アスペルガーの館の掲示板（旧）

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　……と、いうわけで、推拿である。

　この「推拿」なるものは、いわゆるツボ療法なんていうものではない。どこを押せばどういう効果がある、なんていう御大層なものではまったくなく、「凝った筋肉から、老廃物を絞りだし、筋肉の腫れを鎮める」という、「ピップ・エレキバン」な治療法である（天国の藤本会長見てくださってますかぁ～！(T_T)）。

　まず、直径が１センチくらいの、水の中に浸かった固めのイクラのような粒を想像していただきたい。中にはちょっとねっとりした液体が入っていて、ごくごく小さな穴が開いている。力まかせに押すと、「ぷち」と破裂してしまう。だから、一定の力を加えて、中の水が出ていくようにしなければならない。同時に、外側の殻には弾力がある。だから、手を離せば同じ穴から外の水を吸い込む。このとき、外から力がかかっていると、勢いよく水が入っていかないので、穴から遠いところにある「ねっとりした液体」は同じところに留まっており、何度絞っても外に出てゆかない。

　……イメージできましたか？

　で、このイクラ状のものが、身体の中にツルツル滑るような状態で存在していると想像するのである。ちょっとでも力の向きがずれると、つるっ、ゴリッ、と逃げてしまう。

　そこで、まず肩に手をかけ、肩甲骨と背骨の間のしこった部分に親指の腹を当てる。で、くっ、と力を入れる。そこで筋肉が逃げてゆく方向を確かめ、力を入れても逃げない方向を狙う。そこで、ぐっ……と勢いをつけずに圧をかける。あくまで一定の力。すると、指が沈んでゆき、じゅぅっ、と体液が移動する感じが伝わってくるはずだ。で、ひと呼吸置いたところで、熱いものに間違って触ってしまったときのように、ぱっ、と手を引っ込めるのである。

　初めてこれをやったとすると、一分もしないうちに手が震えてくるはずである。そう、この方法はやたら握力を使うのだ。それでついつい勢いをつけてしまいたくなる。そうではなくて、ひと押しひと押しにぐぅっ、ぐぅっ、と「粘り」をかけるのである。柔道やレスリングの経験者でさえ、五分もやったら息が上がって汗まみれになる。ちょうど、うどんを打ったり陶芸の土練りに近い感覚である。

　最初はゴリゴリとした感触だったものが、コールタールに砂を混ぜたようなざりざりした感じに変わり、さらにねっとりとしてきて、最後には本来の弾力を取りもどす。その過程をじっくりと味わうのである。背中がバラ色に上気し、しっとりと汗ばみ、体臭がふわりと花のように変化する。とろぉん、と酔ったような表情になり、身体を預けてくる。これはちょっと堪んない。

　とはいえ、一日二日では体質は改善されない。おおむね三週間、みてほしい。姿勢と動作が変わってくるはずである。

　ここでツラいのは、自分の肩を揉んでくれる相手がいなかったりすることなのである。くそー、誰か揉んでくれ。

　KILROY

何度もすいません。
思ったんですが、Mariaさんwrote:ＴＦＴ療法、にしても、効く療法って
共通して「身体の過度の緊張を解く」効果が高いと思いました。
具合が悪い時って大抵どっか痛かったり、こわばったり、
姿勢が悪くなったりしてませんかね？

そうそう、禅宗の座禅に似てるかな？と思うんですが、
私の場合、落ち着きを欲しいとき、茶道の手前の時の心の状態を思い浮かべます。
「無我の境地」みたいな。
結構役に立ちますよ。

やんちゃんさんもありがとうございました。ごめんなさい書いて無くて。
あとなんかＰＣのせいで変な空行が出来ちゃってすみません。

Mariaさん、大槻いつきさん、ぴよさん、あさかぜさん、こんばんは。
私のいつもやっちゃう、変な質問にレス感謝です。（掲示順）

>MariaさんWrote:
>①対人関係プロトコル。
>②遠慮深いんだけど気を使わなくて済むひと。「だけど目が笑ってない」とか、
>「なんか信用できない」っていうのがコレ。妙にぺこぺこしてるくせに、煙草のポ>イ捨てを平気でする人みたいな...
>③逆に、「最初に一発ガツンとやる」のが好きな人は、ASがもっとも嫌うタイプで>す。
>大槻いつきさんWrote:
>とにかく、表面的な価値で他人を馬鹿にしない人。
>肯定的な人。
>人間が好きな人。
>ぴよさんWrote:
>私は、全体的な雰囲気から感じ取っています。
>とくに、その人の目つきに、よく現れてくるように思います。
>つきあいやすい人を見ると、まず直感で、「ぴん」とくる。
>そのあとに、その人の行動や話し方や趣味なんかから、価値観が似ているのを確信>していく。「やっぱり、つきあいやすい人だ」というのが裏付けされていく。
>あさかぜさんWrote:
>アスペの人って五感が鋭い方が多いですよね。犬猫
>に好かれる原因はそれかな・・・なんて。

みなさんすごい！感服しています。私が言語化出来なかったことを
するっと答えて下さってとっても嬉しいです。確かに目つきは気にします。
遠慮のない人って確かに苦手！土足人種と密かに名付けています。（爆笑）

猫は、飼っているのもあるんでしょうけど、よその猫でも大抵ツーカーに
なれます。鼻と鼻を軽く触れ合わせるのが猫の仲間同士の挨拶の一つ
でもあります。私よくするけど、これをしてくれると、一応認めた、という
認識行動だそうです。お尻を嗅ぎ合うという技もありますが、私は未だに出来ずにいます。（爆笑）話が飛びますが、猫を触っていると、時にくるりとこちらに
お尻をむけ、尻尾を立てられることがありますが、それは「あなたを上位に認めます。」という解釈が出来るそうです。猿のマウンティング状態ですね。

みなさんほんとうにありがとう、なんだかほっとしました。
疑問が解けて。

またまたＱ：
アスペあるいはその傾向が強い人はどちらかと言えば猫型人種のような
気がしますが？

　

「感覚的に受け入れたい人」・・・私は端的に言えば「楽な」人が好きですね。
ほのぼのお人好し系の人。あまり気を遣わないでくれる人。それと会話の上手な人・・・というのは、こちらの話を引き出してくれて、好きなことを気持ちよく喋らせてくれる人は、いいなあと思う。
苦手なのは、よく気がつくんだけど、何でも先回りして自分でやってしまう人。他の人にもやることを残して欲しいな、と思う。
それと、「明るくて活気のある」というタイプの人は、全般的になんか苦手・・・自分と接点がなさそうだから。

ななはさん wrote:

>それは①どこから②どうやって③受け入れたい人々に共通点はあるか
>と思われますか？

１・２は、なんとなく・・・。
３については、関係ないけど、方向音痴の人が多い。私もそうだけど・・・。

　新聞のテレビ覧を見ていたら、ニュース番組の解説のところに「TFT療法」というのを見つけた。なんでもツボ刺激によって引きこもりやアルコール依存が改善されるのだそうである。

　……なんか、どっかで聞いたような話だな。

　そんなわけでテレビを見てみたら、所長さんの得意技、「武術気功」と実質的に同じものだった。何でも全国二十ケ所の医療機関他で実施されているのだそうである。ふぅーん。
　
　じつは、催眠術には「撫擦法」といって、肩かなんか揉みながらなしくずしに被暗示状態に導入してしまうテクニックがある。この技法は通常、職業的なカウンセリングには使えなかったりする。なぜかといえば、ひとつ間違えると猥褻行為になっちゃうからだ。
　TFT療法では、患者さんが自分で交感神経叢を刺激することで催眠状態に導入し、PTSD治療によく使われる「巻き戻し法」なんかも組み合わせて、治療効果を上げているらしい。とはいえ、苦肉の策、という感じはするのである。確かに医療行為として行なうにはこれが限界だと思うんだけどね。だけど、はなっから猥褻行為……じゃなかった、「個人的な愛の行為」を前提として、より踏み込んだ治療を行なったら、もっと効果があると思ったりするのである。

　所長さんの「武術気功」というのは、中国武術の応用である「推拿」と、催眠術（所長さんは「気功」というものは催眠術だと断言している）を組合せたものである。マッサージや入浴といった軽いストレスというのは脳内にエピネフリンとノルエピネフリンの拮抗状態を作りだし、催眠には精神の抑圧機構を緩める働きがあるらしい。そうすると、「我慢する」という心の働きが緩んでしまっているため、普段だったら抑圧していて口にできないこと（恥ずかしくて言えないこと。あるいは拒絶されたり馬鹿にされたりするのが怖くて言えないこと）まで喋っちゃうようになる。で、その状態で、いままで吐き出せなかった思いを吐き出させ、思いっきり泣かせちゃうのである。

　なお、このテクニックは口が堅く、人の弱みにつけ込まず、人が嫌がることを言ってからかうなんてことは絶対しないタイプでないと使いこなせない。なにしろ、抑圧したものを全部ゲロっちゃった女性は、ずっどぉーん……と底の底まで落込んでしまうからである。泣きそうな目で相手の顔色をうかがい、すがるような目で訴えかけてしまうのである。ちょっとでもからかったり笑い者にするようなそぶりを見せたら、出刃包丁で刃傷沙汰になりかねない。で、すぐ泣く。そのときには、ちゃんと泣きやむまで「よしよしよし」と慰めてあげないといけない。基本的には三歳児に戻っちゃった状態だと思っていい。実際に、赤ちゃんしゃべりになってしまう女のひともいる。

　で、どうやって相手に「吐かせる」かなのだけれど、これはSMの女王様を想像していただけるとお分かりいただけるのではないかと思う。基本的に相手は喋りたくて喋りたくてしょうがないのである。ただし、「苦痛を与える」のではなく、「優しくする」ことで「吐かせる」だけの違いだったりする。

　ただし、自分が「女である」ことを拒絶して生きてきた女性、つまり「突っ張って」生きてきたひとの中には、混乱しちゃっておかしくなっちゃうひとがたまにいる。あるいはセックスを「汚いもの」「穢れたもの」「不潔なもの」として拒絶してきたひともそうなることが多いらしい。で、「結婚」とかいう話になると、自分が自分でなくなっちゃうみたいな気になって、恐怖のあまり逃げ出してしまったりするのである。

　とはいえ、叩き上げの女性管理職とかいうとオフィシャルとプライベートをきっちり使い分けることができるものだから、ぐずぐずに崩れちゃった自分をかえって楽しむことができたりするらしい。とはいえそういう女性はダメ男が好きなので、所長さんは結婚相手としては敬遠されてしまうらしい。「これでもうちょっと才能に欠けてたら、ヒモで食ってたのに」とか言っていた。なかなかに難しいものである。

　そんなわけで、『ふたりで聖書は』のエンディングは、ああいう形になっていたりするのである。

　－ Maria －

あさかぜさん wrote:
＞今ふっと思ったんですが、アスペの人って五感が鋭い方が多いですよね。
＞犬猫に好かれる原因はそれかな……なんて。猫はつきあいがないので判
＞りませんが、犬は聴覚と嗅覚が命だし、自分に近い能力を持った人間を
＞かぎわけるのかもしれないなぁ……などということは、ありませんよね
＞きっと。

　多くのアメリカ人にとっては、あらゆる茸は「茸」でしかありません。ですが、日本人にとってはマツタケとシイタケとホンシメジとブナシメジとヒラタケとエノキダケとヤナギマツタケとタモギタケと……は別のキノコです。「海草」だってコンブとワカメと海苔とヒジキとアオサとオゴノリとテングサは別物だし、下手をすると利尻昆布と日高昆布は別物だったりします。
　ASの人間は、べつに五感が鋭いとかいう話ではないのだと思います。同じ世の中を普通の人より過酷な条件の中で生きてゆかなければならないので、ものごとの区別に細かく注意を払うようになった、ということなのではないでしょうか。
　犬猫に好かれる、というのも、ASの人間は犬猫と向かい合った瞬間に、「観察モード」に入ってしまうからだと思われます。つまり、「あ、この人間は私に関心があるのだな」と相手が判断するからなんじゃないでしょうか。
　だから、相手が警戒心の強い犬だと、「あやしいヤツ」とか思われて、かえって吠えられたりします。
　『Re: 質問（海外でぜひ行ってみたいところは？）』（No.3341）以降、しばらく話題になっていたのですが、ASの人間はなぜかやたらと知らない人に道を訊かれたり話しかけられたりします。これも、目が合った瞬間に相手を観察するモードに入っちゃうからのような気がします。

　なお、「五感」と呼ばれる視角・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のうち、味と臭いは大脳周辺野という無意識に近い（動物的な）部分の機能に属します。ですから、他の感覚と違って、「意識の底から湧きあがってくる感じ」があります。「臭い」「臭う」というのは、「論理よりも直感に働きかけてくる」という意味で、適切な表現だと思います。
　したがって、味や香りは映像や音よりも記憶を呼びさます力が強い、とされています。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』では、紅茶に浸したマドレーヌが、記憶を呼びさます重要な小道具として登場します。
　また、ローズマリーやミントにも、記憶を呼びさます作用があると言われています。

　－ Maria －

Mariaさん wrote:
>ぴよ wrote:
>＞アスペの人って、
>＞「気持ちは伝えたいんだけど、うまく表現できない」
>＞という人が多いんです。
>
>　ふつうの人でもそうなのさ。
>　ASじゃなくても同んなじなのさっ！
>　「アスペだから」「普通だから」。そんな「だから」に囚われていると、
>　見えるはずのものも見えなくなる。

確かに。

「ひとりひとりが、それぞれの個性を持ったひとなんだ。」
と考えればいいんですよね。

ぴよさん wrote:
＞アスペの人って、
＞「気持ちは伝えたいんだけど、うまく表現できない」
＞という人が多いんです。

　ふつうの人でもそうなのさ。
　ASじゃなくても同んなじなのさっ！
　「アスペだから」「普通だから」。そんな「だから」に囚われていると、
　見えるはずのものも見えなくなる。

　NHKの『にんげんゆうゆう』を見ていたら、
　「アスペルガー症候群の人は、いじめを追体験することで苦しむことが多い」と、
　先生がおっしゃっていた。
　だけど、それはPTSDの一般的な症状。
　ASだから、つらいいじめに遭うことが多く、
　PTSDを抱えやすいという、ただそれだけのこと。
　ASだからPTSDを起こしやすいとは限らない。

　ASだから弱いわけじゃない。
　だけど、「ASだから、いじめられてもしかたがない」って、
　なんとなく思っている人たちがいる。

　ASだからいじめられるんじゃない。
　勉強ができるからいじめられるんじゃない。
　外国人だからいじめられるんじゃない。
　いじめの相手として、「アスペ」や「勉強のできる奴」や「ガイジン」を
　選んだだけ。
　だけど、いじめている本人はそれに気づいていない。
　いじめられている相手も気づかない。
　周りの人間も気づかない。

　あたしは愚かな人間たちが哀しい。
　人をいじめることでしか、
　自分を確認することのできない人が哀しい。

　　－ Maria －

ななは wrote:
>いつもみなさんにはお世話になっております。
>質問です：よく「感覚的に受け入れたい人、そうでない人」を
>ASもしくはその傾向がある人は嗅ぎ分けるみたいですが、
>それは①どこから②どうやって③受け入れたい人々に共通点はあるか
>と思われますか？お暇な方ご一考を。

こんにちは。先日は暖かく受け入れて下さってありがとうございます。
ご質問に答えさせて下さい。①②は勘のようです。感覚が鋭くなっていないと
働かないので、あまりアテにはなりませんが。
③は犬猫あるいは子供になつかれる人でしょうか。いるんですよね、たまに。
私は犬が好きなので、単純に同類と思ってしまうのかもしれませんけれど。
今ふっと思ったんですが、アスペの人って五感が鋭い方が多いですよね。犬猫
に好かれる原因はそれかな・・・なんて。猫はつきあいがないので判りません
が、犬は聴覚と嗅覚が命だし、自分に近い能力を持った人間をかぎわけるのか
もしれないな～・・・などということは、ありませんよねきっと。横道にそれて
たわごとを申しました。忘れてください。失礼しました。

さくらかのえ wrote:
>月曜日にテレビで２５年間ひきこもりをしているひとのことを取りあげていたらしい。
見ましたこのテレビ。
>「甘えてる」などと言えるのだろうか。
「甘えてる」とは言いませんが。
資産もあって、買い物に行ってくれる人(母や父)がいて、外に出なくても生活ができる状態にあるからこそ２５年も引きこもることができるんだと思いました。

Mariaさん wrote:
>　なかでも「免許皆伝」はぴよさんでしょう。「さん」「様」「ちゃん」等を使い分けることで、相手とのスタンスを示す、というのがこの「さん」付けの本来の役割です。

自分が書くときには、確かに、そんな感じの使い分けをしています。

たとえば、「Motoちゃん」の場合は、
本音でエッチな話をぶつけあう場面だと感じました。
こんなときには、なんとなく、「ちゃん」づけをしたくなりました。

でも、相手が「こう呼んでほしい」「こう呼んでほしくない」
というふうに注文してくれれば、その通りにします。
たとえば、「"Mariaさま"と呼ばれたくない。」というように。。

こういうことは、遠慮なく言ってもらえると助かります。

> もちろん礼儀、というのもあるんですが、それを言うと「さん」付けをしない人は「礼を欠いている」ということになっちゃいますので。

急いで書いているときなんかは、忘れてしまうこともありますし、
その人その人の個性もありますので、気持ちがこもっていればOKだと思います。
逆に、「慇懃無礼」なほうが、よっぽどイヤな感じがします。

アスペの人って、
「気持ちは伝えたいんだけど、うまく表現できない」
という人が多いんです。

そういうこともあるんで、形式的なことは、気にしません。
無理のない範囲で書くのがいいと思います。

るおうさん wrote:
＞Maria さん達に見ならって、「さん」をつけてみました。私はいつもはそこまで
＞気がまわりませんが ……

Mebiusさん wrote:
＞おぉ……ぜんぜん気が付かなかった、ワタシ。

　「ネチケット向上会議（略称：ねこ会議）」（←勝手に作っている）へようこそ。
　「さん」付けは大森総研メンバーズから始まって、ぺりこさん→くるとさん→さくらかのえさん→ぴよさん→るおうさん→Mebiusさんと、次々に増殖しております。

　なかでも「免許皆伝」はぴよさんでしょう。「さん」「様」「ちゃん」等を使い分けることで、相手とのスタンスを示す、というのがこの「さん」付けの本来の役割です。もちろん礼儀、というのもあるんですが、それを言うと「さん」付けをしない人は「礼を欠いている」ということになっちゃいますので。

　「(^_^)」とか「(T_T)」とかいった顔文字も、文章だけでは伝えられないニュアンスを伝えるためのものです。No.3672の『顔文字使用マニュアル』も、ご利用いただければ光栄に存じます。とかいってあたしはほとんど顔文字を使っていなかったりしますが。

　顔文字って、自分で使ってると、なんかうるさい気がするんです。他の人が使ってるぶんにはぜんぜん気にならないんですが。そのかわり、あたしの場合は「へこへこ。（頭を下げている）」とか、「ろりろり。（うろたえている）」とか、そういった擬声語・擬態語をよく使います。

　友達幾人できるかな　－ Maria －

るおうさん wrote:
>Maria san wrote:
>>　ASにとって暮らしやすい社会は、ふつうのひとにとっても暮らしやすい社会です。
>>　なぜかといえば、それが自然に近い社会だからです。
>
>とても良い例え話。。。本当に！！

ホント、ホント！　自然が一番！

>ｐｓ
>Maria さん達に，，見ならって「さん」をつけてみました。。私はいつもはそこまで気がまわりませんが

おぉ・・、ぜんぜん気が付かなかった・・・ワタシ。
気付かないでいるだけで・・・、
実はとても良くしてもらってたりすることが・・・ある。
だから、皆さん・・・ありがとう。
今日はそういう気分です。

「かぎ分ける」という言葉は、まさにその通りだと思います。

・つきあいやすい人を見ると、まず直感で、「ぴん」とくる。

・そのあとに、その人の行動や話し方や趣味なんかから、価値観が似ているのを確信していく。「やっぱり、つきあいやすい人だ」というのが裏付けされていく。

そんな感じです。

>Maria wrote:
>　以前、入院していたときに、隣の患者さんが夜中にうるさくするので眠れないことがありました。
>　お医者さんにそれを言ったら、睡眠薬を処方してくれました。
>　「で、これを隣の患者に一服盛るんですね？」
>　「……あなたが飲むんです。」(^_^;)

こんにちは、Mebiusです。
突然ですが、これって・・・、妙に今の世の中のこと、言い当てていて可笑しいです。笑えました。・・・ありがとう。

>　とはいえあたしは嫌われているかもしれないとちょっと思う　Maria　

いえ、そんなこと・・・
事情により、Mariaさん始めその他大勢のKILROYさんの長文を、
惜しいと思いつつ、飛ばし読みしてしまう事は多々ありますが・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―Mebiusの“輪”―

ななはさん wrote:
>質問です：よく「感覚的に受け入れたい人、そうでない人」を
>ASもしくはその傾向がある人は嗅ぎ分けるみたいですが、
>それは①どこから②どうやって③受け入れたい人々に共通点はあるか
>と思われますか？お暇な方ご一考を。

「どこから」「どうやって」のほうですが、
私は、全体的な雰囲気から感じ取っています。
とくに、その人の目つきに、よく現れてくるように思います。

まじめで、不器用で、優しい人。
責任感が強くて、物事を人のせいにしない人。

かならずしも本人が「不器用」でなくても、他人の不器用さを蔑んだりせず、
むしろそれを愛することのできる人。

とにかく、表面的な価値で他人を馬鹿にしない人。
肯定的な人。
人間が好きな人。

大切なものを持っていて、それを守るためにがんばっちゃう人。
大切なものを失ったとき、本当に悲しめる人。
なにかを「たいせつだ」「だいすきだ」と思える心を持ったひと。

逆に嫌いなのは、相対的に見て「自分はエライ」と思うために
自分と違う種類の人間を軽視してしまう人。
だいっきらい！！

こうやって考えると、私も「私が好きなタイプの人」に入れるかもしれないな。
いや、もともとアスペルガー的な人間が好きなのかな、わたしは。

ななはさん wrote:
＞よく「感覚的に受け入れたい人、そうでない人」を
＞ASもしくはその傾向がある人は嗅ぎ分けるみたいですが、
＞それは (1)どこから (2)どうやって (3)受け入れたい人々に共通点はあるか
＞と思われますか？

　とりあえず考えられる要素としては、以下の三点があります。
１）抑圧の強い／少ない。
２）思考の枠組。
３）対人関係プロトコル。

１）抑圧の強い／少ない。
　思っていることと行動が一致している人は抑圧の少ないひとで、言ってることとやってることと表情がなんかちぐはぐ、という人は抑圧の強い人。
　本人は「しつけ」だと思ってるんだけど、傍から見ると虐待にしか見えない、なんていうのは抑圧の強い人。ASの人はこういう人が嫌い。「だけど目が笑ってない」とか、「なんか信用できない」っていうのがコレ。妙にぺこぺこしてるくせに、煙草のポイ捨てを平気でする人みたいな、「なんとなくマナーが悪い人」というのはだいたい抑圧が強い。逆に、「さりげない感じ」「気取らない感じ」に好感が持てるひとというのは、抑圧が少ない。喜怒哀楽が自然で、犬とか猫とか子供とかと相性がいいのも抑圧の少ないひと。

２）思考の枠組。
　「金星を英語でvenusというのは、ギリシャ神話に出てくる女神ウェヌスから取られているのだ」とか言ったとして、後になって「済まぬ。嘘をついてしまった。ウェヌスはローマ神話で、ギリシャ神話はアフロディテだった」とか言ってくるひとは、思考の枠組が善良にできているひと。で、「ローマだろうがギリシャだろうが、別にかまわんのと違うか？」「いや、ラテン語ではVはワ行だというのを知っていながら間違えたというのは罪が重い」とか言っちゃったりするわけです。
　つまり、このひとは自分が「そう信じていた」場合でも、「実際には正しくないこと」を言った場合に、それを「嘘」だと判断するということであり、さらに、「相手は自分が言ったことの真偽を、自分の判断力を考えに入れた上で判断するのだから、その意味で自分の言うことには責任がある」と考えている、ということなわけです。
　「あの時はそう思ったんだ」とか「私はただ聞いたことをそのまま伝えただけだ」とか平気で言っちゃう人は、どうしたって信用されません。

３）対人関係プロトコル。
　遠慮深いんだけど気を使わなくて済むひと。よく気がつくんだけど気を回しすぎないひと。ざっくばらんなんだけど、無礼な感じがしないひと。話の持って行き方の上手なひと。角の立ちそうな話も丸く納めちゃうひと。強気じゃないんだけど弱腰でもなく、なんとなくみんなが納得しちゃうひと。
　職場で「あのひとが一番コワい」と密かに囁かれるひとが、かつて「鬼××」とか「××の神様」とか呼ばれたひとで、現在は「親父さん」と呼ばれて親しまれ愛されている好々爺然としたおじさんだったりするのが、この「対人関係プロトコル」が優れたひとだったりします。こういうひとはASになつかれます。
　日本の理想的な「おやじ」像、「地震・雷・火事・親父」と呼ばれたのはこういうタイプのひとだったはずなんですが、最近は誤解されているようです。「おこるとこわい」というシャレなんですけどね、本当は。だから、普段は平穏そのもの泰然自若、怒る気配も感じさせないというのが、本来の「おやじ」です。「山本五十六タイプ」とでも申せましょうか。今なら台湾の李登輝さんといったところでしょう。

　こういうひとたちは、けっこうな戦略家であります。人の弱みにつけこんだりせず、まず自分が一歩引いて、相手から譲歩を引出す、ということが自然にできる「ゲームの達人」です。だけど、こういう人をお人好しとナメてかかって強気に出ると、鬼のようなタフ・ネゴシエーターに変貌しちゃったりします。
　逆に、「最初に一発ガツンとやる」のが好きな人は、ASがもっとも嫌うタイプです。

　こんなところでしょうか。　－ Maria －

さくらかのえさん wrote:

>そういう番組を見て（または話をきいて）、「甘えてる」とか「逃げている」とか、
>「理解されなくてもしょうがない」とか「親は大変だ」とか
>紋切り型の感想しか出てこない人にはうんざりする。

同感です。
この話を読んだだけでも、「ずずーん」ときてしまいました。。

ほかにも、たとえば、
最近、母親を刺してしまった小学校6年生のひとがいたんですけど、

asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0417/021.html
から引用：

>児童相談所に保護された男児が、相談所の職員や県警の少年課員に「自殺したらどうなるのかと指を包丁で軽く切った」「転校先の小学校ではわからないことばかりで学校に行きたくなかった」などと語り始めた。ただ、動機などなお不明な点も多く、相談所と県警は時間をかけて話を聴いていく方針だ。

>男児は「自殺したらどうなるんだろうという気持ちで、自宅の包丁で左手の人さし指を軽く切っていた」「すぐに血が止まる程度だったが、帰宅した母親に『あんた、何してるの』と激しく怒られたので、包丁で刺した」などと当時の様子を語ったという。

>　さらに自殺が頭に浮かんだ理由について、「転校先の小学校では、体育館や下足箱の場所などわからないことばかりで、それを他人に聞くのがいやで学校に行きたくなかった」という意味のことを話したとされる。

彼を責めるのは簡単ですし、それが紋切り型の感想かもしれません。

でも、彼の気持ちを理解しようとするのが、彼のためでもあるし、同じような事件を繰り返さないためには重要だと、私は思います。

「なぜ自殺しようと考えたのか？」
「これほど追い込まれた場面で、自殺に走らないためのテクニックがあればよかったのに。」
「あの場面で、母親は、どのようなリアクションをとれば、事件は防げたのだろうか？」

こんなことを、考えてみてもよいのでは？
と、思ったりしました。。

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