アスペルガーの館の掲示板(旧)
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新しいアスペルガーの館の掲示板
てらば wrote:
> てらばさんが精一杯頑張っている様子や、焦る気持ちはとてもよく分かります。
でも、もう少しゆっくり歩いてもいいかもしれません。(てらばさん、まだ23歳でしたよね、若い若い☆☆)
今のてらばさんは、結果ばかりを急いで、そこにたどり着くまでのプロセスを楽しんでいないような気がするのです。
なにか一つ目標を持ったら、それに向かって一歩一歩楽しみながら(難しいですけれど・・)進んでいったらいいと思うのです。目標の実現には、2年なり5年なり、相当の時間が必要だと思うんです。
「ありそくらぶ」での活動を充実させることでも良いと思いますし、簡単なお仕事だって、有るだけマシ!ではないでしょうか?
ともあれ、無理せず頑張ってくださいね。またHPのほうにもおじゃま致します(^o^)丿
まろんすさん wrote:
> それって、私?
>だったら、申し訳無い。
>私は世の中の人に自閉の事を知ってもらおうとして
>自分のプロフィールに「AS」とか書いてしまったり
>他のHPで自分はASだと自己紹介してしまったり
>してたけど
>そういう事はあまりしない方がいいんだね。
この件については下記にコメントした通りです。
> わたしなんかから見ると、「ASの名を騙って売名行為をする者」と言
>っても、具体的にどんな利益があがるのか分からないので、これについて
>は理解できません。(わたしは未診断の頃、もうからなかったぞ)「どこ
>の馬の骨か分からん奴」と言われても、イメージで語られても困るという
>思いがあります。「ネット上で悪質なコメントを繰り返す者」というのは
>、Chip氏とかMotoさんが「サイコパス」と呼んでいた人などが念
>頭に置かれていると思われます。しかし、これに基づいて自称AS全体の
>ことを語っていたとしたら、極端にすぎます。
という訳であまり心配をする必要はないでしょう。注意する点は
(1)専門家に臨床的関与を求める場合は今取得している診断を正確の述
べること
(2)公的支援を公共団体に求める場合も同様
ぐらいでしょう。自称をしてしまうと「詐称」したと見なされて、却っ
て印象を悪くしてしまう恐れがあるからです。それ以外については本人
の自由のような気がします。
また、今回のコメントの主旨は、「自称AS」本人を非難することでは
なく、一部の支援関係者の間で使用されている「自称AS」の概念を疑う
ことにあります。ですから、蝙蝠(狂人型)は「大人になってから自発的
に診断を受けようとする人は、どうしても1度は自称ASにならざるを得
ない」という主旨のコメントをしている訳です。ある程度自分の障害を絞
り込んでいなければ(つまり自己診断する)、発達障害のような特殊と見
なされる障害を扱う病院を受診することはできないからです。これまで禁
止してしまったら、発達障害の可能性のある子供の親が、自分の子供が発
達障害である可能性を疑って病院に臨床的関与を求めることだってできな
くなります。(これも保護者による素人診断がなされなければ臨床的関与
を求めることはできないから)
いずれにせよ、
(1)一部の支援関係者の間で使用される自称ASとは、具体的にはどの
ような人のことを指しているのか?(単にそう名乗っている人や病
院に臨床的関与を求めているだけの人が非難されても、困るという
思いもある)
(2)どのような人を指しているのかが分かったとしても、自称ASであ
ることにどんな非があるのか?(ASを自称していることに経済的
,物質的なメリットは何もないと思われるのだが)
ということがはっきりせず、悪いイメージが拡散しているのが現状です。
今回のコメント、かなり周到に配慮をしたつもりだったのですが、かな
りあちこちに穴がありますね。ふう…。
Helix wrote:
>こんにちは。
>私、器質的・先天的であるのが「障害」だと思ってました。
>そもそも「障害」という言葉が、私が見た用語解説には無かったんです。
>「○○障害」「障害者」はあるんですけどね。
>いまひとつ「疾患」「障害」の違いがわからないHelixです。
>
1980年にWHOは、『障害』は次の3つのレベルに区分けできるという見解を示しています。
機能障害(Impairment):心理的・生理的、若しくは解剖学的構造ないしは機能の喪失または異常。
能力低下(Disability):人間にとって普通(ノーマル)とみなされている方法ないし範囲内で活動を遂行する能力が、(機能障害の結果として)制約され、または欠けること。
不利(Handicap):機能障害あるいは能力低下の結果としてその個人に生じた不利であって、その個人の年齢・性別・社会的文化的要素に照らして普通とされる役割の充足を、限定または妨げられること。
これをASについて考察してみると…
IM=現段階では、はっきりと『ここの機能が喪失している』とは、言いがたいものの、原因として脳に何らかの機能障害が生じていることは確か。
DI=この範疇には、他人とうまく交流できない・疲れやすい・人並みの仕事のスピードが維持できない・音に過剰反応してしまう・同時に2つのことへ注意を向けられないという我々自身が主観的に感じている症状が入ろうかという感じ。
HA=これには、引きこもり・不登校・就労難・イジメ・教育機関不足など、周りの人が客観的に見て『対策を取らねば』と思うことが入りそうかな…
>>>陰湿なニュアンスが含まれている場合があります。「ASの名を騙って
>>>売名行為をする者」とか「どこの馬の骨か分からん奴」とか「ネット上
>>>で悪質なコメントを繰り返す者」「診断を求めて病院を渡り歩いている
>>>者」とか…。
>> (おれか?(-_-;) by Mr.Moto)
それって、私?
だったら、申し訳無い。
私は世の中の人に自閉の事を知ってもらおうとして
自分のプロフィールに「AS」とか書いてしまったり
他のHPで自分はASだと自己紹介してしまったり
してたけど
そういう事はあまりしない方がいいんだね。
こまりものさん、多くの方があなたの投稿に対して、それぞれの考えを述べましたが、何かお役に立つ情報はありましたでしょうか。あなたがそれに対して、どうお考えなのか、お返事を下さらないと、あなたの投稿はADD、ASの人間はこんなにも、はた迷惑な症状を持つのだという、この掲示板への嫌がらせになると思いますが??
Mariaさん wrote:
> 「所属意識」というよりも、「所属」と「帰属意識」の問題だと思いま
>す。ASと診断されていなくても、自分自身をAS者の一員として精神的
>に帰属させているということは、ありますし。
なるほど。
>> ところが、発達障害の支援関係者がこの言葉を使用する場合はもっと
>>陰湿なニュアンスが含まれている場合があります。「ASの名を騙って
>>売名行為をする者」とか「どこの馬の骨か分からん奴」とか「ネット上
>>で悪質なコメントを繰り返す者」「診断を求めて病院を渡り歩いている
>>者」とか…。
>
> (おれか?(-_-;) by Mr.Moto)
わたしなんかから見ると、「ASの名を騙って売名行為をする者」と言
っても、具体的にどんな利益があがるのか分からないので、これについて
は理解できません。(わたしは未診断の頃、もうからなかったぞ)「どこ
の馬の骨か分からん奴」と言われても、イメージで語られても困るという
思いがあります。「ネット上で悪質なコメントを繰り返す者」というのは
、Chip氏とかMotoさんが「サイコパス」と呼んでいた人などが念
頭に置かれていると思われます。しかし、これに基づいて自称AS全体の
ことを語っていたとしたら、極端にすぎます。
この支援関係者が使用する非難めいた意味での「自称AS」という概念
、非難の対象がはっきりしていないという意味で不気味です。大人になっ
てから自発的に受診して診断済みになった人でさえ、ショックを受けるよ
うな非難につながることさえありますから。
>> ただ、わたしが参加しているMLなんかでも未診断であることで、
>>肩身の狭い思いをしている人がいたりするので、その点だけは気がかり
>>になっています。
>
> あたしか?(-_-;)
深刻なメールが届いちゃうこともあるんですよ。未診断の人から「わた
しは未診断なのだが、このMLにいても本当にいいのか?」とか言われた
こともありますし、じっさいに深い傷を残してやめてしまわれた場合もあ
ります。(発達障害障害相互支援ネットワークML以外の話)
> ただ、「障害として認定されない」という点では、こうした「認めら
>れないしんどさ」自体に存在価値がありそうに思います。
多くの未診断のASがあさかぜさんやMariaさんのような受けとめ
方をすることができるのであればいいのですが、うちひしがれてしまう人
も多いのは事実。ちょっと考え込むことが多くなっています。
Mariaさん wrote:
> ASはアスペルガー“症候群”と呼ばれていますが、自閉症スペクトラムに含まれる「疾患」であると医学的に認められています。
>
> ADHDとADDは症候群。LDは障害。
>
> ASというのは、「そういう病気(の原因になる何か)が(身体の中に)ある」ことが、ほぼ間違いないとされています。だから、「先天性の病気」と言っていいでしょう。
>
> ADHDとADDに関していえば、脳のどこかの機能が阻害されるなり昂進するなりしたことによって起きる「全体でひとつの病像をなす、まとまって出る一群の症状」(=「症候群」)という解釈になります。たとえばの話、化学物質過敏症や慢性的な薬物中毒やある種の感染症などでADDと同じ症状が出たりもするので、いくら調べても具体的な原因が見つからない場合をADHDあるいはADDと呼んでいると考えていいでしょう。
>
> LDはいろんな原因によって起こりうる、ひとつの結果です。
>
> そんなわけで、
>
> AS:器質的・先天的であることが確からしい。
> ADHDとADD:体質などが色濃く影響するという意味で、先天的な要因も大きい。器質的であるとはいえない。
> LD:かならずしも器質的・先天的とはいえない。
こんにちは。
私、器質的・先天的であるのが「障害」だと思ってました。
そもそも「障害」という言葉が、私が見た用語解説には無かったんです。
「○○障害」「障害者」はあるんですけどね。
いまひとつ「疾患」「障害」の違いがわからないHelixです。
ASは「脳の構造の違い」、ADHD/ADDは「脳の働きの違い」、LDは「脳の働きの食い違い」と言うことなんでしょうか?
てらば wrote:
>職業訓練がそろそろ終わり、何をしていいのかわかりません。
>作業所に通所すべきなのか(通うとなれば永続的に行かなければいけない)
>また新たに仕事を探すべきなのかわからない。
今は、『仕事探し』は白紙でも、やむをえないんじゃないかな。なんせ失業率5.4%というご時世だし。
>もし万が一の時のために通所授産施設か作業所に登録したい。しかし精神科の先生には>診断書を書いてもらえません。
どこか他の作業所を探したほうがいいかもしれない。地元を管轄している保健所に足を運んで聞いてみて、いくつか教えてもらい、自分の目で次の点をよくチェックした上で、「どこにする」ということを吟味したほうがいい。
1.雰囲気が自分に合っているか?
2.クライエントの人がHAPPYかどうか?
3.仕事がマンネリ化しないか?
4.クライエントにきちんとした役割が与えられているか?
Lulu さんへ
>はじめまして、Lulu(39歳♂)です。
はじめまして。
>恋について、また人間関係についてお悩みの貴方、レスお待ちしております。
私もLULUさんのように孤立した人生を送ってきました。
今でも友達がいません。
なかなか他の人間とうまくコミニケーション取れないのが悩みです。
てらば さんへ
こんにちは。
>腰を下ろす場所が欲しい.....
てらばさんは地元で成人自閉者達のグループを作ったんじゃなかったっけ?
そこでは安らぎを得られなかったの?
私も今通っている作業所で浮いてます。
なかなか仲良しさんが出来ません。
そのうち私も「来ないで」と言われそうだなと思ってます。
こうもりさん wrote:
>> 「自称AS」って『汚名』なわけ?
> 本来、汚名ではないものが汚名にされてしまったという感じです。
「ASを自称する」のはいかがわしい行為ですが、「『自称AS』を自称する」のは……いかがわしいか?(-_-;)(←「いや、いかがわしくない」という反語表現ではなく、いかがわしさの質がちょっと違うという意味で、一般的な意味の「いかがわしさ(=信用すると不利益を被る)」とは別種のいかがわしさ(判断を保留せざるを得ないような論理的決定不能性)を漂わせている気がする)
> たぶん、障害者自らが名乗る場合はそんな意味なんだと思います。(つまり自分の所属意識の表明)あるいは医学的に診断されていないことをあらかじめ断っておいてから発言するという誠実な態度だったりします。(立場の表明)
「所属意識」というよりも、「所属」と「帰属意識」の問題だと思います。ASと診断されていなくても、自分自身をAS者の一員として精神的に帰属させているということは、ありますし。
「アメリカ合衆国の国民」は存在しますが、「アメリカ人」というのは概念として稀薄です(野球が好きだとか、ハンバーガーが好きだとか、人間は英語(=自分が喋っている言葉)を話すのが当たり前だと思っているとか、その程度)。これに対して、「日本人」というのは「日本国民」という概念よりもはるかに確固たる存在です。
そんなわけで、「アメリカ人であることを捨てて“日本人”になってしまった合衆国国民」というのはけっこう多くて、こういう人は所属はアメリカだけど帰属は「日本人」だったりします。
> ところが、発達障害の支援関係者がこの言葉を使用する場合はもっと陰湿なニュアンスが含まれている場合があります。「ASの名を騙って売名行為をする者」とか「どこの馬の骨か分からん奴」とか「ネット上で悪質なコメントを繰り返す者」「診断を求めて病院を渡り歩いている者」とか…。
(おれか?(-_-;) by Mr.Moto)
> ただ、わたしが参加しているMLなんかでも未診断であることで、肩身の狭い思いをしている人がいたりするので、その点だけは気がかりになっています。
あたしか?(-_-;)
まあ、『アスペルガー的人生』のリアン・ホリデー・ウィリーさんも未診断だしね。いわば“オーソライズされていない”未診断の人間が自閉者を代表する形で発言することは対外的にもいろいろとリスクや抵抗もあるのだけれど、自分自身の中でもけっこう疲れることだったりします。
あたしの場合は「自閉症」そのものの病像について(主に教育者に多い)“自称”専門家よりも深く理解している自信があるので、自分自身がかなり典型的な「(高機能の)アスペルガー症候群」であることを疑っていませんが、それでもしんどい部分はあります。
ただ、「障害として認定されない」という点では、こうした「認められないしんどさ」自体に存在価値がありそうに思います。
(Maria)
肝心な質問に答えていませんでした。
あさかぜさん wrote:
>「自称AS」って『汚名』なわけ?
要するに、自称ASには
(1)本人が自分の立場や所属を表明するために使用する
(2)発達障害者の支援関係者が未診断の成人を非難するために使用
する
という二義性があって、わたしが現在格闘している問題は、主に(2
)の場合だったのでした。(1)のケースを考えずに考察を展開した
点、お詫び申し上げます。
こうもりに戻ってレスします。
あさかぜさん wrote:
> ふむふむ、「いかがわしい」という評価もあるのですか。
> 「自称AS」は自分がどこの位置にいるのかを表明するために使ってい
>るのであって、必ずしも他者に認めてもらうことを必要とはしていないで
>す、わたしの場合。
たぶん、障害者自らが名乗る場合はそんな意味なんだと思います。(つ
まり自分の所属意識の表明)あるいは医学的に診断されていないことをあ
らかじめ断っておいてから発言するという誠実な態度だったりします。(
立場の表明)
ところが、発達障害の支援関係者がこの言葉を使用する場合はもっと陰
湿なニュアンスが含まれている場合があります。「ASの名を騙って売名
行為をする者」とか「どこの馬の骨か分からん奴」とか「ネット上で悪質
なコメントを繰り返す者」「診断を求めて病院を渡り歩いている者」とか
…。
わたし自身、なぜ支援関係者の間でこんなイメージが広がってしまった
のか分かりません。一部に悪質な中傷メールを書いていた人がいたりもし
ましたが、だからと言って「自称AS」全体を串刺しに非難するのは架空
の敵を作りすぎです。
これらのイメージが大人になってから自発的に診断を求める人たちに
も悪い影響を与えていることは間違いないでしょう。
> 「自称AS」を使うことが、診断済み当事者の方々に著しい不利益を
>与える、あるいは迷惑だと思われるということでしたら、使うのは控え
>た方がいいかもしれないと思うことはできますけどね、わたしでも。
診断された後に迷惑を感じたこともなかったので、特に変える必要も
ないと思います。むしろ、わたし自身がいっそのこと、これからは診断
済みであることを隠して、ネット上で「自称AS」と名乗ろうかなと思
っているぐらいなので。(冗談のような本気のような発言)
ただ、わたしが参加しているMLなんかでも未診断であることで、肩
身の狭い思いをしている人がいたりするので、その点だけは気がかりに
なっています。
>「自称AS」って『汚名』なわけ?
本来、汚名ではないものが汚名にされてしまったという感じです。
職業訓練がそろそろ終わり、何をしていいのかわかりません。
作業所に通所すべきなのか(通うとなれば永続的に行かなければいけない)
また新たに仕事を探すべきなのかわからない。
昨日、ボランティア先の作業所で作業中に通所生にヤツあたりしたり、大声で悪口を言ったり、
ギャアギャア暴れて、所長さんから「しばらく休んで欲しい。メンバーの迷惑」と
言われました。仕事がうまく行かない上に、これからどうしていいのかわからない。好きな服の仕上げの仕事が
出来なくなる。落ちつき場所を奪われたと言う感じです。
もし万が一の時のために通所授産施設か作業所に登録したい。しかし精神科の先生には
診断書を書いてもらえません。他のボランティア先でも簡単な作業しかさせてもらえない。
私がこんなに真剣なのに、誰も私の事をわかってくれない。
腰を下ろす場所が欲しい.....
すんませんね、論理的でない話をします。
蝙蝠(狂人型)さん wrote:
> こうもりくんがこの言葉を聞いたのはASの診断を受ける5ヶ月前
>だった。この言葉をこうもりくんに教えた支援関係者は自称ASを「
>いかがわしい」存在として見なしていた。
ふむふむ、「いかがわしい」という評価もあるのですか。
「自称AS」は自分がどこの位置にいるのかを表明するために使っているのであって、必ずしも他者に認めてもらうことを必要とはしていないです、わたしの場合。「自称ASね。最近そういうの多いよね、自称○○って」と、あざ笑うごとく言った人もいますがね、障害支援者で。今さら驚きはしないって感じです。何十年もの間に、たくさんの方々からさんざんな“お言葉”をいただいてきているので、そこに「いかがわしい」が加わったとしても、それがどうした?って感じもします。
「自称AS」を使うことが、診断済み当事者の方々に著しい不利益を与える、あるいは迷惑だと思われるということでしたら、使うのは控えた方がいいかもしれないと思うことはできますけどね、わたしでも。「自称AS」って『汚名』なわけ?
自称ASの問題について話すことにしよう。と言っても、問題のポ
イントは「自称AS」とされる人たちにあるのではなく、自称ASと
いう概念にある。
「自称AS」というのは、自分のことをASなのではないかと自己
診断をした未診断人の成人たちのことを指す。専門家によっては、診
断を求めて発達障害を扱う病院を自発的に受診する人たちのことを含
む場合もある。
こうもりくんがこの言葉を聞いたのはASの診断を受ける5ヶ月前
だった。この言葉をこうもりくんに教えた支援関係者は自称ASを「
いかがわしい」存在として見なしていた。当然、未診断だったこうも
りくんも同類だと思われていただろう。元々はたくさん持っていた発
達障害の特徴をなくしてしまった発達障害者だったからね。
しかし、「自称AS」が支援関係者から非難されている点「自己診
断」は本当に患者がやってはならないことなのだろうか?特に「自称
AS」の中に「自分を自閉スペクトルと疑って病院を受診した未診断
の成人」を含めてしまうと、話が混乱することになる。
発達障害に限らずほとんどの病気や障害において未診断の患者が病
院を自発的に受診する場合、患者にはある程度の予想や推測や自覚症
状が必要だ。例えば、ある患者が心療内科や精神科を受診する場合、
その患者は少なくとも自分自身が心の不調を抱えていることを自覚し
ていなければ、受診することはできない。つまり、「自分の不調の原
因は心の苦しみにある」という予想か推測か自覚症状を持っていなけ
れば、その患者は病院を臨床的関与そ求めることはありえない。強制
入院か緊急入院の場合を除いて、患者の訴えがなければ、病院側も臨
床的関与を行なうことはできない。つまり、どんな病気や障害であれ
、臨床的な関係が築かれるためには、患者サイドがある程度の自己診
断をする必要があるということは押さえておく必要がある。
しかし、発達障害や人格障害のように専門家が少なく知る人ぞ知る
障害の場合、この自己診断にはやっかいな問題がつきまとう。一般の
精神科にかかる場合には患者サイドがそれほど予備知識を持つ必要は
なく、「不調の原因が心の状態にある」というところまで特定してい
れば、問題はない。ところが、発達障害や人格障害などの場合、患者
サイドが持たなければならない予備知識があまりにも多いのだ。そし
て、多くの予備知識を持っていなければ、これらの障害を扱っている
相談機関を見つけることさえ難しい。この結果として、障害者サイド
は受診前から多くの予備知識を身につけ、極めて限局された「自己診
断」(自分の障害の予想や推定)をせざるを得ない。こうもりくんが
受診する場合もそうだった。受診する前に一部の発達障害支援関係者
から「学力があるのになんで発達障害なんだ?」と言われて話が混乱
したことがあったので、「自分にはASか非言語性LDか発達性協調
運動障害の可能性はなかっただろうか?」との自己診断を病院側に語
らざるを得なかったのだ。
こうして見ていくと、自分がASではないかと疑って自発的に病院
を受診する成人患者のほとんどは、1度は自己診断をしなければ病院
を受診することはできなくなる。つまり、「自称AS」は大人になっ
てから自発的に診断を受けようとする人が1度はならなければならな
い通過儀礼のようなものだ。このうち、運よく病院でASと診断され
た人だけが「自称AS」の汚名を晴らすことができ、診断されなかっ
た人は「自称AS」の汚名を着せられたまま、生きることになる。
例外的に「自称AS」に汚名を着せられずにならずに済むケースも
ある。1つは家族や友人など周囲の勧めによって受診した場合だ。た
だし、この場合も周囲の人たちは「素人診断」を下している訳で、そ
の「正確性」は自己診断と対して変わらない。同じ「素人診断」でも
「自己診断」の場合だけ、ことさらに非難されるのは奇異であるとし
か言いようがない。もう1つのケースはADHDなど近接する障害の
可能性を疑って病院を受診したところ、ASと診断されたケースだ。
しかし、この場合もASと診断された本人は1度は「自称ADHD」
にならざるを得なかったのだ。
こうもりくんも最近、少し悩んでいる部分があるらしい。はっきり
と自分自身が発達障害者の一員であることを医学的に証明されたいと
願って受診し、望み通り診断を取得することができた。しかし、「自
称AS」という概念を批判的に検討することなく、安易に「自称AS
」という概念に寄りかかって行動してしまった部分はなかっただろう
か、と。「自称AS」の問題については再度検討をしてみる必要があ
るが、今思いつくことは書き尽くしてしまったので、今日は筆を置き
たいと思う。
ぼたんさん wrote:
>実感が無い。自覚が無い。自分だけが、自分の事をわかっていないらし
>い。(周りは私が見えているらしい。なぜかはわからない。)
それほど、周囲の人を過大評価しない方がいいでしょう。自閉につい
ては、身近な人でも本人の手記をみなければわからないことが多いので
す。多くの人はぼたんさんを理解するための材料(類似する経験や障害
など)を持っておらず、必ずしもぼたんさんのことが見えている訳では
ないのです。
>自分の事をわかる自分になれたら、こんなにすぐには疲れないものか
>な?
分かっても分からなくても、それなりの苦難はつきまといますが、分
かっていた方が
(1)自分の障害のことで混乱しなくてすむ。
(2)困難を抱えていることについて自己対策が立てやすくなる
(3)大人になってから診断された自閉人の多くが積み残してきた問題
「障害者と しての自己意識の確立」を達成しやすくなる
と言ったメリットはあると思います。
Helix wrote:
>「充実感」ってなんなんでしょうね。鬱になると忙しく動き回ってる時が「あの時って充実してたのかも」って思いだします。
こんばんは。
「充実感」ってなんなんでしょうね。苦手な事ができた時に「達成感」を感じるのですが、こうゆうのって「充実感」というのでしょうか?
私は、掲示板に書く時に達成感を感じます。書いたぞ!と思います。
それは普段思った事を口にしないからかもしれません。
昔は話しすぎると欝になっていました。後悔ばかりするのです。
今は考えながら話すのと開き直りが良くなってきたので後悔しなくなりました。
どんな時でも自己正当化してしまいます。もちろん心の中で。
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