初めての海外旅行でまさかこんな遠くへ行くとは思いもよらず、はじめは驚いてしまいました。でも彼の熱意に負け、一緒にいく事にしました。それまでキューバといえば、カストロがいる、野球が強い、サルサが有名、アメリカに経済封鎖を受けているという断片的な知識位しかなく、ましてスペイン語は全く知らないというありさま。
彼はそんな私の状態を知ってか知らずか、私に“予習”をさせようと、色々インターネットのページを見せたり本を与えたりしたのでした。
キューバはスペイン語圏で、観光客相手の人(ホテル、レストラン等)以外は英語はあまり通じないようでした。英語がわかる人でも婉曲な表現をするよりも単純な言い方のほうがすぐに通じるようでした。私たちは夫が少しスペイン語が分かる(しかし英語は苦手)ので、現地の人との会話は夫が受け持ち、時間や金額といった細かいことについては私が英語で確認をして夫に伝えていました。
ただ、日本語がわかるガイドさんを一部つけてもらえたのは助かりました。日系二世の方だったので、日本人の習慣を理解しており、こちらがびっくりしたことも丁寧に話してくれて疑問を解決できたのはよかったです。
行ったときは時差の関係などで体調を崩してしまい、「楽しみきれず、残念!」というのが本音です。とにかく眠れない、食欲が出ない(普段は1.2人前食べるのに)、体がだるい、という状態で「何でこんな遠いところへ来ちゃったんだろう」と夫を半分、自分を半分、恨んでいました。
でも帰国すると、いい思い出なんですよね、これが。けっこう2人で助け合って色々やれたし、スペイン語でどんどん話す夫がたくましく見えたり(何を言っているか通じないこともストレスになっていましたが)。
あとラテンの勢いには本当にびっくりしました。あのキューバの活気を作っているんだと思います。
米国での同時多発テロ以降、観光客が半減し、先行きが大変そうです。でも情熱的なキューバの人々はきっとたくましく、かつ、したたかにこの状況を乗り越えていく気がします。
やっぱり私にとってキューバは色々なものが混ざり合う不思議の国でした。