アスペルガーの館の掲示板(旧)

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Re:Re: NPOのつくりかた 11693へのコメント
No.11695  Sun, 24 Mar 2002 16:24:20 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

Maria wrote:

> 法人化は視野の隅っこに入れるだけは入れておいて、とりあえずあたし
>たちの利便のために組織化しよう、ということです。

了解だす。

> 会員名簿を作る。
> 役員のような「活動可能なスタッフ」のリストを作り、会員から委任
>を受け、活動を代行する人間を決める。
> 会費を集め(学生会員みたいな、経済的に無理な負担をしなくていい
>会員も認める)、それを管理・運用する。
> ミーティング等を主催し、掲示板・メーリングリストなど、会員間の
>コミュニケーションの手段を提供することで、会員の意志を会の活動に
>反映させる。
> ニューズレター(メールマガジンを含む)や冊子を発行するなど、会
>員の創造的な活動を支援し、会員の意志を対外的にアピールする。
>
>といった組織を作っておくと便利なんではないかなー、と思ったわけで
>す。

賛成。特に最後の会員の活動の支援の部分。これがあれば、今やって
いる作業はもっと楽に終わったのに…。シクシク

>ブックレットを何百冊も印刷・製本するのだって、けっこう大変だし
>な。業者に頼むと高くつくし、一部一部揃えて接着剤塗って表紙つけ
>てギロチン(断裁機)で小口を揃えて……とかいうの二三人でやって
>たら堪んないぞ)。だから、なるべくスタッフの負担(精神的にも肉
>体的にも金銭的にも)にならない範囲で、協力体制を作っておくのは
>いいんじゃないかな、と。

シクシクシク。(今の自分の状態を思い返して涙している状態)

> こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m。

まあ、今はその作業のため1日3時間の睡眠で動き続けている状態
ですから、具体的に動けるのはやはり4月の中旬ぐらいからだす。

> 自閉症の診断を受けてしまうと、仮にLDやADDやADHDの診
>断を受けていても、その中では活動しにくい(「自閉症は特別だ」と
>いう認識がある)というのがあるらしいのですね。そんなわけで「自
>閉症」枠で集まる必要がある。ところがそこに非・自閉の人(“自称
>”自閉症の人。あたしもそうです)が入ってきちゃうと、主体である
>はずの「自閉症」の人たちがまた肩身の狭い思いをしなきゃいけなく
>なっちゃうのではないか。そういう不安がありそうな気がするのです
>よ。

 ああ、それはあるかもしれない。ASの診断を受ける前から、ちょ
っと異端分子扱いだったもんな。教育学的LDとだけ判断されていた
頃のわし。

> 理工学関係の学会では、学生会員(アカデミック)は受けられるサ
>ービスが違うわけです。つまり、義務と権利の関係は、会員全員が同
>じである必要はないわけですよね。中には「本人は自閉であると強く
>疑っているのだけれど、診断ではそうでないと出た」みたいな場合、
>支援を受けられないとかいったことも出てくるので、なかなか「診断
>/未診断」で割切れないところもあるのですが(とくにアスペルガー
>症候群の場合はそうです)、会員側が「選び取る」部分と、コミュニ
>ティー側が「判断する」部分が、うまく折り合えるようなシステム、
>というのが、将来的には必要になってくるのではないでしょうか。

どうしても、診断済みの人と未診断の人では受けられる支援とかは
変わってきてしまいますけど、それぞれに応じた便宜を図れればと思
います。


Re: ひーっ 11676へのコメント
No.11694  Sun, 24 Mar 2002 16:07:14 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

武田好史さん wrote:
>ようやく雨が降った。
>(^O^)

 こっちは雪ざんす〜。
 川上から横殴りにパタパタと(細かい粒の雪が)あたってくるので、釣りどころではないのでありました。寒いよぉ。
 (ToT)


Re:Re: NPOのつくりかた 11691へのコメント
No.11693  Sun, 24 Mar 2002 12:41:27 +0900  Maria [この発言にコメントする]

こうもりさん wrote:
>  これは、自主グループを結成してしまおうということですか?それとも、NPO法人として正式に認可されるグループを結成しようという意味ですか?

 法人化は視野の隅っこに入れるだけは入れておいて、とりあえずあたしたちの利便のために組織化しよう、ということです。

> ちなみにNPO法人になることはちょっと検討したこともあったのですが、ボランティア先のNPO法人化を見てすごく事務量が増えてしまうことが分かり、ちょっと躊躇してしまった経緯があるのですよ。

 そう。法人化はめんどくさい。「外に向かっての大規模かつ広範囲な活動」をする場合を除き、あんまりメリットはないんじゃないか、と思います。

 たとえばの話、オフライン・ミーティング(オフ会)を開くにしても、誰にどうやって連絡し、その費用と手間を誰が引き受けるのか、みたいなことが毎度毎度問題になるわけですよ。ですから、

 会員名簿を作る。
 役員のような「活動可能なスタッフ」のリストを作り、会員から委任を受け、活動を代行する人間を決める。
 会費を集め(学生会員みたいな、経済的に無理な負担をしなくていい会員も認める)、それを管理・運用する。
 ミーティング等を主催し、掲示板・メーリングリストなど、会員間のコミュニケーションの手段を提供することで、会員の意志を会の活動に反映させる。
 ニューズレター(メールマガジンを含む)や冊子を発行するなど、会員の創造的な活動を支援し、会員の意志を対外的にアピールする。

といった組織を作っておくと便利なんではないかなー、と思ったわけです。

 まあ、こういうのの役員とかって交通費とか食事代とかも出ないし、手間賃なんかはなおさら出ないので、会が大きくなればなるほど役員の負担が大きくなって行きづまっちゃうことが多いんですよね(それを考えると、ある程度大規模な活動になると、「ボランティア登録会員全員に有償ボランティアの公募をしてオークションにかける」みたいな大胆なことをしないといけないかもしれない。ブックレットを何百冊も印刷・製本するのだって、けっこう大変だしな。業者に頼むと高くつくし、一部一部揃えて接着剤塗って表紙つけてギロチン(断裁機)で小口を揃えて……とかいうの二三人でやってたら堪んないぞ)。だから、なるべくスタッフの負担(精神的にも肉体的にも金銭的にも)にならない範囲で、協力体制を作っておくのはいいんじゃないかな、と。

 それに、「こういう団体やってます。こういう活動してます。こういう冊子とか出してます」といった形で「形」があると、スタッフも動きやすいし、対外的な協力も得やすい。それに、「個人」ということで「いいこと」をしようと思っても、なかなか勇気というのが出てこないんだけど、「ボランティア団体の一員として活動する」と、心理的に活動しやすいというところもあります(とはいえどこぞの人権保護団体みたいになっちゃうと、「組織力を背景にしていて不愉快」みたいに見られることもあるんだけどさ(-_-;))。

>  でも、どっちにしろ、まずは関東にASのグループも作りたいな、とは考えておりました。今やっている企画が一段落したら4月の中旬ぐらいから動き出してみる予定はあったんですよ。企画に是非とも乗らせてくださいまし。

 こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m。(←やべー(-_-;)。そうすっとこっちもちゃんと活動しなくちゃなんなくなっちゃったな。まあ、「メンバーが集まんなかったから、あの話はナシ」とか言って済ましちゃえばいいんだけど……集まったりするのだな、これが(^_^;)。喜んでいいやら(喜ばなきゃいけないんだろうけど)悲しんだらいいやら)

>  ちなみにグループに対する個人的な意見。既存の自閉者の支援団体というのは、診断がついている人しか参加できないところが圧倒的に多いです。これは自閉という障害の特徴が関係しているのかも知れませんが、LDやADHDなんかの支援団体に比べると、確実に狭き門になっております。

 コンピュータがまだ海のものとも山のものともつかなかった時代、『電気通信科学会』では、コンピュータなどという訳のわからないものについて発表するというのは、あまりいい顔をされなかったのだそうです。で、そういう肩身の狭い思いをしているのが厭だ、というので、東京大学の高橋秀俊先生が中心になって、『情報処理学会』というのを旗揚げし、「裏切者め」と言われたそうです。
 自閉症の診断を受けてしまうと、仮にLDやADDやADHDの診断を受けていても、その中では活動しにくい(「自閉症は特別だ」という認識がある)というのがあるらしいのですね。そんなわけで「自閉症」枠で集まる必要がある。ところがそこに非・自閉の人(“自称”自閉症の人。あたしもそうです)が入ってきちゃうと、主体であるはずの「自閉症」の人たちがまた肩身の狭い思いをしなきゃいけなくなっちゃうのではないか。そういう不安がありそうな気がするのですよ。じっさい、『情報処理学会』は、その後「コンピュータは金になる」という時代になったものだから、企業が大挙して入会してきて、純粋に研究的な発表はしにくくなっちゃった。学会の大会とかいうと、会場にいるのはみんな背広ネクタイ、発表の内容は海外の研究成果の追試みたいなものばっかり、で、自分の発表が終わるとさっさと帰っちゃって、会員同士の交流はほとんどない、みたいになってしまいました。で、「こんなのやだ」というので、『日本ソフトウェア科学会』が旗揚げされたそうです。
 で、これは『日本ソフトウェア科学会』の総会であった話なのですが、「とりあえず入っている」みたいな会員が増えて(困ったことにあたしもそうなのですが)、総会の成立に必要な三分の一の出席(委任状含む)に満たなくて、総会が成立しない、ということになったことがありました。で、慌てて電話やらFAXやらで委任状をかき集め、ようやく議事が終わったら会場の岩波ビルの会議室から「時間ですよ」と追い出されることになり、懇親会用に用意したビールを立ち飲みして片付けて部屋を空けたことがあります。
 そんなわけで、「多数決(のみ)によらない意志決定のシステム」っていうのが、どうしても必要になってくるんじゃないかなー、と。ある意味封建主義に逆戻り、という感じはするのだけれど、そうでもしないと会が変なほうに行っちゃうおそれがあります。どっかの宗教団体みたいに長老制とか会堂制とか階位制とか採用しないとダメかも、と思ったりします。
 まあ、こういうのは会が大きくなってから考えりゃいいっていう気もしますけどね。

>  診断・未診断を問わず、自閉圏に所属意識(ないしはアイデンティティー)を持っている人なら誰でも参加できるようなコミュ二ティーが作れないものか?今はそんなことを考えております。

 理工学関係の学会では、学生会員(アカデミック)は受けられるサービスが違うわけです。つまり、義務と権利の関係は、会員全員が同じである必要はないわけですよね。中には「本人は自閉であると強く疑っているのだけれど、診断ではそうでないと出た」みたいな場合、支援を受けられないとかいったことも出てくるので、なかなか「診断/未診断」で割切れないところもあるのですが(とくにアスペルガー症候群の場合はそうです)、会員側が「選び取る」部分と、コミュニティー側が「判断する」部分が、うまく折り合えるようなシステム、というのが、将来的には必要になってくるのではないでしょうか。

 (Maria)


Re: 積極奇異と受動 11678へのコメント
No.11692  Sun, 24 Mar 2002 10:58:25 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

 ちょっと参考までに。
 「ウイングによる対人関係の分類の3類型」については『高機能広汎性発達障害』(ブレーン出版)のP105から“愛着という視点から見直すことが可能”云々という記述があります。(数ページにわたるため、引用はしませんが)
 “「孤立型」は一般に知的な遅れも強いため、高機能症例では見あたらなかった”という説明もありますので、自閉症全般を対象にした話をする場合以外はあまり使われない類型だと思います。

 で、こうもりさんのおっしゃったように「一般の人は“自閉症=孤立型”だと思いこんでいることが多い」という点と、Mariaさんが「孤立型に関してははっきりしたことがいえません」とおっしゃることを重ねると、「孤立型」は典型的な自閉症の対人関係類型として一番よく知られていて、なおかつ一番分かりにくい型でもある、とわたしは思ったのですが、まちがっていますでしょうか。

 積極奇異と受動についてわたしが考えたのは、高機能あるいはアスペの場合を対象にしていたからです。
 だってねー、こども病院で初診を受けたあとで医師から「この本を読みなさい」と指示されたのが、『高機能広汎性発達障害』『発達障害の豊かな世界』の二冊だったんですから。“どひー、先生これキツイよー”ってあとで思ったんだけど……せめて『自閉症の手引き』あたりから始めてもらったほうが、わたしは混乱しないで済んだような気がします。(あの時点では“アスペルガー症候群”ということばもはじめて聞いたばかりだったし……)

 医師の対応の仕方としては無難な線だったのだろうけど、印象は悪かったです。のちに(四度目の受診時かな)けっこう好きになりましたけどね。神経科のお医者さんです。(先生、ここ読んでないだろうなぁ。最近は“なんか変わってきたわよ”“あの先生なかなかいいわよ”というお母さまがたも増えています)

Mariaさん wrote:
> あたしは「積極奇異型」と「受動型」を、「主体性を踏みにじられた人間が相手に抵抗している」のを、「無自覚に主体性を踏みにじっている相手」が観察した結果、相手の反応を二種類に分類したものだと思っています。

 当てはまりそうだという気がします。幼児期の主体性をどの辺まで認めるかによっても変わってきそうですが。(発達段階の変化によって主体性の度合いが変わってくると仮定すれば)

> 似たような状況で、犬がノイローゼになってしまうことがあります。飼い主は自分や自分の親しい相手には、犬が尻尾を振ることを望んでいます、逆に、自分の嫌いな相手には牙を剥いて唸ったり吼えたりすることを望みます。
>(中略)
> そうすると、犬は「攻撃/威嚇せよ」という命令(深層レベル)と「攻撃/威嚇をするな」という命令(表層レベル)の両方を受取るという、ダブル・バインド(二重拘束)の中に置かれてしまうわけです。その結果、無気力・無抵抗になって人間に関心を向けることがなくなる(受動型)か、飼い主を含めて誰彼無しに咬みつく(積極奇異型)のどちらかになってしまいます。

 ↑これが一番わかりやすかったので残しました。
 ダブル・バインド(二重拘束)は重要な問題だと考えます。日常生活では人はダブル・バインドの中に置かれることが非常に多いと感じますので。自閉症方面の人にとっては、もっともわかりにくい状況であり、判断に迷う状態であると思います。特に子どもにとっては、苛酷かな……と。

 おや? 上記の書きかただと自閉症方面の人は(子どもであっても)、“ダブル・バインドを感じ取る能力がある”という前提が必要ですね。わからなくなってきました……。

 思考が散逸してしまいましたので、今回はこれにて。


Re: NPOのつくりかた 11685へのコメント
No.11691  Sun, 24 Mar 2002 10:04:17 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

 成人LDの会という自主グループの住人こうもりです。

Mariaさん wrote:

> そんなわけで、とりあえず集まって「NPO」として旗揚げしちゃうとい
>うのは、どうだろうか、と思うのですね。

 これは、自主グループを結成してしまおうということですか?それと
も、NPO法人として正式に認可されるグループを結成しようという意
味ですか?ちなみにNPO法人になることはちょっと検討したこともあ
ったのですが、ボランティア先のNPO法人化を見てすごく事務量が増
えてしまうことが分かり、ちょっと躊躇してしまった経緯があるのです
よ。

 でも、どっちにしろ、まずは関東にASのグループも作りたいな、と
は考えておりました。今やっている企画が一段落したら4月の中旬ぐら
いから動き出してみる予定はあったんですよ。企画に是非とも乗らせて
くださいまし。

 ちなみにグループに対する個人的な意見。既存の自閉者の支援団体と
いうのは、診断がついている人しか参加できないところが圧倒的に多い
です。これは自閉という障害の特徴が関係しているのかも知れませんが
、LDやADHDなんかの支援団体に比べると、確実に狭き門になって
おります。

 診断・未診断を問わず、自閉圏に所属意識(ないしはアイデンティテ
ィー)を持っている人なら誰でも参加できるようなコミュ二ティーが作
れないものか?今はそんなことを考えております。


Re: 障害者手帳についてQ 11609へのコメント
No.11690  Sun, 24 Mar 2002 09:23:37 +0900  てらば [この発言にコメントする]

武田好史 wrote:

>1.あなたはAS・LD・ADHDなどの軽度発達障害者には、障害者手帳が必要だと思いますか?
私は必要だと思います。
>
>2.手帳はどのようなものが良いですか?

私はCかDだと思います。精神障害者保健福祉手帳は福祉のサポートが受けられる
代償が大きいのだと思います。高次脳障害や私達高機能者やLD、ADHD者達の
専用の手帳を作るべきだと思います。

>
>3.障害者手帳というものは、種々の行政が行う福祉サービスを受けるためのパスポートになるものです。そこで質問です。
> あなたは行政側が軽度発達障害者に行う支援として、どのようなものを望みますか?

出来ればジョブコーチを就けた就労支援や失業した時の給付金をつけてほしいです。
あと、職業能力の高い人は能力以上のことを強いられて苦しんでるのです。
その人たちの精神的、能力的サポートをしっかりするべきだと思います。


Re: 苦しい 11686へのコメント
No.11689  Sun, 24 Mar 2002 09:16:58 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

てらばさん wrote:

>>(2)トライアル雇用

>職業センターにいってるのにも関わらず大急ぎに工場やスーパーのバイトに
>行ってしまったので、後で「上手くいかない!」と嘆いて親や職業センター
>を困らせています。

>トライアル雇用があったのなら、急いでバイトに応募することはなかったの
>に....
>後悔してます。

 トライアル雇用の制度は医師の診断があれば利用することができます。こ
れは必ずしも軽度発達障害でなくてもOKです。

 まだ利用することがなくても、職業センターの人と相談しておいてはいか
がでしょうか?


Re: NPOのつくりかた 11685へのコメント
No.11688  Sun, 24 Mar 2002 08:15:37 +0900  タレイヌ [この発言にコメントする]

ご無沙汰しています。
Maria wrote:

>
> ……そうか、町内会っていうのもNPOなんだよな(-_-;)。

 たれいぬも、先月、それをはっきり認識しました。今年、7年ぶりの自治会当番になり、資源回収を、手伝ったのです。きちんと、組織化していることは、うすうす知っていました(回覧版がまわるのでね。会費も集めるし)朝、指定場所に集まった見知った顔ぶれを見て、『私って、地元民(ジモチ─)だったんだわ!』と、再認識したのでした。


> 「始める以上は成功させなくっちゃ」とか、「自分が頑張らなくっちゃ」とか、そういうことをつい考えてしまうのですね、あたしは。ですが、これは自閉症方面の人間全般の傾向という気がします。

> だけど、「ちゃんとしている」ことはそれほど重要ではないんじゃないか、と最近になって思ったんですよ。

そうだとおもいます。

> 「外に向かって何かをする」が目的でなくてもいいように思います。ただ、自分たちの親睦や、情報交換でいいと思うんですよ。「つまりは自分たちのため」でも、「不特定かつ多数のものの利益の増進を目的とする」という主旨は、守られているように思うんです。「助けあい、支えあう」という、組織の中に向かっての活動でも、いいんじゃないかと。
>
> どんなもんでしょーか。

 その通りだと思います。
必要とされるものは、存続するはずです。必要であるから、だんだんと、組織化せざるを得ない。個々人の負担を*均等*に分配するために。(均等とは、機械的に、『重さ』を振り分ける、のではなく、個々人の向き不向きまでもが、考慮された形で仕事が分担される事を、意味します)

 話は、逸れますが、『二人で聖書を』は、たれいぬに、いわば「NPOの原点が何か」を、教えてくれました。そして、これが、支えとなって、『いま』を、動こうとしています。(ただ、宗教の側には踏み入れずに、医療のあたりで、踏みとどまりたいです)
 遅れましたが、「発達支援室」なるものを、立ち上げました。(たれいぬは、手伝いですが)「発達共助連」という、NPO団体が、母体になっています。

 ココの掲示板のみなさんや、Mariaさんが、イメ─ジしている形が、どういうものになるのかは、いまのたれいぬの目からはみえませんが、具体的に、足場となるところがあるのなら、そして、皆さんに、必要だという思いがあるのなら、けして、不可能ではない様に、思います。
 そして、蛇足ながら、不必要であるなら、自然消滅したらよいと、おもいます。

 (たれいぬ)


Re: 障害者手帳についてQ 11673へのコメント
No.11687  Sun, 24 Mar 2002 00:26:24 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

pocks wrote:
>精神保健福祉手帳制度は統合失調症(分裂症)を強く意識して作られており、取得基準からして発達障害とはかなり異なっている。
>不治の障害持ちである高機能自閉人の生活にとって、治療状況や本人の努力より、周囲の対応あるいは環境が受容的かどうかが決定的に重要である点が他の障害者とは質的に異なるので、QOL(生活の質)を判定の要素として重視した「自閉手帳」のようなものが望ましいと思われる。

 私の答えはDです。やはり脳の機能障害を全般的にカバーするような感じの手帳のほうが、理にかなっていると思えます。
 最近の医学の進歩で、「分裂病は心の病ではなく、ドーパミンという物質が脳の内部で過剰に放出されてしまった結果である」ということが明らかになっています。また知的障害は、染色体異常・分娩時のアクシュデント・ウイルスの感染などで、まだ発達途上ににあった脳の組織が壊れてしまった結果です。てんかんも脳の中で異常な放電が起こることによって発作が発生します。また頭のけがや脳卒中がもとで、分裂病のような恐慌状態になってしまったり、我々のように注意力がなくなったり・著しく不器用になったり・視認知に障害が起きたり・記憶が悪くなったりという後遺症がでる「高次脳機能障害」という障害がクローズアップされてきました。更には痴呆症も脳の機能障害です。運動機能が広汎的にやられる脳性まひ・ポリオもそうです。
 脳が体にとってなくてはならず、かつ大変デリケートな組織であるにもかかわらず、その機能を喪失してしまった人たちの中には、偏見に苦しんだり・十分な援助を受けられない人が大勢います。我々もそうです。
 もちろんそれぞれの疾病によって、望ましい支援のあり方は異なります。また、
「俺は…とはちゃうぜ!」という、プライドがある人がいると言うことも分かります。けど手帳というのは、あくまで「福祉的な支援を受けるためのパスポート」であって、「障害者の烙印」であってはいけないと思います。その点からも、できるだけ多くの人がためらわずにもてるものであるべきだと思います。
 もちろん取得の是非には、本人の意向が十分に反映されるべきでしょう。
。 
 


Re: 苦しい 11683へのコメント
No.11686  Sat, 23 Mar 2002 23:54:56 +0900  てらば [この発言にコメントする]

障害者手帳を持たない軽度発達障害者が障害者職業センターなどで
>受けられる支援は下記の通りです。
>
>(1)職業リハビリテーション
>(2)トライアル雇用
>
> 十分とは言えないかもしれませんが、今受けることのできる就労支援を
>最大限利用して、就労されることをお薦めします。

職業センターにいってるのにも関わらず大急ぎに工場やスーパーのバイトに行ってしまったので、
後で「上手くいかない!」と嘆いて親や職業センターを困らせています。
トライアル雇用があったのなら、急いでバイトに応募することはなかったのに....
後悔してます。


NPOのつくりかた
No.11685  Sat, 23 Mar 2002 23:47:08 +0900  Maria [この発言にコメントする]

 えー、人間マジメであるというのはときにマイナスであるというお話。

 このところあたしは健康のために徒歩(かちあるき)というか遠足(とおあし)というか(あまりに古い)、長距離のウォーキングに凝っているのですが、先日江戸七富士詣りのルートである沢田・浅間神社→雑色・八幡神社→六郷・羽田神社→川崎・稲毛神社……と回ってゆく途中で、「町内会からのお知らせ」というのを見つけてしまったのですね。

 それは、長年の懸案であった町内会館の建設にあたって、補助金その他を受けやすくするために、特定非営利活動促進法(NPO法)に基づいて町内会を法人化したいので、ついては役員・理事の選出をしたいのでお集り願いたい、みたいな話だったのですね。

 ……そうか、町内会っていうのもNPOなんだよな(-_-;)。

 あたしは、いわゆる「非営利団体」のイメージに囚われていて、「町内会」というのが立派なNPOだということに思い至らなかったのですね。

 じつは、NPOというのは、「不特定かつ多数のものの利益の増進を目的とする」ことを条件としています。ところが、対象者がたとえ限定されていようとも、その対象者への働きかけを通じて、社会全体への働きかけを目的としている場合で、その可能性が否定できない場合は、そのような団体は、「不特定かつ多数のものの利益の増進を目的とする」とみなすことができるのだそうです。

 そんなわけで、あたしが主催している(過去形じゃないんだぞ)『PoP! セミナー』(オンラインの文章塾)も、じつは(「組織」であるかどうかは別にしても)NPOだったりするわけですよ。

 そんなわけで、とりあえず集まって「NPO」として旗揚げしちゃうというのは、どうだろうか、と思うのですね。

 『東京スポーツマン・クラブ』というスキークラブがあります。競技スキーのほうでは、けっこう有名な団体で、日本で最初のスキー・リフトを建設した(とはいえ進駐軍が蓼科に建設したのが第一号なんだけど)という歴史のある団体で、日本の競技スキーを牽引してきた団体なのね。現在の会長さんは、たぶんIOC委員の猪谷千春さん。

 このクラブは、戦後間もなく、スポーツとしてのスキーがそろそろ認知されてきたころに、交通公社(JTB)がスキー・ツアーを企画して、それで土樽にある『国鉄山の家』(谷川岳登山のルートを開いた“ヒゲの大将”という名物男がいた)というところの二〇一号室に泊まった人たちが、「このまま別れるのはもったいない。このメンバーで、日本でスキーというものを振興してゆこう」というので旗揚げしたのが始まりでした。
 それが、たぶん現在日本で最大の競技スキーの団体になっちゃったりしてるわけです。

 「始める以上は成功させなくっちゃ」とか、「自分が頑張らなくっちゃ」とか、そういうことをつい考えてしまうのですね、あたしは。ですが、これは自閉症方面の人間全般の傾向という気がします。

 だけど、「ちゃんとしている」ことはそれほど重要ではないんじゃないか、と最近になって思ったんですよ。

 「外に向かって何かをする」が目的でなくてもいいように思います。ただ、自分たちの親睦や、情報交換でいいと思うんですよ。「つまりは自分たちのため」でも、「不特定かつ多数のものの利益の増進を目的とする」という主旨は、守られているように思うんです。「助けあい、支えあう」という、組織の中に向かっての活動でも、いいんじゃないかと。

 どんなもんでしょーか。

 (Maria)


今になって身を重ねて振返られる映画
No.11684  Sat, 23 Mar 2002 23:36:24 +0900  オレンジブルー [この発言にコメントする]

今になって(←自分の特殊性,境遇を知った今)と観ている時期も重なって
「ああっ・・・,なんか重なる・・・」という映画がフラッシュバック。

・ジョニーは戦場へ行った
(↑これはかなり考えさせられた映画でした。)

・ブルース・ウィリス主演の「アンブレイカブル」
(↑徐々に自分が不死身の体を持っていてなんか違うことを確認していく過程が重なった 語音だとどちらかと言うと「アンビリーバブル」。)

・あんど、「シックス・センス」
(↑まさか自分が死んでいる人間だとは・・・と知らずに自分の意志を一人勝手に実行してる主人公の姿が重なった)

余談:
私は幼少期から映画は結構ちょこちょこ結構観ている方でして、昨日はゴジラを観たんですが(←父親の影響です)、ジャン・レノ主演の「ガジラ」←発音が違うね
とのスピード感の違いにちょっとたじろいでしまいました。。。背ビレの刺山がチカチカ光っているゴジラはどうみても「生き物」離れしている・・。あと、お目目がとっても可愛くて顎の造りはどうみてもカクカクしているようでもっと骨格から考えてデザインすればいいのになっ・・・と思ってしまった。ちょっと「恐竜」離れしているゴジラはしかし観ていると安心して楽しめるのでした。

そうそう、新潟県の水俣病・過疎化のお話「阿賀に生きる」も身にしみて観れたなあ。。。

付録話:ナスの歯磨き粉で歯を磨いているとイカ墨のようです。


Re: 苦しい 11680へのコメント
No.11683  Sat, 23 Mar 2002 20:25:08 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

てらばさん wrote:

>私には郵便局が全てだった。郵便局にいる間に全てを諦めれば良かった。
>もう1度郵便局で働きたい。でももう戻れない。
>
>精神障害者の作業所に通所したい。施設に入りたい。とにかく居場所が
>ほしい。

まずは情報提供のみをしておきます。

 障害者であり、なおかつ郵便関係の仕事をしたいとなると、最も望まし
い仕事は社内郵便の仕事です。簡単に言えば、大きな会社に郵送されてき
た郵便物を区分し、あて先にある各部署に届ける仕事です。わたしが読ん
だLDの就労支援に関する本の中で発見したので、軽度発達障害者に開か
れた職業なのでしょう。

 で、障害者手帳を持たない軽度発達障害者が障害者職業センターなどで
受けられる支援は下記の通りです。

(1)職業リハビリテーション
(2)トライアル雇用

 十分とは言えないかもしれませんが、今受けることのできる就労支援を
最大限利用して、就労されることをお薦めします。

(参考文献)

 梅永雄二『LDの人の就労ハンドブック』エンパワメント研究所
 同   『自閉症者の就労支援』エンパワメント研究所

 ※付録として全国の相談機関なども掲載されている


Re: 苦しい 11680へのコメント
No.11682  Sat, 23 Mar 2002 19:04:06 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

てらば wrote:
>私には郵便局が全てだった。郵便局にいる間に全てを諦めれば良かった。
>もう1度郵便局で働きたい。でももう戻れない。
↑こういう意欲は大切にすべきだと思います。なかなか持ちつづけるのは、困難です。えらいです。
 僕なんか、はなから一般企業だろうとお役所だろうと、「自分は絶対勤めるのは無理だ…」と心の中に固く結び目を作ってしまっています(+ヽ+)。

>精神障害者の作業所に通所したい。施設に入りたい。とにかく居場所がほしい。
 これに関しては、主治医の先生・親御さん・兄弟・保健所の方とよく意見交換をして、考えたほうが良いと思います。
 まだまだ『精神障害』に対する偏見が、わが国では根強く、「移転先を探すのに苦労した」「施設の建設に地元住民が反対している」という話も耳にしましたし、子供が可愛いと思う親ほど、「そんな施設に我が子を入れるのは嫌だ!」と思うものです。


Re: 積極奇異と受動 11678へのコメント
No.11681  Sat, 23 Mar 2002 17:47:43 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

Maria wrote:
>あさかぜさん wrote:
> 孤立型に関しては、はっきりしたことがいえません。退避・逃避・避難・退却・逃走といった意味があるのかもしれません。

私は「孤立型=感受性過多群」だと思います。
 孤立型の人は光や音に敏感で、それらで参ってしまって、『嫌だ!』という意思表示をすることすらできなくなってしまっているのだと思います。


苦しい
No.11680  Sat, 23 Mar 2002 17:31:10 +0900  てらば [この発言にコメントする]

入力バイトでまた失敗してしまった。

私には郵便局が全てだった。郵便局にいる間に全てを諦めれば良かった。
もう1度郵便局で働きたい。でももう戻れない。

精神障害者の作業所に通所したい。施設に入りたい。とにかく居場所がほしい。


積極受動 11677へのコメント
No.11679  Sat, 23 Mar 2002 11:36:22 +0900  [この発言にコメントする]

“自己不全感”に目覚めよ。
み仏のお育て受け摂るべし
自力の偏重は罪悪。
共に在る喜びを,糧とするが義務。
節制は正しいが,過度の禁欲を自他に強いるは災い。
>私なんか、散歩したり花を見たりしてる資格ないよなー。
 ↑ 誰がいじめるんだ?


積極奇異と受動 11677へのコメント
No.11678  Sat, 23 Mar 2002 11:13:59 +0900  Maria [この発言にコメントする]

あさかぜさん wrote:
>  研究者がなぜ積極奇異と受動という分類を用いるようになったのかは知りません。外側(非・自閉者側)から見て“そういうふうに見える”というのではなく、根本的に明らかな違いがあるということなのでしょうか……。

>  わたしは子どもの頃から青年期までを考えてみると、積極奇異に分類されると思います。が、現在は受動型をやっているんですよ。本質は変わりません。
 積極奇異と受動の型は変化する、あるいは変化させることができると、自分では思っています。循環すると言ってもいい。環境に左右されるという感じがします。

>  ことばとして積極奇異型あるいは受動型の意味を考えることのできる高機能の自閉者には、あまり必要のない分類だという気がします。二つに分けてしまってそれをマーカーにするというのは、精神の安定を図るにはいいかもしれません。(自分はどっち寄りだ、というような感じにね)が、積極奇異のほうが社会性に関してより深刻な問題をかかえると思うことは、わたしにはできません。

>  実は↑ここのところが、わたしにとっては理屈で説明できないところなので……多くの方のご意見を伺ってみて、すっきりさせたい部分でもあるのです。

 あたしは「積極奇異型」と「受動型」を、「主体性を踏みにじられた人間が相手に抵抗している」のを、「無自覚に主体性を踏みにじっている相手」が観察した結果、相手の反応を二種類に分類したものだと思っています。
 
 たとえば、「言うことをきかないと、殴る」という人間がいるとします。で、命令され殴られている人間は、命令に逆らえば殴られ、命令に従えば「“殴る”ことで相手をコントロールすることができる」と命令する側が学習すると思うわけです。こういうとき、命令され殴られている側は、どう反応するか?です。

1)殴られると動かなくなる。そのまま死んでもそっちのほうがマシ、と思う。
2)殴られると、相手が予想してないか、あるいは相手に不都合な行動に出る。馬鹿や気狂いのふりをして、相手を面喰らわせる。

 つまりは、こういうことなんですね。

 たとえば、しつこくやってくるたちの悪い宗教の勧誘にどう対応するか、みたいな場合。

 田舎のほうだと、その地域全域で影響力のある宗教団体というのがあったりします。職場でも近所付合でも、その教団の人との付合いを断わることができない。

 で、そういう土地で身内に不幸があったりすると、そういう家とかを狙って、地縁血縁商売上の取引関係その他いろんなコネを伝って、入れ替わり立ち代わり入信を勧めにやってくるのですね。つまり、弔問だとかお見舞いだとかを名目に、本当にしつこくやってくる。で、「おたくに不幸が絶えないのは信仰心が足りないからだ」とかいって圧力をかけてくるのだな。これでほとんどノイローゼ状態になっちゃう人は少なくありません。とはいえ、仕事上どうしてもそこから離れられない事情があったりすると、引っ越す訳にもいかない。

 で、こうなるともう玄関のインタフォンを外し電話器の線を引っこ抜きひたすら閉じこもって玄関に誰が来ようが無視する、みたいなことになってしまう。だけど、そうやって閉じこもってしまうと警察や消防署に通報をされたりして(これも相手の作戦のうちなのだな)、むりやりにでも外部との接触を断てなくされてしまう。職場では同僚に責められ、上司には睨まれ、みたいなことにもなりかねない。

 これを引きこもりの子どもの例でいうと、子どもがとりあえず外の世界と距離を置こうとしても、教師だとか学校の友達だとか医師だとかカウンセラーだとかがやってきて、迎え入れるとその背後には親の思惑がからんでいたりするのだな。

 こうなると、「誰も信じられない」みたいになってしまう。そんなわけで、物理的にどこかの場所に閉じこもるのではなく、精神そのものを閉じてしまってただの物体のようになってしまうわけです。これが要するに「受動型」のような気がします。

 これに対して「積極奇異型」は、相手を「よくいらっしゃいました」迎え入れておいて、敵意を隠しつつ相手を懲らしめる、ということをするわけです。だからこそ「奇異」になるのですね。

 ところが、「受動型」にせよ、「積極奇異型」にせよ、そうした態度を取っていると、干渉を断ち切りたい相手以外の相手との干渉も断ち切らざるを得なくなってきます。たとえばの話、他の人と親しくしていると、こんどはそっちにとばっちりが行く。あるいは、「積極奇異」の部分が自分に対する抵抗だということがわかってしまうと、今度は悪意を向けられて苦しむことになる。

 似たような状況で、犬がノイローゼになってしまうことがあります。飼い主は自分や自分の親しい相手には、犬が尻尾を振ることを望んでいます、逆に、自分の嫌いな相手には牙を剥いて唸ったり吼えたりすることを望みます。

 とはいえ、親しい相手とはいえ、犬が自分よりも相手に懐いたりすると嫉妬します。だから、そうなると犬には唸ってほしい。とはいえ、犬を相手にけしかける訳にもいかないので、犬は相手を威嚇し、自分はそれを叱る、ということを望みます。それは自分の嫌いな相手に対してもそうで、人間対人間の社交のレベルでは親密さを装いたいのだけれど、犬に対する命令としては「攻撃」「威嚇」であり、それに対して飼い主は犬を叱る、というねじれた関係ができあがってします。

 そうすると、犬は「攻撃/威嚇せよ」という命令(深層レベル)と「攻撃/威嚇をするな」という命令(表層レベル)の両方を受取るという、ダブル・バインド(二重拘束)の中に置かれてしまうわけです。その結果、無気力・無抵抗になって人間に関心を向けることがなくなる(受動型)か、飼い主を含めて誰彼無しに咬みつく(積極奇異型)のどちらかになってしまいます。

 ソフトウェア開発の世界の派遣業務では、客先の上司や同僚やユーザに義理立てすると、自分の会社から睨まれます。派遣先で引き抜かれることは珍しくないし、派遣する側としては、なるべく仕事を出し渋り引き延ばしたほうがお金がよけいに取れる、というメリットもあります。
 とはいえ、客先の機嫌を損ねるわけにもいかないので、派遣する側の会社とはいい顔をしたいのだけど、派遣されている人間がなってないのだ、という形にしたかったりします。
 その結果、派遣プログラマーは組織の力学だとか人間関係だとかいったことに頓着せず、仕事だけにしか興味のない、世間知らずな技術馬鹿、つまり“ Nurd ”な人間として振舞うことを覚えます(積極奇異型)。でなかったら、覇気がなくて言われたことしかやらない愚鈍で無能な人間として適当に仕事をこなすだけになっちゃうか、です(受動型)。

 孤立型に関しては、はっきりしたことがいえません。退避・逃避・避難・退却・逃走といった意味があるのかもしれません。

 (Maria)


Re: 積極奇異 11675へのコメント
No.11677  Sat, 23 Mar 2002 09:59:42 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

こうもりさん wrote:
> 以上のことから、この分類自体は支援関係者は必ず知っておいた
>方がいいと考えています。もっとも、障害を自覚している自閉者は
>その時点でこの類型には当てはまらなくなっていると考えていいで
>しょう。

 わかりやすい説明をしていただいて、ありがとうございました。

 この掲示板にせっせと書かせていただくようになってから、わたしは読解力に難があると気づくことができました。論理的思考能力も低いほうなのです。ことばの解釈も自己流というか、“わたしが法律”的なところがあって、娘もしっかりその血を受け継いでいます(苦笑)

 きのうの書き込み後にさらに考えてみたら、わたしは積極奇異型であったし、本質は変わらないと思っているので、分類としてはやはり積極奇異型なのでしょう。(うわわわ、文章表現能力の問題がよくわかりそうな文章だ!) 娘は受動型です。そして……わたしが最も恐れていた“自己不全感”を持ち始めています。
 なんとかしなけりゃ、なんとかしなけりゃ、どうすんべー、が毎日の持ち歌みたいに頭の中で響いている、あさかぜでした。

 (結婚生活がここまで苛酷だったとは……笑うしかないな。笑おう! はははははのは)


ふーっ
No.11676  Sat, 23 Mar 2002 09:41:20 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

ようやく雨が降った。

    〜
   〜 〜
   lJl

(^O^)

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