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Re: 文化としての「自閉」 12845へのコメント
No.12848  Mon, 17 Jun 2002 16:16:20 +0900  こりっこ [この発言にコメントする]

Mr.Moto wrote:


>「パソコンが使えない」ことを散々バカにして「パソコン教室」に通わせて金を絞ろうというコマーシャルを流しているのはマスコミである。この手口は「英語が喋れない」ことを散々バカにして「英会話教室」に通わせて金を絞る手口とまったく一緒だ。ちょいと頭のいい奴はこのあたりのカラクリにしっかり気付いている。で、我々が呼びかけるべき相手はこの人々なのである。「マスコミに踊らされている一般人」相手にいくら呼びかけたところでこちらが消耗するだけだ。
>
> とはいえ障害がカルチャーにはならんだろう、という意見はあるかもしれない。とはいえ(同列に論じるのはどうかとも思うが)ゲイ・カルチャーというのがある。自閉文化だって成立せんこたぁないと思うが、いかがか。
>
> (Mr.Moto)

こんにちは。
その高額の英語スクールとやらの勧誘のお仕事した事ありますよ。半月ほど。
マルチにも首を突っ込みかけたし、宗教にも何度か勧誘されました。
とりあえず、話しだけは聞いてしまうのです。。
みんな一生懸命ですね。
最近は、実演&お手入れ付きで化粧品を購入しました。7万円!あはは。
一生懸命でそこそこ商品が良ければ買ってもいいかと思いますね。
でも機械までは買えない。
20万円もするのです。誰か買ってー!

冗談はさておき。
パソコンスクールも英語スクールも悪くはないと思います。
一生懸命働いて貯金ばかりしてもしょうがないです。
遊びが苦手なら勉強にお金を使うのです。
そしたら仕事もアフター5も充実するのですよ。
お金を使いたいのに使い道の分からない人がいるのですよ。
そういった人々にスクールは安らぎを与えるのです。
だからこそ、PCの必要性を説きPCを知らないと時代に乗り遅れるのだと
洗脳させていき脅していくのです。ああ、エステも同じ。


さいきん考えていること。 12846へのコメント
No.12847  Mon, 17 Jun 2002 14:14:38 +0900  Maria [この発言にコメントする]

 さいきん考えていること。

 「ゴムはゴムの木から採れる」というのは、正しいのか、正しくないのか。
 ネオプレンゴムとかブナゴムとかいった「合成ゴム」というものを考えたとしても、一般的には「正しい」といえそうな木がする。
 だけど、最近の天然ゴムは、ゴムの木の仲間(フィカス科)ではなくトウダイグサ科の植物から採られているという事実がある。

 「漆は漆の木から採れる」というのもある。
 漆の木から採られた漆ではない、カシューラッカー(カシューナッツの採れるカシューの木から作る)や合成塗料を「うるし」という商品名で売ることは認められている。「漆の木から採られた漆」は、「本うるし」という名前で売られている。
 「ひやむぎは切って作るもので、そうめんは伸ばして作るもの」だとあたしは思っていたのだけれど、JASの規格ではひやむぎとそうめんは太さの違いだけで、「伸ばして作るそうめん」は、「手延べそうめん」といって別扱いになっている。

 これは、正しいのか、正しくないのか。

 「みんながそれでいいと認めているのだから、納得しなさい」というのが教育だ、と考える人もいる。
 「じゃあ、“みんな”って誰?」と考える人もいる。

 教育における「正しさ」については、もうちょっと考える必要があると思う。

 『「自閉症」であること “ふつう”であること』、ただいま改訂中。

 (Maria)


Re: 質問 普通人とは。 12836へのコメント
No.12846  Mon, 17 Jun 2002 00:16:39 +0900  シペラス [この発言にコメントする]

こうもり wrote:
>シペラスさん wrote:
>
>
>(1)日本人の識字率が高くなり、読み書き計算ができない人が少なくなっ
>   たため、LD児が目立つようになった
>
>(2)1970年代以降に受験の過熱があって、読み書き計算に困難を抱え
>   ていることが、その人の将来(進学,就労)に悪影響を与えるように
>   なった。
>
>(3)読み書き計算ができないと遂行できない職種が次第に増えていった。
>
>(4)どういう訳か、自分と共通項や似ているところを持っている相手とし
>   かコミュ二ケーションできない人間が増えていった。(これ、ウタ・
>   フリス氏は自閉の特徴と見なしているようなのですが、自閉・非自閉
>   を問わず、多くの人がこの限界を抜け出せていないような気がしてな
>   りません。)
>
 これ以外にも脳関連の発達障害が目立つようになってしまった理由としては、環境ホルモンなどの有害な化学物質が確実に日本人の体内に蓄積していることが考えられる。食べ物からばかりでなく、呼吸する空気でさえも、かなりの数のそういった有害物が入っているのが、もうあたりまえの世の中だ。ストレスを紛らわそうということでの喫煙増加も、かなり深刻な影響を与えているかもしれない。
 また都市部でのアパート・団地など立体的な住居も、妊娠している女性にかなりの負担をかけることになるので、一つの発生要因になるのかもしれない(ちなみに僕の母は、身重の状態で階段を使って団地の5階から地上までまで上り下りしたそうだ)。
 


文化としての「自閉」 12839へのコメント
No.12845  Sun, 16 Jun 2002 17:56:42 +0900  Mr.Moto [この発言にコメントする]

あさかぜさん wrote:
>  相手にもよりますが、まずは「発達障害って知ってる?うちの子自閉症なの。言葉の遅れのない自閉症で、アスペルガー症候群っていうの」とすぱっと言って、相手の反応を観察します。説明を聞いてくれる人は、ほとんどいません(笑)

まろんすさん wrote:
>  私も同じようなアプローチをしたけど
> 大抵の人が「知らない」と首を振りあまり興味を示さない。
> たまに興味をしめして私が見せた本を部分読みしてくれても
> 「あなたは当てはまらないと思う」
> とか
> 「誰にもこういう面はあるんでは?」と言われる。

 現在おれはパーソナルコンピューティングの入門書(つまりはインターネットがどうたらこうたらとかいった本だ)を書こうと思っている。じつはこの企画、Mariaがずっと温めていてとうとう放り出したものだ。

 問題は、パーソナルコンピュータというものは、「使う奴と使わない奴が一緒に仕事をした場合、困るのは“使う奴”であり、“使わない奴”はまったく困らん」というところにある。われわれは「メールで済むことはメールで済ませる」のがスタイルなのだが、「担当者が実際にやってきて説明するのが当たり前」である文化の人間は、「メールで済むのだからメールで済まそう」とすると「どういうことだ!」と怒り心頭に達して担当者を呼びつける、ということになる。

 自閉症についても同じような状況がある。自閉症の人間には自閉症の人間のスタイルがあり、それはある種の人間(多くの職人的プログラマー連中など)にとってはそれが心地よいのだが、「普通にできるのなら普通にしろ」と考える連中が多いのである。
 他人の二十倍の仕事をこなすが満員の通勤電車に乗れば下痢をしネクタイを締めれば皮膚炎を起こし午前中は仕事にならず二日徹夜で仕事して一日休むのがいちばん体質に合っているという奴と、きちんと背広ネクタイで通勤し九時五時で仕事して挨拶も身だしなみも完璧だが人の半分も仕事ができない奴のどっちが評価されるかといと、呆れたことに後者だったりするのが世の中というもの。世の中には自分の価値観、自分のスタイルを変えたくない人間がおり、それだけではなく「自分の価値観・自分のスタイルこそが唯一正しいものである」と信じたい奴がいるのだ。

 こういう奴にパーソナルコンピュータや自閉症について理解させるというのは徒労以外の何物でもない。相手は「解りたい」という態度を見せつつ、こちらの努力が水泡に帰すのをニヤニヤ笑いながら楽しんでいるのだ。「とてもじゃないが面倒臭くって、私には到底理解できない」と放り出すための口実を相手は求めている。

 そんなわけで、おれはある意味非常に危険なアプローチを取ろうと思っている。「自閉」を「症状」ではなく文化あるいはライフスタイルとみて、そうでない人間を徹底的におちょくり馬鹿にするのだ。それは「自閉症患者」イコール凶悪犯罪者予備軍とみなすような傾向(実際そういう主旨の本もあった)を招くのではないか、といった心配もあろう。その通りだ。実際、「ハッカー」=「社会不適応・おたく・倫理観欠如のコンピュータ犯罪者」といった図式がマスコミにおいてほぼ定着しているという意味で、パーソナルコンピュータに関していえばその傾向はある。

 しかし、である。それはあくまで“マスコミにおいて”なのだ。「パソコンが使えない」ことを散々バカにして「パソコン教室」に通わせて金を絞ろうというコマーシャルを流しているのはマスコミである。この手口は「英語が喋れない」ことを散々バカにして「英会話教室」に通わせて金を絞る手口とまったく一緒だ。ちょいと頭のいい奴はこのあたりのカラクリにしっかり気付いている。で、我々が呼びかけるべき相手はこの人々なのである。「マスコミに踊らされている一般人」相手にいくら呼びかけたところでこちらが消耗するだけだ。

 とはいえ障害がカルチャーにはならんだろう、という意見はあるかもしれない。とはいえ(同列に論じるのはどうかとも思うが)ゲイ・カルチャーというのがある。自閉文化だって成立せんこたぁないと思うが、いかがか。

 (Mr.Moto)


オモイコンダラ・・・
No.12844  Sun, 16 Jun 2002 17:35:21 +0900  こりっこ [この発言にコメントする]

私は過去によく気にしすぎ、考えすぎと言われ続けました。
何と言われようと気になるものはなる。
そして、自分は気にしすぎでも考えすぎでもないと思い続けました。
自分の感じた感情を正確に、
そして何故そう思ったかを伝えられる人はいるのでしょうか?
何故そう思ったかを伝えるのに、出来事、はっきりした事実、会話であったりを
伝えますよね。
でも、前後の辻褄、声の調子、表情、タイミング、過去の類似体験があるなら、
その詳細までを伝える事は不可能です。
だから、思い込みが激しいと言われるなら、
私の方がカンがいいんだわ、と思ってしまいます。ふふっ。

追伸
この頃は、何も気にならなくなってきたので、悩む事は何もなくなりました。
神様ありがとう。調子に乗りすぎないように気を付けます。

おまけ。
あきれ気味に友人が一言
「あんたのその自信はどっから出てくるの?」
「さあー?」
やはり、思い込みの激しさからでしょう・・・


Re: 困っている事 12840へのコメント
No.12843  Sun, 16 Jun 2002 16:40:43 +0900  Maria [この発言にコメントする]

まろんすさん wrote:
>  私はその漫画を書くソフトを持ってないし
> 使い方もわからず……

 学校なんかだと拡大・縮小コピーが可能なコピーマシンがあるので、写真やイラストのコピーと切り貼りで「マンガのようなもの」はけっこう描けます。高校生のころに、天文部の部誌や図書委員会の会誌でやったことがあります。
 現在スキャナとPhotoShopがあると同じことができます。

>  背景はそれほど複雑なモノは要らないと思いますが
> 本格的な漫画にしようと思ったら
> マリアさんみたいな背景のうまい人が
> 必要かもね。

 ストーリー漫画だと、背景というのはけっこう重要みたいですが、素材データがいろいろと売られていたり、なんならトレス(トレーシングペーパーを写真にあててなぞり、適当に陰翳をつける)でごまかせたりします。だから、腕前というよりコツや段取の要素大きいと思います。

 それより、効果線(ベタフラッシュや垂れ線やおどろ線)や書き文字(効果音など)が面倒臭かったりします(-_-;)。そういうのを自動でやってくれるソフトがあればいいのですが。

 マンガ用のソフトというと、先日蒲田の『ユザワヤ』へ行ったら、画材売場にWindows用のソフトウェアが五千円くらいで売られていました。

 ・まず全体のページ数を決める。
 ・ネームを切ってコマ割りをする。
 ・ラフ(下書き)を描く。
 ・消しゴムをかけ、ペン入れをする。
 ・背景・ベタ入れ・トーン貼り・写植貼りをする。

といった全体の流れからいうと、

 1)どんなことを、
 2)どのくらいの量で描くか。

を決めるのが第一段階だと思います。

 まずは小説ふうに文章で書いてみるというのはいかがでしょうか。

 (Maria)


鏡の中の……(ソネット49)
No.12842  Sun, 16 Jun 2002 14:19:26 +0900  吟遊詩人 [この発言にコメントする]

誰に怒る
誰を恐れる
誰を憎む
誰を敵と見なす

よく見るがいい
乱れた目に映るのは
誰の姿か
敵の顔は誰なのか

虚構の影に
牙をむいても
割れたガラスに傷付くだけ

汝の敵は本当に敵なのか
鏡の中ではないのか
霧が形作ったのではないのか


Re: 困っている事 12837へのコメント
No.12841  Sun, 16 Jun 2002 13:24:49 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

まろんすさん wrote:

>> 自閉者やLD者の就労支援用に配布される企業向けの
>>パンフレットが分かりやすかったような気がします。
>
> 私も某クリニックでそれらしき小冊子を貰いまして
>「わかりやすいなあ」と関心しましたが
>あれだけだと不充分だなあと感じました。
> それにあれは仕事を指示する時だけの注意点
>しか書いてなかったから・・。
>(企業向けだからしょうがないか)

 ええ、この辺をたたき台にして、自作パンフレットを
作ってみるというのがいいかも。それだったら、発達障害
相互支援ネットワークでも協力できることはありそうです
し。

(PS)

 ちなみに漫画と言えば、山田花子の4コマ漫画の中には
時々、AS人(あるいは非言語性LD?)を鋭く描写した
ものがあり、著作権の問題がなければ利用できるかも??


Re: 困っている事 12835へのコメント
No.12840  Sun, 16 Jun 2002 12:27:51 +0900  まろんす [この発言にコメントする]

Maria さんへ

マリアさん、こうもりさん、
レスありがとう。

 私はその漫画を書くソフトを持ってないし
使い方もわからず・・・
 
 背景はそれほど複雑なモノは要らないと思いますが
本格的な漫画にしようと思ったら
マリアさんみたいな背景のうまい人が
必要かもね。

 ソフトやペンタブレットも日々進化しているから
近い将来それらを使いこなして書きたいもんです。

 最近、
文具会社がパソコンで絵や文字を紙に書くように書ける道具を開発しているらしいし。


Re: 困っている事 12834へのコメント
No.12839  Sun, 16 Jun 2002 12:22:02 +0900  まろんす [この発言にコメントする]

あさかぜ さんへ

 レスありがとうございました。

> 相手にもよりますが、まずは「発達障害って知ってる?うちの子自閉症なの。>言葉の遅れのない自閉症で、アスペルガー症候群っていうの」とすぱっと言っ
>て、相手の反応を観察します。説明を聞いてくれる人は、ほとんどいません

 私も同じようなアプローチをしたけど
大抵の人が「知らない」と首を振りあまり興味を示さない。
たまに興味をしめして私が見せた本を部分読みしてくれても
「あなたは当てはまらないと思う」
とか
「誰にもこういう面はあるんでは?」と言われる。

> まろんすさんは、コマ割りしたマンガをイメージしていますか、それともイラ>スト(またはカット)&説明文による絵本のような構成のものでしょうか? ま>ずは書きたいと思うことを箇条書きしてみてはいかがでしょうか。

 コマ割りした漫画やイラスト&説明文をうまく使い分けたい。
難しいかな?
 
 例えば、
「ゴーマニズム宣言」という本みたいに・・。
(小林よしのり著)


>マンガまたはイラストは、ご自分で描かれるのでしたっけ? 誰か描いてくれる>人を募る必要があるかもしれませんね。へたっぴでよろしければ、不肖わたくし>も少々の絵を描きますが……人物はなんとかなるものの、背景が描けません

 私も手書きなら人物画とかは書けるけど背景は難しいかも。

> 参考になったかどうか……。

 参考になりました。
自分の訴えたいシーンをちょくちょくメモしようと思いました。


Re: 困っている事 12833へのコメント
No.12838  Sun, 16 Jun 2002 12:14:44 +0900  まろんす [この発言にコメントする]

シペラス さんへ

 レスありがとうございました。

>一番大切なのは、「自分はどんな点で困っているのか。」
 やはり一番は他人とのコミニケーション困難ですね。
それに健常者の対人アドバイスは私には通用しないという事。

>「他のAS・自閉症スペクトラムの人と比べてどうなのか。」を明白に伝えるこ>とだと思う。

 これは、難しいなあ・・。


Re: 困っている事 12829へのコメント
No.12837  Sun, 16 Jun 2002 12:11:35 +0900  まろんす [この発言にコメントする]

こうもりさん

> 子供の事例ばかり書いた本が多いので、部分的には特徴
>が消えてしまっている大人をイメージするのは難しいと思
>います。
そうですね。


> 自閉者やLD者の就労支援用に配布される企業向けの
>パンフレットが分かりやすかったような気がします。

 私も某クリニックでそれらしき小冊子を貰いまして
「わかりやすいなあ」と関心しましたが
あれだけだと不充分だなあと感じました。
 それにあれは仕事を指示する時だけの注意点
しか書いてなかったから・・。
(企業向けだからしょうがないか)


Re: 質問 普通人とは。 12832へのコメント
No.12836  Sun, 16 Jun 2002 11:16:10 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

シペラスさん wrote:

> なお私がこういう質問をしたのは、人間というものは健常・障害にかかわ
>らずどこかしら『変なところ』を持っている、それが自然なのだということ
>に気づいてもらいたかったからである。

障害を医学,心理学的な要因から離れて社会的要因から説明すると、こん
なことも言う事ができます。

健常者…小社会(社会人の一員)のメンバーとの同一性を維持することにさ
    ほど困難を抱えていない人

障害者…小社会との同一性を維持することに困難を抱えている人

 例えば、医学的LD(読み書き計算)と診断される可能性がある人は大昔
からたくさんいたはずなのですが、日本で問題になりはじめたのはここ数十
年のことです。理由としては

(1)日本人の識字率が高くなり、読み書き計算ができない人が少なくなっ
   たため、LD児が目立つようになった

(2)1970年代以降に受験の過熱があって、読み書き計算に困難を抱え
   ていることが、その人の将来(進学,就労)に悪影響を与えるように
   なった。

(3)読み書き計算ができないと遂行できない職種が次第に増えていった。

(4)どういう訳か、自分と共通項や似ているところを持っている相手とし
   かコミュ二ケーションできない人間が増えていった。(これ、ウタ・
   フリス氏は自閉の特徴と見なしているようなのですが、自閉・非自閉
   を問わず、多くの人がこの限界を抜け出せていないような気がしてな
   りません。)

といったことが挙げられます。つまり、障害はそれ自体が問題なのではなく
、その障害を抱えている人が生きにくい時代が到来した時に大きな問題とな
っていくという理解の仕方も可能です。


Re: 困っている事 12834へのコメント
No.12835  Sun, 16 Jun 2002 10:21:35 +0900  Maria [この発言にコメントする]

あさかぜさん wrote:
> へたっぴでよろしければ、不肖わたくしも少々の絵を描きますが……人物はなんとかなるものの、背景が描けません(汗)

 テクノロジーの進化というものは恐ろしいもので、いまや腕はなくとも機材とソフトウェアとノウハウの蓄積があれば(上手い下手は別にして)マンガは描ける時代になっています。

 あたしは大学の設計製図の時間にパース(透視画法)をマスターしたおかげで、背景とメカが描けるようになりました。いわゆるアート系のイラストレーターやマンガ家さんは、テクニカル・イラストレーターと違ってパースが崩れやすいのは、こうしたノウハウが身についてないからだったりします。ありものの素材を切り貼りするときも、消失点の高さとか揃えないとパースが狂ってしまうので、パースの知識は必要です。逆に、「連続するコマでパースを極端に変えることで、画面に躍動感を出す」とかいったテクニックを意図的に使うこともできるようになります。

 美術解剖学を勉強すると、人物を描くときに、頭の形や肩の線(それに眼鏡)が自然に描けるようになります。『脳の右側で描け』という本が、入門書としてはよくできています。

 コマ割りに関しては、『映画の文法』という本があって(高いけど)、これがよくできています。

 作画上のお約束に関していうと、夏目房之介さんの『手塚治虫はどこにいる』という本が役に立ちます。

 ソフトウェアに関しては、十年以上も前に“ComicWorks”というMac用のソフトが出ていて、ありものの素材をコピーしたりなんかしてそこそこマンガ(アメコミだけど)が描けてしまうというのがありました。

 中島らもさんの『微笑家族』(カネテツデリカフーヅの宣伝用のマンガ)では、キャラクターは一つ(カネテツデリカフーヅのイメージキャラクター、かねてっちゃんの絵を反転・縮小・拡大・回転させ、サングラスをかけたりしただけ)、背景なし、コマ割りは『のらくろ』ばりの固定サイズ、あとはセリフだけという、画力の入り込む要素のまったくないマンガでしたが、とても面白かったです。

 絵が描けないからマンガが描けない、というものでもないようです。試してみる価値はあるかも。

 (Maria)


Re: 困っている事 12828へのコメント
No.12834  Sat, 15 Jun 2002 20:54:59 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

 こんばんは、まろんすさん。

まろんすさん wrote:
>みなさんは健常者や
>まだ軽度発達障害について知らない人に対して
>ASの事をどのように説明してますか?

 相手にもよりますが、まずは「発達障害って知ってる?うちの子自閉症なの。言葉の遅れのない自閉症で、アスペルガー症候群っていうの」とすぱっと言って、相手の反応を観察します。説明を聞いてくれる人は、ほとんどいません(笑)

> その手の本を見せても
>あまり興味が無いのか
>他人はじっくりとは読んでくれず
>タイトルだけ読んだり
>箇条書きになってある所だけを
>読んで
>「これはあなたとは違う」
>と言います。

 知ってもらいたいから本を見せているのにね。わたしも似たような経験があります。

> だから私は以前から
>漫画やわかりやすい大きな字で
>書かれた自閉症スペクトラムについて
>説明が書いてある本があればいいなあと
>思ってます。

> そういう本を作りたいけど
>どうやって作っていいのかわかりません。

 まろんすさんは、コマ割りしたマンガをイメージしていますか、それともイラスト(またはカット)&説明文による絵本のような構成のものでしょうか? まずは書きたいと思うことを箇条書きしてみてはいかがでしょうか。それを原作として、どう構成するか考えてみます。画像で思い浮かべることができれば、それを絵にするだけでいいかもしれません。あるいは、原作は既刊の本(まろんすさんが人に見せた本)から抜粋し、本の構成を考えてみるというのはどうでしょう。
 印刷や製本の方法は、発行部数によって決めたらいいと思います。なんて、エラそうに言ってしまいました〜、すみません。マンガまたはイラストは、ご自分で描かれるのでしたっけ? 誰か描いてくれる人を募る必要があるかもしれませんね。へたっぴでよろしければ、不肖わたくしも少々の絵を描きますが……人物はなんとかなるものの、背景が描けません(汗)

 参考になったかどうか……。


Re: 困っている事 12828へのコメント
No.12833  Sat, 15 Jun 2002 18:16:38 +0900  シペラス [この発言にコメントする]

まろんす wrote:
> みなさん、こんにちは。
>みなさんは健常者や
>まだ軽度発達障害について知らない人に対して
>ASの事をどのように説明してますか?
> 私は説明下手なので
>他人から
>「例えばそれはどんな障害なの?
>どんな症状があるの?」
>って聞かれて困る事が多いのです。
僕自身もこれで四苦八苦している。

> その手の本を見せても
>あまり興味が無いのか
>他人はじっくりとは読んでくれず
>タイトルだけ読んだり
箇条書きになってある所だけを
>読んで
>「これはあなたとは違う」
>と言います。
一番大切なのは、「自分はどんな点で困っているのか。」「他のAS・自閉症スペクトラムの人と比べてどうなのか。」を明白に伝えることだと思う。


Re: 質問 普通人とは。 12825へのコメント
No.12832  Sat, 15 Jun 2002 17:57:36 +0900  シペラス [この発言にコメントする]

百日紅(さるすべり) wrote:
>質問(最近の‘普通人’の行動で、「これは変!!」と思うことは?)
>というスレッドが前あったのですが、そもそも「普通人」って何ですか?

こうもり君が説明してくれたとおりである。
 なお私がこういう質問をしたのは、人間というものは健常・障害にかかわらずどこかしら『変なところ』を持っている、それが自然なのだということに気づいてもらいたかったからである。


Re: 質問 普通人とは。 12830へのコメント
No.12831  Sat, 15 Jun 2002 16:35:34 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

こうもり wrote:
>百日紅(さるすべり)さんwrote:
>>質問(最近の‘普通人’の行動で、「これは変!!」と思うことは?)
>>というスレッドが前あったのですが、そもそも「普通人」って何ですか?
>
> はっきりした意味はシペラスさんに聞いた方がいいのですが、障害の世
>界で使用されている「健常者」や「まともな人」,「普通の人」というの
>は障害者の対義語でしかないように思われます。「障害者以外のその他大
>勢の人」という感じで、あまり積極的な意味は持たないような気がします。


Re: 困っている事 12828へのコメント
No.12829  Sat, 15 Jun 2002 15:30:38 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

まろんすさん wrote:
> みなさん、こんにちは。
>みなさんは健常者や
>まだ軽度発達障害について知らない人に対して
>ASの事をどのように説明してますか?

 う〜ん、全く予備知識のない人に対しては説明したことは
ありません。運動能力の困難については「子供の頃に4年間
肢体不自由児の施設に通っていた」、視空間認知の悪さにつ
いては「方向感覚や位置感覚がめちゃくちゃ悪い」と説明す
ることはありますが。

> その手の本を見せても
>あまり興味が無いのか
>他人はじっくりとは読んでくれず
>タイトルだけ読んだり
>箇条書きになってある所だけを
>読んで
>「これはあなたとは違う」
>と言います。

 子供の事例ばかり書いた本が多いので、部分的には特徴
が消えてしまっている大人をイメージするのは難しいと思
います。

> だから私は以前から
>漫画やわかりやすい大きな字で
>書かれた自閉症スペクトラムについて
>説明が書いてある本があればいいなあと
>思ってます。

 自閉者やLD者の就労支援用に配布される企業向けの
パンフレットが分かりやすかったような気がします。

> 自閉の漫画本版「変光星」も素晴らしいですが
>もっと分かり易い症状の症例が漫画で書かれているような
>本が欲しいです。
>
> そういう本を作りたいけど
>どうやって作っていいのかわかりません。

 これならば、発達障害相互支援ネットワークでも作れそ
うな気がします。出版関係の仕事を経験したことのある人
も多いですし。後は漫画を書いてくれる人がいれば何とか
なりそうな予感。

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