アスペルガーの館の掲示板(旧)
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新しいアスペルガーの館の掲示板
pocksさん wrote:
>すると問題は「障害者の権利の保証」が目的なのか手段なのか、という
>所にかかってくるように思います。どのような方法でそれを見分けるべき
>でしょうか。
難しい問題です。ただ、本当に「障害を理解する」と考えている人なら、障害者を「過保護」にしないと思います。「同じ人間」という考えから、あえて苦言も呈したりすると思います。
これが何らかの意図が見え隠れする人の場合、常に障害者を「保護の対象」とみて「いいひと」を演じる。そう感じます。
>>彼らには「障害者支援をするなら、コレコレこういった考え方でなければ
>>ダメ。それから外れる人は資格なし」といった「暗黙のスタンダード」が
>>存在する
>
>我々自閉人に一番わかりにくい(読みづらい)のがこの「暗黙のスタンダード」
>という類のことがらですね。ミッドランドさんは具体的にはどういう事から
>(どのような体験をなさったために)こういう印象を受けられたのでしょうか。
僕が大学にいた頃、学内に障害者支援の団体がありました。しかし彼らは「権力から障害者を『解放』する」ことを理念とする、イデオロギー運動以外の何者でもありませんでした。僕はつくづく思ったものです。
「それ、障害者を自分たちの運動に利用してるだけやん。」と。
今のあらゆる障害者支援の運動は、少なからずそのような傾向があるのではと感じたのです。中にはノン・イデオロギーのものもあるとは思いますが。
イデオロギーに縛られるのは甚だ御免 ミッドランド
こんにちわ、武田さん。勤務先の塾が夏季講習前で非番のくるとです。
武田好史さん wrote:
> 1946年に世界保健機関(WHO)は、保健大憲章の前文で、「健康」
>という言葉を次のように定義しています。
>
>#健康とは、身体的・精神的・社会的に完全に良好であって、単に疾病や虚
>弱でな#いというだけではない。
> しかしながら、「完全に良好である」ということは、やはり不可能なので、
>1957年には、WHOは以下のような見解を出しました。
うーむ、これは確かに不可能でしょうね。あと1つ気になったのが「社会
的に良好である」という部分です。反社会的な病気とか非社会的な病気とい
うのは一体…(絶句)
>#身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態とは理想像であって、我々が
>絶えず#努力して進むべき方向を示したものである。
いわゆる努力目標という奴になっちゃったんですね。
>#健康とは相対的な概念であって、与えられた遺伝的・環境的条件下で、身
>#体的部位が適切に機能を発揮するような個体の状態あるいは性質を意味す
>#る。
しかし、「与えられた遺伝的条件」というのがひっかかりますね。遺伝が
大きな影響を持つとされる発達障害やその他遺伝病はど〜なってしまうので
ありましょ〜か!?
>このことから、健康な人すなわち健常者とは、
>
>「身体や心に問題が無く、社会的な役割をまっとうすることができ、平和
>な環境で暮らすことができ、良心的な行動がとれる人」
>
>というふうな人を指すのではと、私は思います。
>
>もっともこんな人ってやっぱいない!自分ですらそうでないもの・・・・
やはり、健常者というのは人間の願望(実現不可能な希望)が生み出した
フィクションなのではないかという気がしてきました。これらの条件を全て
満たしている人なんか見たことがありません。
どうも丁寧な説明ありがとうございました。
くると wrote:
> くると(複合型LD)です。ちょっと基本的な問題を扱っています。
>
> 当然のことながら、この掲示板には「障害者と健常者」,「自閉者と
>非自閉者」という構図でのコメントが多数投稿されます。今日はこのう
>ち「健常者」というキーワードでコメントをしたいと思います。なお、
>この掲示板の性質上、自閉症の例を多用することになります。
>
>(1)「わたしは健常者のように普通になりたかった」
>(2)「健常者はわたしたちのことを理解していない」
>
> この掲示板にもよく登場するコメントですが、意外に健常者というの
>が何者なのかははっきりしていません。例えば自閉症との対比でいうな
>らば、「他人の気持ちに共感できる」というのは健常者(非自閉者)の
>条件ということになるでしょう。
>
> しかし、現実的には健常者と呼ばれている人たちが全ての他人の気持
>ちに共感できる訳ではありません。現に(2)にあるように「健常者」
>と呼ばれている人たちは「自閉症者」の意図を理解するのが困難です。
>「自閉者」本人が書いた手記がもてはやされる背景には、「自閉者」の
>意図や気持ちを読み取れる「健常者」が少ないという事情もあると思わ
>れます。
>
> いったい健常者とはどのような人を指すのでしょうか?障害者とされ
>る人ができないことを完全に実現できる「健常者」は存在しないように
>思われます。謎(???)です。
1946年に世界保健機関(WHO)は、保健大憲章の前文で、「健康」という言葉を次のように定義しています。
#健康とは、身体的・精神的・社会的に完全に良好であって、単に疾病や虚弱でな#いというだけではない。
しかしながら、「完全に良好である」ということは、やはり不可能なので、1957年には、WHOは以下のような見解を出しました。
#身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態とは理想像であって、我々が絶えず#努力して進むべき方向を示したものである。
#健康とは相対的な概念であって、与えられた遺伝的・環境的条件下で、身体の各#部位が適切に機能を発揮するような個体の状態あるいは性質を意味する。
さらに数年前ですが、身体的・精神的・社会的に加えて、新しく「魂の良好」が健康の条件に盛り込まれました。戦争・虐殺・迫害・貧困などからの人々の救済を願ってのことです。
このことから、健康な人すなわち健常者とは、
「身体や心に問題が無く、社会的な役割をまっとうすることができ、平和な環境で暮らすことができ、良心的な行動がとれる人」
というふうな人を指すのではと、私は思います。
もっともこんな人ってやっぱいない!自分ですらそうでないもの・・・・
くるとです。今回は遅滞というテーマを扱います。
「遅滞」は発達障害を扱う病院でよく耳にする言葉です。脳機能障害が原因
で発生する精神遅滞と、教育環境が原因で発生する発達遅滞がよく知られて
います。発達遅滞については子供の頃、わたしが「発達障害なのか?発達遅
滞なのか?」をめぐって医師と両親が激しく対立しました。だから遅滞とい
うのはわたしにとってもなじみの深い言葉です。
しかし、この遅滞という言葉はどうもしっくり来ません。わたしの感覚で
は、遅滞という言葉は「発達に遅れがある」とされる子供のうち、将来的に
「健常者」になる可能性がある子供にだけ与えられるべきレッテルです。軽
度の発達遅滞児で「遅れ」を取り戻す可能性のある子供に対しては「遅滞」
という言葉は使えると思います。
しかし、かなり深刻な発達遅滞児(放置児など)や、そもそも脳の機能障
害を持っている発達障害児については「将来的に健常者になる」という設定
自体に無理があります。また、「健常者になるべきだ」という人生のレール
を引くべきでもないと思います。障害児が将来的に自立することは必要です
が、それは障害児が健常児になることとは明らかに別の問題です。
なんか、遅滞という言葉には「普通の子願望」と「将来の自立」という異
なる動機が混同されているように思えてなりません。
くると(複合型LD)です。ちょっと基本的な問題を扱っています。
当然のことながら、この掲示板には「障害者と健常者」,「自閉者と
非自閉者」という構図でのコメントが多数投稿されます。今日はこのう
ち「健常者」というキーワードでコメントをしたいと思います。なお、
この掲示板の性質上、自閉症の例を多用することになります。
(1)「わたしは健常者のように普通になりたかった」
(2)「健常者はわたしたちのことを理解していない」
この掲示板にもよく登場するコメントですが、意外に健常者というの
が何者なのかははっきりしていません。例えば自閉症との対比でいうな
らば、「他人の気持ちに共感できる」というのは健常者(非自閉者)の
条件ということになるでしょう。
しかし、現実的には健常者と呼ばれている人たちが全ての他人の気持
ちに共感できる訳ではありません。現に(2)にあるように「健常者」
と呼ばれている人たちは「自閉症者」の意図を理解するのが困難です。
「自閉者」本人が書いた手記がもてはやされる背景には、「自閉者」の
意図や気持ちを読み取れる「健常者」が少ないという事情もあると思わ
れます。
「自閉者」ができなくて「健常者」ができることとして、非言語情報
(表情、しぐさ、声色など)と暗黙の了解の察知が挙げられます。しか
しそれらをもってしても自閉者の意図や気持ちを読み取るのは困難なの
です。
こう考えますと、「健常者なら他人の気持ちや意図を理解できる」と
いうのは幻想,あるいは健常者の願望に過ぎないことになります。正確
には「自分に類似する思考パターンを持つ人の気持ちや意図を理解する
ことができる」と言うべきでしょう。
いったい健常者とはどのような人を指すのでしょうか?障害者とされ
る人ができないことを完全に実現できる「健常者」は存在しないように
思われます。謎(???)です。
> 「障害者の権利の保障」「社会的弱者の味方」その考え方自体はよろしいの
>ですが、それを信条とするならば、政治的・思想的な運動をそこに組み込む
>のは邪道ではないかと、僕は思います。
なるほど。
しかしながら、障害者に充実した援助を行おうと思った場合、よほどの
大金持ちか権力者ではないたいていの人にとっては個人的にできることは
限られているわけですから、政治の力を借りずに済ますのは難しいこと
だろうと思います。その意味では、政治にまったく関るな、とは言いがたい。
すると問題は「障害者の権利の保証」が目的なのか手段なのか、という
所にかかってくるように思います。どのような方法でそれを見分けるべき
でしょうか。
>彼らには「障害者支援をするなら、コレコレこういった考え方でなければ
>ダメ。それから外れる人は資格なし」といった「暗黙のスタンダード」が
>存在する
我々自閉人に一番わかりにくい(読みづらい)のがこの「暗黙のスタンダード」
という類のことがらですね。ミッドランドさんは具体的にはどういう事から
(どのような体験をなさったために)こういう印象を受けられたのでしょうか。
>みなさんはこの障害の本質は、どんなものであると思いますか?
非自閉人の脳には表情やボディランゲージなどの社会的なサインを増幅して
意識させる、いわばコ・プロセッサあるいはプリ・アンプが付属しています。
自閉人の脳にはそれが付いていません。このことが自閉人と非自閉人の
感受性の違いの本質だと考えています。
おっくん wrote:
>質問ですが、アスペルガー症候群ではこれらの検査で異常が見られる事が
>あるのでしょうか。(自閉症では脳波に異常が見られるそうですが)恐縮ですが
>どなたかアスペルガーの方で脳波とCTの検査を受けられた方の情報をお願い致し
>ます。
自称ASなのでアスペルガーや自閉の診断を受けたことはありませんが、てんかんの疑いで受けた脳波検査ではちょっと異常がありました。
結局「特に投薬などは必要ない」ということでしたが、脳波にはてんかん風の異常が多少あるようです。
武田好史さん wrote:
>>今日は私の誕生日です。
>>29才になりました・・・
>>
>>身は大人 心は子どもの 三十路前
>>時の流れに 無理に乗らずと
またしても話題に乗り遅れてしまったくるとです。遅れてしまいましたが
お誕生日おめでとうございます。
ところで、武田さんは関東にお住まいでしたよね?そのうち、成人LDの
会のオフ会にも遊びに来てくださいね。そんじゃ、また
ミッドランド wrote:
> かつての僕は「被害者意識」のかたまりでした。
> 周囲の人々全員が悪人に見えました。
> 自分が苦しい目に遭うのはすべて社会のせいだと思っていました。
> そのため、自分を「絶対善」と位置付けていました。
> そう!僕は悲しき被害者、弱者。
> お願い、手を差し伸べて!
>
>…………なんて調子だったんです、かつての僕は!あー、今思い出すとハズカシー!
>
> 「被害者意識」をタテにして、無意識のうちに自分を悲劇のヒーローに仕立て上げ、自分を「純潔化」させていたのです。これ、今思うと「みっともねー!」と言いたくなります。
> そして当時は自分をかなり「まっとうな人間」と見ていました。これがそもそもの間違いです。
> 「いわゆる普通の人」だろうが「障害者」だろうが、「まっとうな人間」などいるものではないのです。最近になってそれに気づきました。
>
> それなのに近頃は障害の有無にかかわらず、少しでも事がうまく運ばないと、必要以上の不幸を感じ、「被害者意識」にかられる。そのときはたいてい、自分をあまり省みていないものです。ここが「みっともない」ところなのです。
>
> 今の僕は、はなから自分をたいそーな人間だとは考えていません。「僕は大したヤローじゃないから」と考えることによって「みっともない被害者意識」が少しでも薄まるのではと思うのです。
>
そうですね。たとえひとりぼっちでも、明るく生きていれば、きっと友達ができてどんどん増えていくと思います。
ゆーり wrote:
>武田好史 wrote:
>
>> なんか日本では、「ノーマリゼーション」の名の基に、障害者に無理矢理仕事をさせようとする風潮があるような気がする
誕生日おめでとうございます。前回の書き込みでは
きちんとレスができずにごめんなさい。
レスをいただいてうれしかったです。
>おおお!武田さん、すごい。
>そうだそうだ、その通り。
>確かに「働かざるもの食うべからず」といわんばかりに、
>単調な仕事をおしつけているような気がする。
>でもそれって、強制労働になってないだろうか?
>本人が好きな仕事であればいいのだろうけど。。。
>どっちにしろ、資本主義による搾取である感は否めない。
>
>(だって単調な仕事って、安いよねえ?!)
できれば、国民一人一人に月10万の年金収入があれば ありがたいですね。
日本に住んでいる人すべてが就職するというのは今の社会では不可能ですから。
地位や収入増を望む人だけが働けばいいと思います。
その他の人は親の介護や「人とともに歩いていく」という意味での
ボランティアをすればよいわけです。
私の場合はこれから就職するよりも親の介護を選びたいと思いますが、
現実には就職しなければ(親の死後は)生活していけない状況です。
武田好史さんwrote:
>今日は私の誕生日です。
>29才になりました・・・
>
>身は大人 心は子どもの 三十路前
>時の流れに 無理に乗らずと
二日遅れの祝レスになってしまって、ごめんね。
うわぁーい!! 武田さん!
お誕生日おめでとう! おめでとう!
29才 バンザーイ!
これからも、よろしくね!
のりのりマザーでした。。
武田好史さん wrote:
>身は大人 心は子どもの 三十路前
>時の流れに 無理に乗らずと
とんでもなく亀レスですが、武田さんお誕生日おめでとうございます。
印象の深い句(?)を、じっくりと味わわせていただきました。
Shinyuさん wrote:
>この館の一応管理人の Shinyu です。
>ハンドル名をこのようにしたので、どうぞよろしく。
こんにちは。あさかぜと申します。
ここにおじゃまするようになって、いろいろな意味でとても助かっています。
ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
>結果としてこのWebサイトにかける情熱というのはかなりなくなる。でも閉じるつもりもない。
>それにしても、みんなどういう経路でアスペルガーの館をみつけてやってくるのかな。
Yahoo!検索で「アスペルガー症候群」と入れると、出ます(^^)。
本人・家族のことで悩んでいる人が、それだけ多いということではないでしょうか。
ここで勉強させてもらったおかげで、娘のことや自分自身に関しても驚くべきスピードで認識(この言葉で正しいかどうかは分かりません)しはじめました。かなりの苦痛も伴いましたが、わたしにとっては救いでありました。
ずっと続けていっていただきたいと思う、ここのファンの一人です。
武田好史 wrote:
>今日は私の誕生日です。
>29才になりました・・・
>
>身は大人 心は子どもの 三十路前
>時の流れに 無理に乗らずと
みなさん祝レスありがとうございました!
この館の一応管理人の Shinyu です。
ハンドル名をこのようにしたので、どうぞよろしく。
E-mail も今までの murakami@nadita.com から shinyu@nadita.com に変えました(でもどちらに出しても私にとどきます)。
「管理人」のくせに掲示板への書き込みが苦手で、ずっとROMになっていたもので、ちょっと自己紹介: 35才男性。しがない個人プログラマー。4年前、アスペをこじらせていたとき、たまたま見たWebサイトにより自分がそれだと知り、「アスペルガーの館」を作る。それがきっかけとなって幸せな出会いにも恵まれ、その結果としてこのWebサイトにかける情熱というのはかなりなくなる。でも閉じるつもりもない。
その「アスペルガーの館」ホームページ、ひさしぶりに少しだけ直しました(1年前のTVドラマを「放映中」なんて書いたままだった)。ほとんど更新がないWebサイトのわりにはアクセス数がわりと多いです(この掲示板をもりあげてくれるみんなのおかげですね)。それにしても、みんなどういう経路でアスペルガーの館をみつけてやってくるのかな。
それから、武田さん、誕生日おめでとう!
Shinyu
武田さん、お誕生日おめでとうございます。
>武田好史さん wrote:
>みなさんはこの障害の本質は、どんなものであると思いますか?
いろんな事をもたらすけれど、神が私を選んで与えてくれた、第三の眼。
はじめまして
初めて投稿いたします。この掲示板のファンです。
時々読ませていただいてます。
我が家のご主人様と同じ誕生日ということに
武田さんおめでとうございます
それだけでも書きたくなりました。
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