう。海近いので。

あ～うらやましい。でも、置き場に困るんだよね～（＾＾；
実家に置いて来ちゃった貝殻コレクションはすごかったですよ～
小さな貝殻だけでも梅酒のビンに３本くらい。
（時々捨てられるのでこのくらいしか貯まらない。
　トータルすれば本当はもっと凄い量）

そういえば私小さなコレクションはビンに入れるのだけれど
これもこだわりのせいなのかしらん？？？

翔ママ wrote:
>　翔ママさん、はじめまして。
>　直子さんより少し遅れてこちらにおじゃまするようになった、あさかぜです。

　初めまして。あさかぜさん。返事ありがとうございました。
　とても嬉しかったです。

>　昨年一月にＡＳの診断をもらった小３の娘がおります。
>　翔ママさんの不安がどのようなところにあるのか想像がつきませんが、母親の不安はバッチリ子どもに伝わると思ってます。良くも悪くも「母親の影響」は長く尾をひくと感じています。

　そうかもしれません。昨年の夏、診断されてから長男の学校生活が変わったそうです。きっと、私が診断されて、長男の事を受け止める事が出来たからかなぁと思っています。

>
>　子どものうちから自己不全感を積み上げないことが、最大のポイントだと思っています。ここの掲示板での過去ログはたくさんのアドバイスに満ちていますので、時間をかけてじっくり読まれることをおすすめします。（ザコネタは流し読みですぞ～。ザコネタ書きのわたしが言うのもなんですが……）

　ありがとうございます。時間をかけて読みたいと思います。

>　翔ママさんも、どうぞたくさん書き込んでください。「書くことで見えてくる自分」というものもあります。変化するのは子どものほうではなくて、自分のほうであるのだと、お気づきになることを祈っています。

　本当にそうですね。先ずは自分が変わらないといけないですね。
　いいアドバイスありがとうございます。
　頑張りますね！！（＾0＾）

　又、書き込みますのでよろしくお願いしまーす。

直子 wrote:
>　初めまして、直子です。
>　長男（１８歳）がASです。

初めまして翔ママです。掲示板を見て、何だか凄く嬉しくなりました。
　大げさかもしれませんが、涙が出てきました。
　正直な所、本心から息子の事を相談する人はいませんでした。
　身内は別ですけど....。
　子供が同じの友達はたくさんいますが、ＡＳの事は中々話せませんでした。
私のどこかに、分かってもらえないだろうなという気持ちがあるからです。
　
　又、いろいろ書かせて頂きたいと思います。
　よろしくお願いしますね。（＾0＾）
　　　　

　こうもりです。１月２６日に新宿でオフ会を開いた後、出席者の
１人から「定期的に開催してはどうか？」という提案がなされまし
た。その件について、鯨夢ミグさんとわたしの間でのんびりと話し
合いを続けていたのですが、以下のような形式でオフ会を２ヶ月に
１度開催しようということで、話がまとまりました。

１，５，９月は土曜日　→鯨夢ミグさんが主導で開催

３，７，１１月は日曜日→不肖こうもりが主導で開催

　しばらくはこんな感じでオフ会を開催してみようと思います。次
回は不肖こうもりの担当で、３月３日（日）ひなまつりの日に上野
近辺で開催する予定です。今後ともよろしくお願いします。

（問い合わせ先）seijinld@msg.biglobe.ne.jp

まず、「障害を信じない」とは、「ADD（など）というものは存在しないと信じる」という意味です。

あんく wrote:
>　“皮膚の色、先天障害、年齢、性別など、本人の努力ではどうしようもない資質を口実に、全人格を推し量り、無根拠な制限を設けるのはナンセンスである”障害を信じる信じないより、こういうことを世間に知らしめた方が早い気がする。

“障害”を信じない
　　　↓
“本人の努力ではどうしようもないもの”ではないと主張する
　　　↓
努力を迫る
　　　↓
　　差別

という流れがあると考えます。

>　こう考えていくと「障害を信じない人」をうんぬんするのは、“差別を受けている人の方がまだ、“障害を信じてもらえている”という事実があるだけ幸いである”という考えになりかねないという気がするのですが。どうだろう。

逆に、障害だと思われないことで差別を受けることもあり得ます。

>　つまり“障害を認められた”ということが、世間では“認められたその時から差別（制限）が始まる”ということにつながりかねず、医療側としてはそれを恐れているということも考えられる。

それは医療の怠慢でしょう。

>　やはり世間の考え方のほうを何とかすることが、先決だって気がする。

何とかするための手段の一つが、障害の存在を明確にすることだと思います。
単に「考え方を変えろ」だけでは意識改革には不足で、事実を伴うことで「何とかする」ためには効果的になると考えます。

生き過ぎたか３０…
何か体が重い。
自分がどこへ行くべきかわからない。
何をやってもだめな気がする。
この先は何も見えない真っ暗な闇。
1人手探りで進むしかない。
果てしなく続く孤独。
時代遅れの男が1人

シュッツさん wrote:
>
>某権威がどこかは分かりませんが、そここそがバックアップの主体になるべきところではないでしょうか。
>困ったたらい回しだ。

　私としてはその権威様が、なにを念頭において“バックアップ”と言ったのか気になるところです。正規のところではなかなか金回してもらえないものだから、ヤクザ屋さんみたいな組織に資金調達頼むとか？とゆーのは冗談にしても、日本の権威っていうのはえてして、専門家でもない人間に、分かったようなことを意見されたりすると“生意気”と言って嫌うものですから、不用意な発言はせんといた方がええですよ。とくに権威というものにむかてｔ「私は高名な○○先生と懇意にしていて、その先生から聞いたのですが...」という“有名人知ったかぶり”的言い回しは（べつに武田さんを非難しているわけではないのですが）。

　障害を信じない人々という体質は、古い世代に多いのだから、まずはその方々に逝っちゃっていただく（笑）ことから始めるより仕方がないと思う。

　もともと日本人には、こと先天障害とか、うまれの差別（それ以外にも部落問題とか、在日朝鮮人とか）に対しては、「世の中、知らないほうがいいということもあるものよ」等と、日和る傾向があります。“信じない”というより“信じたくない”というメンタリティの問題があるといえばいいのかな。信じたがらず、ギャーギャー往生際わるい奴がいるから、医者のほうでも扱いたがらないっていう図式。今まではそれで何とかしのいできたかも知れない。しかし、これからは「世の中、知っておいたほうがいいことがある」という考えとして、まずは一般に浸透させていった上で、さらにその先は「知らなかったでは済まされない」という意識にシフトしていくように、草の根で活動していくよりないんじゃないかな。そうでなくてもマイノリティによることの無理解に苦しんでいる世界って、ほかにもいっぱいあるから。Asが埋もれていってしまわないようにという地道な努力しかないと思う。
　“皮膚の色、先天障害、年齢、性別など、本人の努力ではどうしようもない資質を口実に、全人格を推し量り、無根拠な制限を設けるのはナンセンスである”障害を信じる信じないより、こういうことを世間に知らしめた方が早い気がする。それでもなおつべこべ言う奴がいたら、「障害をとやかく言う奴は、処罰の対象になるぞ」と、脅しつけるとか（笑）。まあ“処罰の対象になるから差別しない”というのでは、人間としてあまりにも幼稚であるっていうか情けない限りなんだけど。

　こう考えていくと「障害を信じない人」をうんぬんするのは、“差別を受けている人の方がまだ、“障害を信じてもらえている”という事実があるだけ幸いである”という考えになりかねないという気がするのですが。どうだろう。
　つまり“障害を認められた”ということが、世間では“認められたその時から差別（制限）が始まる”ということにつながりかねず、医療側としてはそれを恐れているということも考えられる。
　やはり世間の考え方のほうを何とかすることが、先決だって気がする。
　

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