アスペルガーの館の掲示板(旧)
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Lingko wrote:
>せっかち母さん wrote:
>>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
>
>それ、アイデンティティの問題でも甘えでも何でもなく、イメージ力の不足を補う資源、情報整頓道具、情報整頓のテクニックを学べる場所、考え方の道筋を学べる場所の不在の割を食ってるんじゃないでしょうか。
>
>世の中にはどういう仕事があって、どういう仕事にはどんなスキルが必要なのか。
>
>ある仕事は、どんなタスクから成っているのか。
>
>その仕事を構成するタスクのうち、中心的なタスクはどれで、付随的なタスクはどれなのか。
>
>自分はどんな価値観に貢献したいのか。
>
>ある価値観に貢献するためには、どんな仕事があるのか。
>
>どんなスキルがあれば、どんな仕事に使えるのか。
>
>そもそも、どんなことがスキルと呼べるのか。
>
>この能力はスキルなのかスキルじゃないのか。
>
>そういうことって、「何となくわかっていくもの」とされているんじゃないでしょうか? でも、「何となくわかっていく力」のない人にとっては、さっぱりわけわからんものです。
>
脳の機能の障害によっては、このようなことが分かりにくい場合もありますしね。
まあ自分ができるからといって、それと同じことを他人に無理矢理押しつけるのではなく、その人にはその人なりの特性を見て同じ目線で一緒に考える、それができる人が私たち自閉連邦市民の優しいと感じる人なのでしょう。
もう一つ、「やりたいこと」が、即、本業でなくてはいけないみたいな思い込みに縛られている可能性もあります。
アマチュア優位の分野ってけっこうあるんですよね、自然科学にも。この辺は大盛り壮健じゃないや大森総研の方々の方が得意そうなのでそちらに譲りますが。というより既出なのでくり返しませんが。
そういうことって、知らない人は本当に知らないんです。で、知らないのは、知る機会がなかった、情報と出会わなかっただけなのに、人間性の問題だと思われたり、甘えてると叱られたり、思わぬ失敗をしたり、失敗はしなくてもひどい無駄をしたり、とんでもない遠回りをしたり、損をしたり……。
遠回りするのが何でも悪いとは言いませんが、後からふり返って「あれはあれで楽しかった」と言える遠回りと、「あああああああああああああああああ! 何でそれを早くっっっ」と号泣してしまう遠回りとがあるので。
せっかち母さん wrote:
>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
それ、アイデンティティの問題でも甘えでも何でもなく、イメージ力の不足を補う資源、情報整頓道具、情報整頓のテクニックを学べる場所、考え方の道筋を学べる場所の不在の割を食ってるんじゃないでしょうか。
世の中にはどういう仕事があって、どういう仕事にはどんなスキルが必要なのか。
ある仕事は、どんなタスクから成っているのか。
その仕事を構成するタスクのうち、中心的なタスクはどれで、付随的なタスクはどれなのか。
自分はどんな価値観に貢献したいのか。
ある価値観に貢献するためには、どんな仕事があるのか。
どんなスキルがあれば、どんな仕事に使えるのか。
そもそも、どんなことがスキルと呼べるのか。
この能力はスキルなのかスキルじゃないのか。
そういうことって、「何となくわかっていくもの」とされているんじゃないでしょうか? でも、「何となくわかっていく力」のない人にとっては、さっぱりわけわからんものです。
結局、私は遠回りに遠回りを重ねて、仕事を始めたのは34からです。34までの私は、甘えてたのではなく、タスク分析ができてなかったし、スキル評価ができてなかったんだと思う。
>デイケアや作業所を、カッコ悪いと言います。
だからって、デイケアや作業所をカッコ悪いと思ってると決めつけないでくださいね。
ましてや、デイケアの利用者や、作業所の通所者をカッコ悪いと思ってると決めつけたり、差別的だと糾弾したりしないでください。
実際、デイケアや作業所で与えられる作業って、当人の貢献したがってる価値観、当人の活用したがってるスキルから発想して選択されるんじゃなく、「指導する側が用意できた作業」「協力的な取引先があって、受注できた作業」として選ばれることになることが多いし、
「これができるから」「これが好きそうだから」という足し算思考ではなく、「これができないから、この程度の仕事」みたいな、引き算思考で選ばれたりするし、その、「引き算思考」を「カッコ悪い」と感じているのかもしれない。
あるいは、作業所って現に世の中から「この程度のもの」として見られてしまってる。世の中からの評価は、確かにカッコ悪いんですよ。
特に障害児・者に限らず、キャリア・カウンセリングの不在、貧困は大問題だと思います。
>しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います)
精いっぱいの強がりではないでしょうか。学力が低いか、何らかのスキルの不足か(中には、不器用さやこだわりのためにマークシートを塗ることが困難な人も)で、ものすごーくプライドが傷ついてるのを、必死でごまかしてるみたいな気がするんですけど。違ってたらごめんなさいね、でも、もしほんとにそうだったとしたら、あまりの劣等感で必死で何か言い訳こしらえてるだけなのに、それを本気にして「えらそうにしてる」なんて言われたんじゃよけい追いつめられますもん。
>パソコンはしませんし、
本当にパソコン苦手なのかもしれないし。でも、何らかの補助があれば使えるようになる人もいます。読字の弱い人で、目は見えるけど読み上げソフト使うことにしてバッチリって人もいるし、私みたいに見た人に「おいーーーっ」と言われるくらい画面の輝度を下げたら良くなった人もいるし、何がネックになってるかは人それぞれです。
「物理の研究」って言っても、実際、どういう作業が含まれてるか、わかってない可能性だってありますよ。企業と大学ではどう違うか、基礎と応用はどう違うか、その辺も知らない可能性もあります。
私ね、若いとき、音楽家になろうと思ってたんです。ただ、問題は音楽ができなかったこと。音楽家になろうと思った動機は、ベートーベンの肖像画を見て、音楽家なら髪の毛をとかさなくてもいいのかと思ったから。私は頭の皮膚の感覚が過敏で、髪の毛をとかすのが大の苦手だったからなんです。
その前の前は、すもうとりになろうかと思ってた。というより、輪島になろうと思ってた。なぜかというと、輪島はどじで、忘れ物や迷子や失言が多いけど、貴乃花がかばってくれてると子ども向けの読み物で読んだから。私も輪島になれば貴乃花が現れると思ってたの。おすもうさんが男だとは知らなかった。髪の毛くくってるから女だと思ってた。
そんな人だっているのよ。「○○になりたい」と言っても、ルーツを探ってみたらとんでもないところから出てることも。
「物理の研究室は、くつろいだ雰囲気で、服装なんかかまわなくてよくて、履物はつっかけで良くて、休憩のときはでかいマグカップでコーヒー飲んでる」なんて理由かもしれないのよ。
私がこういう状態を軽蔑してると思わないでね。私は現にそうだったし、今でも基本は変わってないんだから。
「価値観」「使命感」「手持ちのスキル」「好みの環境」。
いっこずつ、腑分けしてくと、もう少しすっきりするかも。
ご本人には『「これだ!」と思える仕事に出会うには』(シェリル・ギルマン著 花風社)、保護者の方には『LD(学習障害)の人の就労ハンドブック』(梅永雄二著 エンパワメント研究所)をお薦めします。
Naveさんこんにちは。
携帯、一応持ってはいるんです。というより、愛用してます。着信音なんか好きな音にしたりして、二つ折り形のだから、広げて持つとき、トリコーダーごっこしてみたりして。「生命反応があります。生存者がいるようです。クリンゴン2人、地球人3人、フェレンギ1人です」なあんて言って遊んだりして(そのくせ、オリジナルシリーズ世代の夫が、二つ折り携帯を広げるときに振って広げたりして「コミュニケータごっこ」すると、怒ってやめさせる私は横暴妻。でもいいのだ、顔が良ければ)。
ただ、「元NTT」の空きビル(借り手がついてないらしく荒れ放題)に貼ってあった、電話料金の請求書再発行申込み番号に携帯からかけたら、「この番号は携帯ではかけられない」と言われちゃって。
携帯ではかけられない番号ってあるんですよね。
というわけで、説明不足ですみませんでした。
KILROY wrote:
>たかよさん wrote:
>
> いてててててててて(>_<)。身に堪(こた)えるのう。
> おれがエー・アイ・テクノロジーという会社にいたころ、派遣派遣で月間残業百時間以上、最低血圧は百を超して鼻血と血尿を垂らしながら仕事をしたあげく心臓を患って派遣業務ができなくなり、会社に戻って虐められていた頃を思い出す
> 人間の「強さ」というのは、たぶん似たり寄ったりなのだとおれは思っている。「育たん!」と怒る前に、ちゃんと育つ場所に植えたかどうか、相手に合った肥料や水や日航を与えたかどうかを検討する必要があると思うのだが、いかがか。
努力をしてダメなら、仕方ないと思うんですけど、
途中放棄をしてしまうのはどうかと。
かっこわるいからいやだとかいうのも
だって、働いてる人に失礼じゃないですか。
KILROYさんは努力したのでしょう?
私だって、ちっとも上手く行って無い
なりたかった獣医にはなれなかった。
数学の理論が一つもつかめなかったし、
英語文法が全然覚えられなかった。
大学受験は全滅。仕方なく専門学校へ、
そして再度受験(獣医学部はあきらめて)
短大しかうからなかった。
短大から大学の編入試験は失敗。
今の仕事は好きでやってる訳では無い。
ここしか就職でき無かった。でも仕事があるだけまし。
なのに、ミスばかり重ねてる。
「これ以上ミスをくり返すなら、あなたに頼めない」と
と、先日言われました。
仕事ミスをくり返すのは障害のせいでも許されるものではない。
必死にタイマー使ったり、手にメモしたりしてる。
でも、ミスしてしまう。もう胃が痛い。
毎日家に帰りつくと涙がポロポロでてくる。
でも戦いを放棄してここで会社やめるのと、
ミスを無くす方法を探り続けるのと、どっちが適切?
今後に繋がるのはどっち??
ここで仕事をやめても誰が私を認めてくれる??
夢を叶えられない健常者だっていっぱいいる。
妥協って言葉は聞こえは悪いかも知れない。
でも、戦い続けるんだって証だと思う。
私は動物の学者になって、子供向けの動物の本が書きたかった。
私が子供の頃必要としていた身近な動物の情報がいっぱいの本を。
独自に研究や観察を続けていつか書ける日を夢見ている。
せっかち母さん wrote:
>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
>デイケアや作業所を、カッコ悪いと言います。 しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います) パソコンはしませんし、友達も行く所もなく、毎日、「今日は何しようか」ばかり言います。 皆さんのアイデンティティを聴かせて下さい。
そもそも、自分のやりたいこと、と現実をマッチングさせなければならないことを知っていらっしゃるでしょうか?そういう根本的な概念や方法の理解が抜けてる可能性、もあると思います。
また、自分の実行することへの道筋をつくっていくのは、とても苦手な分野に入ると思います。仕事や将来に関しても、趣味に関してもそれはかわらないのではないでしょうか。
やりたいことと、やりたくないことがわかっている、というステップはクリアされてるので(これだって難しいことですが)
どうして物理の研究室なのか、何をしたいのか、そこでないとできないことなのか、デイケアや作業所がかっこ悪いと思うのはどうしてか、センター試験が向いてないのはどの辺りが向いてないのか、毎日していきたいことは何なのか。
自分に問いかけて、答えや解決策を見つけていく過程で、わかってくることが多いと思うのですが、これをお母さんが問う形でサポートする、というのも1つの手段だとは思います。
ウオ〜ン。話題に乗り遅れてしまった〜!!こうもりです。
最近、こればっか…。
アイデンティティーという言葉の意味はあまりよく分かって
いません。(色々な意味で使用されているように思える)ここ
では、お子様の進路の件についてだけ、コメントします。
せっかち母さん wrote:
>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞き
>したく、やって来ました。息子は、自分の行く所は物理の研究
>室しかない!と思いこんでデイケアや作業所を、カッコ悪いと
>言います。
本人が物理の研究に情熱を持つことはいいことだと思います
よ。
> しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を
>受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います)パ
>ソコンはしませんし、友達も行く所もなく、毎日、「今日は何
>しようか」ばかり言います。
単に研究をしたいというだけなら、それでも大丈夫だと思い
ます。ほとんどの大学教員というのは専門の近い専門家同士で
勉強会というのを開いていて、その勉強会には参加者の紹介さ
えあれば、誰でも参加することができます。また、多くの大学
院には科目履修生や研究生という形で、勉強をしている人がた
くさんおります。
ただし、これらの制度はいずれも学位には結びつきません。
わたしのように学位に興味を持てない人間にはそれでもいいの
ですが、学位(修士とか博士)がないと、物理学関係の仕事に
就くのは困難です。
自分のやりたいことを押し通しすぎると、それが大きなデメ
リットを生み出してしまうことがある。わたしが自分の我を押
し通す場合は、常に大きなデメリットを覚悟しています。
正規のルートで大学に進学しなかった場合の様々なデメリッ
トはお子様とよく話し合われた方がいいでしょう。
たかよ wrote:
>せっかち母さん wrote:
>
>>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
>>デイケアや作業所を、カッコ悪いと言います。
>>しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います) パソコンはしませんし、友達も行く所もなく、毎日、「今日は何しようか」ばかり言います。
>>皆さんのアイデンティティを聴かせて下さい。
>>よろしくお願いします。
>
>アイデンティティだけの問題とは思えません。
>これは「精神的な問題」か「甘え」のどっちかにしか思えません。
>障害だから仕方ないってのは「甘え」でしかないし
>でもひょっとしたら「とじこもり」なのかもしれない
>かかりつけの精神科医がありましたら相談した方が良いと思います。
>(私だったら「勉強もしない、働く事もしない怠け者なんか
> 家には不必要だ出ていけ」と叱り飛ばしますけれどね)
>
こんなとき優しく相談にのって、さりげなく方向づけけしてやる先輩が欲しいのだと思いますよ…
まあ少しは喝をいれてやるのも、いいかもしれません(^へ^)
ぺりこ wrote:
>ぺりこです。
>↓、間違ってしまいました。すみません。
>>武田好史さん wrote
>
>>> それから幼稚園の頃から、絵の具の色を混ぜたり、水にたらして絵の具の粒子がが拡散していく様子を眺めるのが好きでした。小学生のときは絵に色を塗るとき、それでよく進みませんでした。
>
>私は小学校4年生の時、なぜか絵の具の味を知りたくなって、一通り全部なめてみました。水色が一番甘かったです。
絵の具の成分は、案外危険な『重金属』が入っていることが多いです。
例えば黄色は、『カドミニウム』といって、神通川流域の『イタイイタイ病』
の原因物質の重金属の硫化物が顔料として使われていたり、赤色は水銀・鉛の硫化物・酸化物がそれに使われていることが多いです。
またクレヨンに使われている『アリニン色素』は、血球を壊してしまう毒物で、
子供が誤食してしまった場合には、輸血が必要になる場合もあります。
たかよさん wrote:
> アイデンティティだけの問題とは思えません。
> これは「精神的な問題」か「甘え」のどっちかにしか思えません。
> 障害だから仕方ないってのは「甘え」でしかないし
> でもひょっとしたら「とじこもり」なのかもしれない
> かかりつけの精神科医がありましたら相談した方が良いと思います。
> (私だったら「勉強もしない、働く事もしない怠け者なんか
> 家には不必要だ出ていけ」と叱り飛ばしますけれどね)
いてててててててて(>_<)。身に堪(こた)えるのう。
おれがエー・アイ・テクノロジーという会社にいたころ、派遣派遣で月間残業百時間以上、最低血圧は百を超して鼻血と血尿を垂らしながら仕事をしたあげく心臓を患って派遣業務ができなくなり、会社に戻って虐められていた頃を思い出す。
引合のあった仕事を回されてプロトタイプやらデモ用のソフトやら作ったものの、受注話は端からポシャッて正式受注にならない。つまりは金にならないのである。「自社開発のパッケージ・ソフト(つまり、自分のところで開発した商品)をやらせてください」とお願いしたのだけれど、開発にしろ商品化にしろ経験がなかったし、商品として売り出すために必要なパッケージング費用だの宣伝費だのに数百万円単位の金がかかる。そんなわけで、「寝言を言うんじゃない」とボロクソに言われた。
ところが同僚の藤本っちゃんが開発した英和辞書引きツールがパッケージ・ソフトとしてヒットし、「和英は出んのか?」というユーザの要望が出たときに私にお呼びがかかった。「漢字かな混じりの文章の中に出てくる、すべての単語(動詞のような用言も含める)について、ユーザが十分に“速いぜ”と思う程度の時間内に辞書引きをする」というのが可能か?という話になったのである。
これが一九九〇年の話。以来十年以上、現在に至るも、漢字かな混じりの文章から単語を一語一語切り出して瞬時に辞書引きするツールというのは、我々の開発した「rStone-JE」以外に存在しなかったりするのである。
「アルゴリズム開発者」という職業は、かつて存在しなかった。だけど、「大森総研のKIRLOY」といえば、「無敵のアルゴリズマー」(本当はこの表現はおかしい。「アルゴリズム」というのは、「フワリズムの男」という意味だからだ。「イブン・ムーサの再来」くらい言ってほしいところだが、通じんのだからしゃーない)として業界に君臨しとったのである。
社員(商法では「社員」というと株主のことだから、より正確には「従業員」。法律上は「使用人」)を活かして使うというのは企業の責任である。同じように子供の才能を活かすのは親の責任なんじゃないんだろうか。おれは相当にしぶとい方だし、自分の才能を活かしアピールする方法も心得ていた。にもかからわず、企業の中で自分を活かすことに死ぬほど苦労しているのである。「勉強もしない、働く事もしない怠け者なんか 不必要だ。出ていけ」っちゅーのは、少なくとも企業経営者や親の発言じゃねーよな、と思う。
子どもはいつだって千里の馬だ。だから親たるもの伯楽でなければならないのである。親が何でも面倒みてやんなきゃなんないとか言うつもりはないが、少なくとも「自分を活かす方法」を教えてやるくらいのことはせにゃならんのじゃないだろうか。
職もなく友達づきあいもなく家でゴロゴロしてるというのは、じつは死ぬほどつらい。「いい御身分だ」みたいな視線が、また死ぬほど痛い。
とはいえアルゴリズム開発をしているときは、それが逆に快感だったのである。日本語処理にしろ、ステレオグラムにしろ、見事仕事を上げたときの、「わははははははははは、ざまぁ見やがれこんちくしょう。これは絶対売れるぜ!」みたいな快感をめざして、悶々としていた時期のいかに充実していたことか。そして、その成果のなんと甘いことか!
同じように出口が見えなくて悶々としているにせよ、「必ず出口があることをおれは知っているぞ」と思って堪えているのと、「もうだめかもしれない」と思って堪えているのとでは天国と地獄のような差がある。
成功体験を積み重ね、「おれは、できる」と思える人間と、そうでなくて挫折を抱えこんでしまった人間では、人生はまったく違って見える。
人間の「強さ」というのは、たぶん似たり寄ったりなのだとおれは思っている。「育たん!」と怒る前に、ちゃんと育つ場所に植えたかどうか、相手に合った肥料や水や日航を与えたかどうかを検討する必要があると思うのだが、いかがか。
(KILROY)
Maria さん wrote:
> そんなわけで、あたしがお薦めする本。
> レイチェル・カーソン、『センス・オブ・ワンダー』。(生物学)
> リチャード・ファインマン、『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」』『『困ります、ファインマンさん』』(物理学)
> コンラート・ローレンツ、『ソロモンの指輪』(生物学)
> 斎藤尚生(さいとう・たかお)、『有翼日輪の謎 太陽磁気圏と古代日蝕』(天文学)
なんだかとっても嬉しいのです!著者もとても素晴らしいですよね。
> がんばんべー。
がんばんべー。
あさかぜさん wrote:
> 思うところあって先日フォークリフト運転者講習に行ったのですが、力学の講義もありました。車の免許講習に力学があったことなんてすかり忘れていましたが、力のモーメントだの重量および重心、物体の運動などと面白い項目がたくさんありました。高校時代の物理は赤点でしたが、日常生活に生かせる物理はけっこう興味をそそられます。
ずっと昔、ソーラーカーの研究をしている研究者のかたの講演を聞きにいったら、「日本でいちばん台数の多い電気自動車は、電動フォークリフトなんです」という話が出ました。
じつは、電動フォークリフトというのは、とても“うつくしい”乗物だったりします。
電気自動車の場合、最大の問題は、電池の重さです。ところが、フォークリフトの場合、後部にカウンター・バランス・ウェイトという「重し」があるので、その部分を電池で置換えてしまうことで、とても合理的な重量配分が行えるのですね。
通常のガソリンエンジンは、停止しているときはトルクがゼロです。回転数を上げなければ、パワーもゼロです。しかも、間歇的な爆発が動力ですから、滑らかな回転というのが本質的に難しい部分があります。ところが、電気のモーターの場合、静止状態からトルクを出すことができ、しかも滑らかな動きが可能です。発進・停止を繰返すフォークリフトには最適です。
騒音、出ません。排気ガス、出ません。食品倉庫でも使えます。
うつくしいなあ。
魚屋さんが魚を捌いたり、大工さんが鉋をかけたり、陶芸家が轆轤を回したり、旋盤加工やヘラ絞り加工やガス熔接してるところを見て、「カッコいいなぁ」と思う子どもは多いはずです。「はたらくじどうしゃ」が好きな子どももいっぱいいます。子どもは、頭で見る以前に、そこにある“何か”を見ているような気がするのですよ。
で、そういう“何か”を形にしてあげることが、重要なんじゃないかなぁ、という気がします。綿菓子ってどうやって作るのかとか(遠心力です。ビーフンや化学繊維も似たような作り方をします)、カルメラ焼ってどうやって作るのかとか(溶解と凝固と熱による重炭酸ナトリウムの分解です)、ボンボンってどうやって作るのかとか(溶解度曲線です)、カスタード・プディングってどうやって作るのかとか(蛋白質の熱凝固です)、そういうものを、ただ「そういうものだ」で済ませてしまうのではなくて、その先に「科学」があるということを、教えてあげればいいと思うんですよ。
そんなわけで、あたしがお薦めする本。
レイチェル・カーソン、『センス・オブ・ワンダー』。(生物学)
リチャード・ファインマン、『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」』『『困ります、ファインマンさん』』(物理学)
コンラート・ローレンツ、『ソロモンの指輪』(生物学)
石田五郎、『天文台日記』(天文学)
斎藤尚生(さいとう・たかお)、『有翼日輪の謎 太陽磁気圏と古代日蝕』(天文学)
松田権六、『うるしの話』(有機化学/伝統工芸)
村松貞次郎、『大工道具の歴史』(技術史)
佐貫亦男、『設計からの発想 比較設計学のすすめ』(工業デザイン)
あとは、「出会った」ときに、それを捕まえるための基礎学力みたいなものを身につけておかないといけない、というのがあるんですが……そこんとこ、大人がサボッてるんだよね。「いったい学校で何習ってきたんだろ」みたいな大人がごろごろいます。「材質と形が同じで重さが倍だと表面積は何倍になるの?」みたいな質問に答えられない大人がどれだけいるか。ここんとこ、反省してもらいたいと思うな。こんなんじゃローストビーフだってまともに焼けないぞ(ローストビーフの焼き上がり時間は、だいたい重量/表面積に比例します)。
「おかーさーん、“酵素”ってなーに?」「酵母から発見された、特定の化学反応の仲立ちをする蛋白質のことよ」「“酵母”って?」「パンやお酒やお味噌やお醤油を作るのに使うカビの一種」「“蛋白質”って?」「『蛋』っていうのは玉子のことで、『蛋白』っていうのは玉子の白身。で、蛋白質っていうのは、玉子の白身ができているもので、熱を加えると固まって、焦げると臭いの」「ふーん、どうして熱を加えると固まって、焦げると臭いの?」「ペプチド結合とかいろいろ教わったけど、おかあさんもよくわかんない」「そーか、おかあさんもよくわかんないのか」「わかったら教えてね?」「うん」。こういうヘンなおかあさんというのは、けっこう、かっこいいと思うぞ。この程度ならせいぜい中学校レベルの生物の知識(教科書を見ればちゃんと出ているはず)ですから、義務教育の内容がちゃんと頭に入っていれば、相手が小学校低学年くらいまでの子どもだったら、なんとかなるはずです。
ちゃんとした大人としてふるまうというのは、けっこう大変です。お互い大人です。がんばんべー。
(Maria)
ぺりこです。
↓、間違ってしまいました。すみません。
>武田好史さん wrote
>> それから幼稚園の頃から、絵の具の色を混ぜたり、水にたらして絵の具の粒子がが拡散していく様子を眺めるのが好きでした。小学生のときは絵に色を塗るとき、それでよく進みませんでした。
私は小学校4年生の時、なぜか絵の具の味を知りたくなって、一通り全部なめてみました。水色が一番甘かったです。
今日私は、市役所へ父と2人で行き、障害福祉課の人に療育手帳のことを相談にいきました。
その人から聞かれたことは、
1.家族の氏名と職業
2.家庭の様子
3.これまでに相談した医療機関とそのいきさつ
4.小さい頃の発達の様子
5.出産の状況
6.現在の生活の様子
7.学歴・職歴(私の場合はなし)
8.学校の成績や友人の有無やいじめられていたか、不登校になっていないか?
9.将来どんなことをやりたいのか?
10.手帳を取得するメリットはどんなところにあるか?
でした。
5は母子手帳が7の学校の成績は通知表が、それぞれ保存してあったので役立ちました。3は父が自分の記憶を頼りに一覧表を作ってくれました。後は口頭で話しました。
それを元に障害福祉課の人は、私の調書をしたためました。
それから療育手帳の申請用紙に親子で署名し捺印しました。
その後県の判定機関が「判定を受けていい!」といえば、手帳をもらうための判定をそこで受けることになっています。
皆さんのご意見、一つ一つ大変参考になりました、たいへん有り難うございました。
Maria wrote:
> 須原一秀(すはら・かずひで)というひとの本を読んでいたら、こんな事例にぶつかりました。
>
>《事例1》
> 僕が小学校三四年生の頃、家に唐草模様の入ったガラス窓があって、それをずーっと見つめていると、ガラスの模様がだんだん大きくなってきて、目の中に飛び込んでくるのです。それが、波紋のような感じで、ピシピシと身体の中に入ってきて、身体がガクガクふるえているような感じになってきて、目の前が真っ白になりました。その感じが、怖いのですが、とても気持ち良く、やみつきになり、毎日ガクガクとなって遊んでいました。
>
私の場合は小学生の時に、物が燃える状態をなぜかいろいろと見てみたくなって、砂糖やアスコルビン酸という粉末をスプーンに乗せて、あと釘なんかを家のガスコンロにくべてみました。また発泡スチロールが熔けるのがおもしろくって、ガスコンロから火をとって、団地のベランダにある発泡スチロールの箱を熔かしました。もちろん親には怒られましたが……
それから幼稚園の頃から、絵の具の色を混ぜたり、水にたらして絵の具の粒子がが拡散していく様子を眺めるのが好きでした。小学生のときは絵に色を塗るとき、それでよく進みませんでした。
またお風呂の水をかきまわして渦を作ったり、お風呂の中で足や手を使って波や渦潮を発生させて見入っていました。
言葉が足りなかったような気がしていたら、タレイヌさんの書き込みがあったので、ちょうどよかったとばかりに追加を書きます(^_^;)
タレイヌさん wrote:
>せっかち母さんへ。
> 可能であれば、車の運転免許を、取得するべく、教習所に、いってみるとか。(男の子?の場合、車に対しての興味というのは、力学を学ぶ導入には結構なるようにおもいます)じっさいに運転免許を取得するかどうかは別にしても、自動車整備工場のようなところに見学にいければ、車の内部構造がわかり、何かの興味のきっかけになるかもしれません。
「物理」という方向性が出ているのであれば、これ↑いいかもしれません。
私事で恐縮ですが、わたしは車の普通免許を持っています。思うところあって先日フォークリフト運転者講習に行ったのですが、力学の講義もありました。車の免許講習に力学があったことなんてすかり忘れていましたが、力のモーメントだの重量および重心、物体の運動などと面白い項目がたくさんありました。高校時代の物理は赤点でしたが、日常生活に生かせる物理はけっこう興味をそそられます。
息子さんがもし機械が好きであれば、タレイヌさんがおっしゃるように構造のほうから入っていくという手もありそうな気がします。
息子さんは「物理の研究室」という目標は見えたけど、そこに至る道筋が見えていないという状態のようにも感じられます。
これこれこういうルートがあるんだよという部分を紙に書き出して、息子さんを交えて相談してみるのもいいのではないかと思います。「紙に書く」という行為は自分の考えをまとめるのに役立つし、他者にアピール(せっかち母さんの場合は息子さんに)するのにも役に立ちます。
焦らないことと、道はひとつではないこと、それに……たとえ途中で挫折したとしても「たいした問題じゃないよ」ということを、息子さんに伝えられるといいんですが。「目標は途中で変えられるもの」だと思いますので……。
余計なおせっかいでしたら、ごめんなさい。わたしがもしせっかち母さんの立場だったら、こうするかもしれないと思ったことを書いてみました。
syaku さんwrote:
Mariaさんwrote:
おさわがせしました。子供に聞いて分かりました。タレイヌの不勉強です。ご指摘を頂き、ありがとうございました。
子供の頃、鉄人28号と鉄腕アトムの、区別がつかない親を、不思議な存在と思いました。「こんなに違うのに、何故分からないのだろう。」ところが、最近、ピカチュウと、ピチュウの違いを丁寧に教えてくれたのは、小学校2年生の子です。違うことさえ知らなかった・・・・。
境界線というのは、どこかに、必ずあるものですが、タレイヌは、時々踏み外してしまいます。そういう時、後になって、自分で出来る努力を怠った事を知ります。
小さい時は親から学び、学校時代は集団から学び、社会の中で「自分」を知りながら、さらには我が子を含め、若い世代から学ぶ。年齢が上がるに連れて、形が少しずつ変化しているのですが『学ぶ事柄』は、どんどん増えていくように感じています。
せっかち母さんへ。
息子さんが、物理学に興味をお持ちなのであれば、書物による勉強から少し離れてみてはどうですか。一緒に海などへ行き、波が、繰り返し繰り返し果てしなくくるのは何故なのか、とか、木の船が浮くのは当り前としても、何故、鉄の船が航海できるのかなど、じっさいにその場で見た事について、話し合ってみる。あるいは、可能であれば、車の運転免許を、取得するべく、教習所に、いってみるとか。(男の子?の場合、車に対しての興味というのは、力学を学ぶ導入には結構なるようにおもいます)じっさいに運転免許を取得するかどうかは別にしても、自動車整備工場のようなところに見学にいければ、車の内部構造がわかり、何かの興味のきっかけになるかもしれません。
お子さんの年齢が上がってきていらっしゃるようですので、一緒の行動をとること事態が、難しいでしょうか。誰か、彼よりも、年長の男の方を、(金銭的に許されるのであれば)家庭教師の『兄貴』ような形でお願いして、まず、いろいろなところへ連れ出してもらえると、いいのかもしれません。
ときどき書き込まれていらっしゃる事から、タレイヌなりに、推測して書き込んでいますので、認識がずれているようでしたら、お赦しください。
(タレイヌ)
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