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いきなり文章講座
No.10735  Wed, 30 Jan 2002 11:04:14 +0900  Maria [この発言にコメントする]

 これは(直接的には)自閉症方面の話題とは言えないのだけど、あたしたちのようにコミュニケーションに問題のある人間が就学したり就職したりしたときに、どうしても頼らざるを得ないのが「文章によるコミュニケーション」だったりする。そんなわけで、「いきなり文章講座」。「PoP! セミナー」、掲示板上番外編であります。

◎はじめに
 文章を書こうとしたときに、「思ったことを、素直に、ありのままに、自由に表現すればいいんですよ」とアドバイスを受けた人は多いと思ます。

 だけど、そんなのは「自分が読んで『そうだ、私の言いたいことはこれなのだ』と思うような『自然な』表現」が「自然に」出てくる人に対しては有効かもしれないけれど、少なくともあたしにはまったく役に立たなかった。だいたい、多くの人は、自分が読んでみても「私が言いたかったのはこういうことではない」あるいは「私が言いたかったのはこういうことなのか?」と感じてしまうような文章しか書けないから悩んでいるのである。自分の文章が好きになれたら、文章力は成ったも同然。自分で読んでて、「どうしてこんな文章しか書けないんだろう?」みたいな文章しか書けないから、困っているのである。

 だから、多くの場合、最初に身につけるべき技術は、「無味無臭・無色透明な『水のような文章』を書く方法」だったりするのである。会話における沈黙、音楽における静寂、通信における搬送波(キャリア)のように、「余計なものを伝えず、必要なものを伝える」ことの基盤を作ること。自分の中にあるものが、なるべく純粋な形で出るような「姿勢」を作ること。そこが出発点だと思う。
 味付けというのは、その後で考えればいい。「起承転結」だとか「5W1H」なんていうのは、とにかく「書ける」ようになってから問題にすればいいことなのである。

 そんなわけで、「最初にこれだけは守ろう」というのは、以下の四つ。

1)行頭には、全角スペースを一個入れる。
2)“!”や“?”で文が切れる場合は、全角スペース一文字を使って空ける。
3)リーダーは三点リーダーを二個使い、『……』とする。
4)「書名は『』で括る」

 とはいえ、「全角スペースの入力方法がわからない」「『……』やカッコ(『』)の入力方法がわからない」という人も、おそらくおられるのですね。そこのところはお手持ちのパーソナルコンピュータの文字入力の方法について勉強してください。

◎改行、句読点、カッコの扱い
  文章の構成を表わすこの三つは、文章を書き上げてから、文章全体を見ながら、大きい方から小さい方へ、トップダウンに切り分けてゆくのがコツです。

 たとえば、

> 大日本帝国は万世一系の天皇これを統治す。

だったら、

>[大日本帝国は][{万世一系の天皇}{これを統治す}]。

という構造を持っているので、

> 大日本帝国は、万世一系の天皇これを統治す。

はOKだけど、

> 大日本帝国は万世一系の天皇、これを統治す

としてはいけない、ということです。大きな塊で先に切ってからでないと、小さな塊を切りわけてはいけない。だから、「万世一系の天皇これを統治す」を二つに分けたいと思ったら、以下のようにします。

> 大日本帝国は、万世一系の天皇、これを統治す。

 そんなわけで、文章全体を章→段落→文と区切っていって、切れ目が多すぎて構造が見えなくなってきたら、随時カッコを使う、ということをします。

◎ちゃんとした文章
 最初のうちは、「ちゃんとした文章」で練習してください。なお、ここでいう「ちゃんとした文章」というのは、以下の二つのことを守った文章です。

 一つは、

1)動詞の勧誘・命令
2)です:です・でしょう・でした
3)ます:ます・ません・ましょう・ました

以外の文型を使わない。

で、もう一つは、

 「『連体形の後には体言、連用形の後には用言』という原則を守る」

ということです。

 この規準だと、「花が咲く」「桜が美しい」といった文章は、「ちゃんとした文章」ではないことになります。「花が咲きます」「桜が美しく咲いています」みたいなことになります。
 で、これはなんのためにするかというと、「無意識のうちに省略してしまう癖をつけない」「文章の骨組みを意識する」とかいったことの訓練だったりします。
 これは慣れないうちはけっこう面倒なものです。なにしろ、「彼女は背が高いです」とか、つい使っちゃいますから。「高い」は連体形で、「です」の前には名詞が来なければならないので、何か名詞を補って、「彼女は背が高い××です」という形にしなければなりません。じゃあ、そこにぴったり当てはまる名詞は何か、と考えだすと、これが思いつかないのですね。「彼女は背が高い女性です」だと、「彼女」と「女性」が冗長な気がします。「彼女は背が高うございます」というのも、なにか違いそうです。そんなわけで、あたしは「彼女は背が高かったりするわけです」とかいった文体をちょくちょく使ったりするのだな。こういう文体だと、「雰囲気で喋っている」風情がそのまま出るような気がするのだな。「ちゃんとした」文章にしようと思うと、「彼女は女性としては背の高いほうだと思います」みたいな書き方をせざるを得なくなります。つまり、自分が思っていることが、嫌でも形になるというメリットがあります。

◎かな開きと送りがなの原則
 一般的な原則としては文部省とか新聞社とかが決めたものがあるので、そちらを参照してください。ここでは、「こうするといいですよ」というのだけを紹介します。

 意外に知られていない原則として、「『動詞の連用形現在時制+動詞』は、二つの動詞が合わさって一つの意味になっているときは、後のほうを開くと読みやすい」というのがあります。

 「混ぜ合わせる」→「混ぜあわせる」
 「込み合う」→「込みあう」
 「書き連ねる」→「書きつらねる」

 これは、「漢字以外の文字から漢字に変化するところで文節が切れることが多い」という経験則の裏返しなんですね。だから、「えん罪(冤罪)」「ら致(拉致)」「すい星(彗星)」なんていうのは、読みにくい。途中で切れちゃうからです。ただし、前者の動詞があまり漢字表記されないもの(「はみ出す」「ぶち壊し」「はち切れる」)に関しては例外とします。

 また、これは「二つの動詞が合わさって一つの意味になっている」場合に当てはまる原則ですから、対句の場合(「出し入れ」「読み書き」「上げ下げ」)はこの限りではありません。

 また、「書込む」「繰入れる」「持出す」などは、「書込」「繰入」「持出」といった語があるので、そのまま漢字表記します。

 なお、「漢語は漢字表記」が原則ですが、「じっさい(実際)」「せっかく(折角)」「しょせん(所詮)」なんかは慣用句に近いので、ひらがな書きしたほうが自然に感じるひとが多いように思います。

 あとは、読みやすさを考えて適宜工夫する例もあります。あたしの場合、「実は」は、「実(み)は」と読んでしまいそうになるので、音読みだけど「じつは」とひらがな書きしています。また、「入れない」には「はいれない/いれない」の二つの読みがあるので、「入(い)れない」の場合は初出のときだけ読みを示し、「入(はい)れない」の場合は常に読みを示す、のを原則にしています。また、「行った」も「いった/おこなった」の両方の読みがありうるので、「いった」は「行った」、「おこなった」は「行なった」と書きわけています。

 今日のところは、これでおしまい。短いものですが、参考になれば、と思っています。

 (Maria)


質問(あなたが今、一番不安に感じていることは・・・)
No.10733  Wed, 30 Jan 2002 10:03:54 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

みなさんおはようございます。
まだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?


今日はこんな質問をしてみたいと思います。

あなたが今、一番不安に感じていることは、どんなことですか??


傷ついた
No.10732  Wed, 30 Jan 2002 09:39:24 +0900  まろんす [この発言にコメントする]

 先日、病院に自閉症の検査に行ったら、精神科の受付で私は
「30歳にもなって今更そんな検査受けなくても」
と言われショックだった。
やはり健常者には自閉症者の気持ちはわからないんだなーと思って悲しくなった。


Re: 女性のASの人と.... 10729へのコメント
No.10731  Wed, 30 Jan 2002 09:15:19 +0900  タレイヌ [この発言にコメントする]

Maria さんwrote:
>寺林さん wrote:
>> 基本的に私は恋愛が出来ないし、男性と親密に関わりたくないのだと思う。
>
> えー、基本的にどうでもいいことですが、それを寺林さん自身の「欠点」あるいは「欠陥」だと思ってほしくはないな、とあたしは思うのね。
   (略)
> だいたい、「それは、本当の恋をしたことがないからわからないのよ!」とかいった経験主義の不快さというのはあったりします。

そうそう。

> それは「男と女」ということではありません。性愛ということでもありません。“唯一無二のパートナーシップ”というものが、あるんです。

飛びますが、あんくさんの、「留学生」は、これに近い状態でしたね、たぶん・・・資質あり?です。(相手の問題や、状態などが、複雑に絡むので、難しいのよね)

> ぶっちゃけた話、将来、信頼できるパートナーと出会って、一生を共に過ごそうと思ったら、「そっち方面も十分に掘り下げてみる」努力を怠るべきではないように思います。

Mariaさ〜〜ん、どんどん要求が高度になっていますねぇ・・・?
   (タレイヌ)


Re: 女性のASの人と.... 10715へのコメント
No.10730  Wed, 30 Jan 2002 00:46:46 +0900  やんちゃん [この発言にコメントする]

はじめまして。

ゆ、郵便局〜?ひょっとして窓口とかやってます?
私7年くらい前まで郵便局の窓口やってたんですよ。
あきらかに全然向いてないのに。もうボロボロでした。「前代未聞」と言われてましたよ。
仕事ができないのと、かわいげがないことと、やる気が見えないことと、いろいろ。トホホな毎日でございました。仕事できなくても、素直でやる気があったら(それが難しい)それなりに評価されるらしい。努力してますって言っても、上司の望む努力は私が無理をしてやっと立っている状態のその先から始まるもので、私はその前提からつまづいているから、話にもならない。
仕事できないくせに反抗的(と思われていた)、努力もまったくしない(と思われていた)、お客様へのさわやかな笑顔はないかわり、時々一人でにたーっとしていてぞっとする、人間誰でもひとつくらいいいところがあるはずなのに、あんたにはその長所が何もない。
反抗的と思われていたのは、後で考えると
わからない→あなたの意見には賛成しません
できない →したくありません
と受け取られていたのかなーと思ったりしています。

私はASの診断は受けていません。まあ受けても診断されることはないだろうなー、と思っています。実際違うのでしょう。
なので、自閉の立場からの話はできないし、あまり書き込まない方がいいなあと思っているのですが、ここに来ると「それってあるあるー」とつっこみたくなる話が多くて、しばしば書き込んでしまうのでした。

うざかったら、ごめんなさいね。ではでは。


Re: 女性のASの人と.... 10727へのコメント
No.10729  Tue, 29 Jan 2002 23:36:00 +0900  Maria [この発言にコメントする]

寺林さん wrote:
> 基本的に私は恋愛が出来ないし、男性と親密に関わりたくないのだと思う。

 えー、基本的にどうでもいいことですが、それを寺林さん自身の「欠点」あるいは「欠陥」だと思ってほしくはないな、とあたしは思うのね。

 あたしは世間でいう「恋愛」のうち、本当の「恋愛」と呼べるものはプロクター&ギャンブル社製アイヴォリー石鹸(99と44/100パーセント純正)の不純物より少ない、と断言しましょう。そして男性の中にも、少なからず「『男性』であること」に囚われている自分がイヤ、という人がいます。だから、世間でいう「恋愛」なんていうものはあたしはさらさら信じてないし、「『男性』であること」自体でもうダメ、という人は当然のようにいるはずです。

 だいたい、「それは、本当の恋をしたことがないからわからないのよ!」とかいった経験主義の不快さというのはあったりします。そもそも恋愛なんていうのは、客観的に見ると相当に見苦しいものなのね。その見苦しさから目をそむけていられるのはよっぽどの無神経か、よっぽどのナルシストです。さらに、恋愛というものは、当事者にとってすら、かなり鬱陶しかったりするものだったりするのね。

 だけど、とあたしは言っておきましょう。それは「男と女」ということではありません。性愛ということでもありません。“唯一無二のパートナーシップ”というものが、あるんです。それにまだ出会っていない、と考えることは、楽に生きるための一つの智恵です。とはいえ、「これがそうだ!」みたいな勘違いや早とちりをしないよう用心する狡猾さを身につけるまでは、今のままであったほうが安全ではあります。

 恋愛とか、結婚とかいうのは、人間関係のオプションでしかありません。なければないで一向に構わないものなんです。なければ不幸、とかいったものではありません。

 とはいえ、です。「永続的なパートナー」と恋愛を楽しまない手はないぞ。それを否定するのは相手に対して失礼なことでもあるし、はっきり言って「損だ」という気がします。
 「みっともない自分」を共有できるパートナーを持つということは、「みっともない自分」を知っている親や、「みっともない自分」を隠さなければならない相手である「世間」から、「卒業」するということでもあります。

 ぶっちゃけた話、将来、信頼できるパートナーと出会って、一生を共に過ごそうと思ったら、「そっち方面も十分に掘り下げてみる」努力を怠るべきではないように思います。

 面白いぞ。

 (Maria)


Re: 「どっちでもいいこと」が決められない。 10642へのコメント
No.10728  Tue, 29 Jan 2002 21:58:48 +0900  Maria [この発言にコメントする]

あさかぜさん wrote:
>  うちの娘を見て、ということだけなので、アスペっ子全体に言えるかどうかはわかりません。(なら書くな?そんなことおっしゃらないで〜)

 ……言いませんって(^_^;)。

I wrote:
> アスペっ子は、他の子供をいじめることがない。
> アスペっ子は、他の子供にいじめられることが理解できない。
> アスペっ子は、明確な危険やはっきりとした苦痛に鈍感であると言われている。
> アスペっ子は、相手が誰であれ、苦痛を受けているのを見るのが苦痛だったりします。だから、いじめができない。
> 逆に、なぜいじめられるのかがわからない。相手だって同じように苦痛を受けているはずだから。

あさかぜさん wrote:
>  娘が「学校に行きたくない理由」を三択クイズ形式(こういうの好きみたいです)で突き詰めていって、「同じ部屋(教室とは言わない)の男の子が、お友達の悪口を言うのがいや。そういうのは聞くのも見るのもいや」という原因が出てきたことがありました。
>  娘自身も悪口を言われたり、イスを蹴飛ばされたり叩かれたりという意地悪にあっているので、これはその時のことが蘇って思い出されたせいかな?と最初は思いました。でも、少しちがうような気がします。うまく言葉にならないんですけど。
>
>  「正しくないことを認めにくい」というか「(自分が教わってきた、あるいは信じてきた)正しいことが、ちゃんと行われていないことに対する嫌悪感がある」とでも言いましょうか。(ホントに説明しにくい)

 「正しくないことを認めにくい」

あるいは、

 「(自分が教わってきた、あるいは信じてきた)正しいことが、ちゃんと行われていないことに対する嫌悪感がある」

というのは、確かにあります。
 あたしにしてからが、「『ひらたけ』を『しめじ』と呼ぶなぁー!」とか、「『馬鈴薯澱粉粉』を『片栗粉』と呼ぶなぁー!」とか、「急須の口についている塩化ビニールの管は輸送時の割れを防止するためについているのだから、使うときは外して使えー! 不衛生じゃないかー!」とか、「『独壇場(どくだんじょう)』じゃなくって『独擅場(どくせんじょう)』だぁー!」とか、「お寺で拍手(かしわで)するなぁー!」とか、「『被害をこうむる』とか言うなぁー! 『害を被(こうむ)る』から被害なんじゃー!」とか、年中怒っています。はあはあ、ぜぇぜぇ。(←叫びすぎて息切れしている。)

 秩序がゆきわたっていると、安心できます。ただ、「秩序は絶対に乱されてはならない」といったものでは、ないように思います。
 仮にそれが乱されても、回復されればいい。「因果応報」「天網恢恢疎にして漏らさず」。そういう原則が貫かれていれば、安心できる。
 そういう意味では、『ウルトラマン』はわりと安心。人が死ぬ場面というのはほとんどないから。仮に人が死ぬ場面があっても、「子供をかばって死ぬ」とか、「誰かを助けて死ぬ」とか、「死を覚悟して死地に赴いて殉職する」とかいう設定があって、その遺志が引継がれる、みたいなのだと、納得できる。

 だけど、理不尽なことが当然のようにまかり通っていると、これは、耐えられない。

みどりさん wrote:
> やなのよー。そうなのよー。正しくないことをする人、しかも平然とする人たち、そんな人たちがいるなんて信じられない。
> ニュース見るは耐えられないことが多いし、親しい大好きな友人が相手でも批判的に思ったりしてしまうの。

 とはいえ、「私刑(リンチ)」というのは、倫理観が許さない。だから、ちゃんとした裁定機関に委ねて、正しく裁定してもらえば、納得できる。

 だけど、そうしたはっきり白黒をつけてくれるような、「裁定」の機構というのがないんです。学校だって「体罰の禁止」だとか「自主性の尊重」だとか言ってて、ぜんぜん役に立ってない。
 「いじめ」というのは、「むかつく」から「いじめ」るという明確な構造を持っています。なぜ「むかつく」かというと、それが自分の中の秩序に反するからなのね。間違ったことを正すのは正しいことだ。強い人間が弱い人間を支配するのは当然のことだ。だから、これは「いじめ」じゃない。「いじめ」は悪いことだけど、自分は正しいことをしている。「いじめ」をする人間はそう思っています。だけど、心の底ではそれを信じられずにいる。「これは『いじめ』じゃないんだ」ということを確認しようとして、反復強迫して、それがエスカレートする。

 こういう、「いじめ」を学校は止めることができないんですよ。本人が納得して「いじめ」を止めるように説得する以外に方法がないから。だから、「いじめ」をなかったことにしてしまうのが、いちばん楽。「学校はいじめばあったとは認識していなかった」「本人の態度にも問題があったのではないか」とか言って時間稼ぎをして、関係者が口裏を合わせ、被害者を孤立させ、うやむやにしてしまう、ということが当たり前のように行なわれています。

 だけど、少なくとも義務教育の場では、「大人の理屈」なんて通用しないんだいっ! いじめに加担した教師なんていうのは、校長が手打ちにして自分も切腹するくらいの覚悟で教育しなくて、なにが教育なんだっ!

 でまあ、「そっち側」の人間になりたくない、という気持はすごくあるのね。そんなわけで、

>  「人をいじめちゃいけないよ」「人の悪口を言ったり、叩いたりしちゃいけない」などは、幼児の頃から誰でも言われて育ってくると思います。それが「正しいこと」としてストレートに心に定着していて、正しくないことに対する違和感や嫌悪感が生まれているような感じです。これはどちらかというと「融通がきかない」ほうの部類に属するのではないかな?とわたしは思いました。こういう子は「やられたら、やりかえせ」などと言われたら泣き叫びます。「正しくないこと」をするのは自分自身と「矛盾」するからです。
>
> 「矛盾」を越えてまで行動に出るほどのところまで達していない(うーん、言葉が変です)という気がします。

ということにもなるし(主に思春期以降ですが。子供のころは、単に「矛盾に直面して混乱する」だけだと思います)、

みどりさん wrote:
> しかももっと嫌なのは、実は自分がたくさん正しくないことをしちゃってることに気づいたとき。
> もうどうしようもなくイヤなのよー。もうどうしようもなく腹立たしくなるのよー。どうしていいかわからなくなるのよー。
>
> うえーん

ということにもなるのだと思います。

 だから、ボロボロになるまで戦ってしまう、というのがあります。だから、挫折したときの傷は深いんですよ。

I wrote:
> で、危険や苦痛はおそらく感じているのだけれど、それが「自分のこと」だというのが、よくわからない。そわそわしたり、イライラしたり、パニックを起こすことはあっても、状況と自分の中の「感覚」がどう結びついているかが、いまひとつよくわからない。

あさかぜさん wrote:
> この辺も、「我慢しなさい」と「我慢は正しいことである」という教えを受けてきた場合には、「外に向かって痛みや苦しみを表現する」ことは「正しくない」という状態におちいっている可能性もありうるかもしれないという気がします。すべての危険や苦痛に対していえる事柄ではありませんが。

 それよりも、「切実さ」が伝わらないところに問題がありそうな気がするんですよ。で、これって問題の根はとても深いのね。

 単に「『切実さ』が伝わらない」というケースは、全体のごく一部だと思います。むしろ、「自分ではどうにもならないので、なんとかしてほしい」と思って訴えるのに、「どうにもならない」ものだから、「我慢しなさい」としか言えない。で、訴えられたほうは、「我慢させている」苦痛に耐えかねて、認識が歪んでしまうんです。で、「本当は大したことがないのに、大袈裟に訴えている」みたいに思い込んでしまう。で、訴えられても、「ああ、まただ」と思って、「いい加減にしなさい」みたいに、逆に罰してしまう。その結果、「『切実さ』『つらさ』を訴えると、逆に罰せられて、ますますつらくなる」ということを学習します。
 そんなわけで、「感情的な説得」を諦めて、「論理的な説得」を行なうようになるんだけど……それは子供には無理なのね。で、ある程度成長して「論理的な説得」ができるようになったとしても、「言われたほうもどうしようもない」という状況は変わっていないので、「言ってることがむつかしくて、さっぱりわからない」とか言われてしまう。
 そういう状況が積もり積もって、「キれる」性格が形成されて、「危ないヤツ」と思われることで、自分を守るという方法を身につけてしまうわけです。

 そんなわけで、「子どもの切実さを理解しようと努める」「自分の無力さから逃げない」「『なにがなんでも、なりふり構わず子どもを守る』という態度を、はっきりと表わす」の三点が、いちばん重要なんじゃないかなぁ。

 これ、会社組織でも同じなのね。部下が上司に組織の問題点を一所懸命に訴えても、上司は取り上げようとしない。それは「組織に問題点があるのは分っているのだけれど、自分にはなにもできない」と心の底で思っているんだけど、それを認めたくないから、「問題などない」と思いこもうとする。で、いよいよ破綻して大事になったときに、部下は「あんなに言ったじゃないか」と言い、上司は「いや、ぜんぜん聞いてない」みたいなことに、なってしまう。で、この「上司」というのが、本当に忘れているのね。部下から報告書とか上がってきてても、始末してしまってすっからかんに忘れてしまっている。都合の悪いことは、意識の外に追い出されてしまう。これ、本当に「病気」なんじゃないかと思っちゃうんだけど、そうなっちゃうんです。

 新潟の女性監禁事件でも、母親が「二階に女性がいたことには気がつかなかった」とか言ってるでしょう? あれも、都合の悪いことは意識が排除しちゃってるんですよ。で、その原因は無力感なんです。「自分は何もできない」という。で、現代の学校教育制度というのは「『学校の成績が悪い奴は、何をやってもダメなんだ』という無力感を子どもに植えつけて、扱いやすい人間を作る」を目標にしてると思ってる教師がゴロゴロしてたりします。「最初にガツンとやってやんなきゃダメなんだ」とか言ってる連中は、すべてそう。

 そんなわけで、幼児期・少年期・思春期とそれぞれ状況は違うだろうけど、「コミュニケーションに対する挫折と絶望」というのが、いわゆる「言葉の遅れ」の中にはあると思うのね。それは、「自殺した子どもがどれだけ苦しんでいたかに、親や教師がまったく気づいていなかった」みたいな話と同じような話なんです。「『言われてもどうしようもない』ものだから、『言わせない』態度が身についてしまっていた」んです。で、それは親や教師自身も気づかないほど、「大人の態度」として身についちゃってたんです。
 そんな親や教師が、子どもがさんざんいじめられたあげく精神的に追いつめられて自殺した後で、「なんで言ってくれなかったんだ」とか言っても、あたしは「ふざけんじゃねぇ!」と怒ってしまうのね。

 子どもがたった独りで集団(いじめをはたらく子供)や社会(世間)や組織や大人(親や教師やいじめをはたらいた子供の父兄)と戦って、心身ともにボロボロになって死んでいったとしたら、それはもうあたしにとっては赦すべからざることなのね。今すぐ行って生きながら一寸刻み五分試しに切り刻んでなぶり殺してその場面をスナッフ・ビデオとして発売しちゃうぞ、みたいな思いがあるわけです。

 とはいえ、「子供を信じる」とかいっても、それだけじゃ済まないこともあります。自分の子供が同級生をリンチして殺しちゃったとかいったらどうするか、という問題もあるのですけどね。あるいは、音楽だとか体育だとか美術だとかいった受験科目以外を担当する教師が、「腕白なくらいなほうがいい」「のびのびと育てなきゃいけない」とかいって、いわゆる「優等生」をいじめている一部の生徒を擁護してて(あたしはそういう例を実際に知ってます)、その結果いじめに耐えかねた生徒が自殺しちゃったらどうするか、とか。これは仮定の話ではありません。似たようなことは、いままでいくらもありました。

 あたしが横溝正史の小説やスプラッタ映画が好きなのは、こうした「硬直した正義」みたいなものから生まれる理不尽なことをぶっ壊したいという欲求があるせいかもしれません。

 あたしが見るところ、親のエゴとか教師の立場とかいったものを素直に認める親や教師はいい親でありいい教師である場合が多いし、子どももわかってくれてそうな気がします。だけど、「いい親」「いい教師」であろうとするツケを他人に払わせようとする親や教師は総じてロクなもんじゃありません。で、そういう親や教師に、子供は心を開きません。

 体裁より、子どもです。そこんとこは、わきまえるように。

 (Maria)


Re: 女性のASの人と.... 10725へのコメント
No.10727  Tue, 29 Jan 2002 21:29:48 +0900  寺林 [この発言にコメントする]

基本的に私は恋愛が出来ないし、男性と親密に関わりたくないのだと思う。


Sittin' on the fense
No.10726  Tue, 29 Jan 2002 19:52:41 +0900  あんく [この発言にコメントする]

 そのうちイギリスへ1か月ほど旅行する予定です(4月以降)。「留学」という体裁をとってはいるけれど、メインはアンティーク漁りに尽きるかな(^o^)。

 孤立するかもしれないという覚悟は、いまから充分しておく必要があるかも知れない。もとより30代に入ってからは、なにごとも過剰に期待はしないという心性をもって、物事に対処してはいるのだけれど。
 「留学」という2文字は、じつは私にとって、苦いにがい響きをもたらすものだ。大学生の頃私は、ひとりの中国人女性のチューター(留学生の世話係みたいなものと思ってくれ)をかって出た。はじめのころは、実によいすべり出しだったんだ。県で行われている、外国人留学生の作文コンクールに、彼女が応募するというので、私が文章を添削・アドバイスしてあげた。むずかしく考えすぎないで、日常のことを、わかりやすい言葉で書いたらいい。彼女の作文は、最優秀に選ばれた。
 だけれどもそのうち、私の最大の失点、「ともだちがいない」ということに、彼女が気付くのには、そう時間がかからなかった。「ふつう、知り合いのひとができれば、あなたは私にあなたの友達を紹介してくれる。でもあなたはいつまでたってもしてくれない。あんくさんって.....」その先は言われずとも分かりすぎている。例によって私はなにも答えることができず、懇親会の帰り、「じゃあ私、用事があるから」と彼女は去ってゆき、それきりになった。外人にまで言われちゃお終いだ。当時はそう思ったものだけれど、あとはもうなにも言ってもらわなくっていい。

 海外旅行は何度か経験しているけれど、私に注がれるまなざしは、日本とそう変わりばえしているものじゃない。例の、一種、ゲンシュク〜な、神妙〜な目つきで、(ああこの子は、可愛そうな子なんだな。でも、気味悪がったり差別しちゃいけないんだよな。馬鹿だから分かりゃしないと思ってたら、全部伝わっちゃってたなんてこともあるしな......)どうしても越えられず加えてもらえない、一線というのがある。外国だからこそか、いっそう強く感じられることがある。

 それらも全部、受け入れるしかない、これからは。

Keepin'low don't make sense
Keepin'low doesn't make no sense!

(這いつくばってちゃ意味がない、這いつくばってちゃ意味がない!)
―The Pixies‘Alec Eiffel’

 例によってメランコリックになっちゃっているけれど、滞留先のブリストルで、なにか発達・療育関連の情報を持ち帰ることも出来るかもしれません。
 ともあれ乗馬も楽しんでくるつもり。
>タレイヌさん
 「たてがみ通信」は、ご紹介するほどのしろもんではないのですが、去年の秋頃から不定期に発信しております。だから「発信」なんて大仰なものじゃないって(笑)。
 どんな動物もそうだけど、ただ遊んでくれるだけじゃなく、せっせと世話したり、餌をくれたりする人間に対して、特別な感情を抱いたりするものである気がします。もと競走馬のサラブレッドなんかは、ちょっぴり気位の高いところもあるけれど、走り終わって、体やひづめをみがいたり洗ったりしてあげると、自分から頭をスリ寄せてきたりして、カワイイな〜と思える。個体差はあるけれど。やっぱりほかの動物もそうだけれど、馬なんてべつに人間が世話しなくたって、じゅうぶん生きていける動物なのに。奴らは、世話している間中、あのでかい目でこちらをじっと凝視して、ふと目が合うと、サッと逸らしたりする。ちょっとした風の音にも耳をピクピクと反応させ、人見知りし、物事の理解は悪いが記憶力は高い。意外とわれわれと似てるとこもあるんじゃないかな。
 私はフゥイヌムになりたい!


  


Re: 女性のASの人と.... 10715へのコメント
No.10725  Tue, 29 Jan 2002 14:43:47 +0900  こうもり [この発言にコメントする]

寺林さん wrote:

>ASの発生は圧倒的に男性が多いと聞きます。
>私はいかにも「変人」っていう男の子とカップル扱いされてしまいます。
>郵便局ではまさにそうでした。私にはそれが大きな精神的苦痛でした。

 哀れな男の立場から一言。まあ、その男性も軽度発達障害者である可能
性があると思われますので、寛容に接してやってくださいまし。

 ちなみに不肖こうもりは関東地方で郵便局の短時間職員もやっておりま
す。勤務先の女性職員にわたしのことで迷惑がかからない事を祈る…。で
は〜。


Re: 女性のASの人と.... 10715へのコメント
No.10724  Tue, 29 Jan 2002 11:41:07 +0900  オレンジブルー [この発言にコメントする]

寺林 wrote:
>オレンジブルーさん、メールありがとうございます。
>ASの発生は圧倒的に男性が多いと聞きます。
>私はいかにも「変人」っていう男の子とカップル扱いされてしまいます。
>郵便局ではまさにそうでした。私にはそれが大きな精神的苦痛でした。
>できれば女性のASの人と友達になりたい。そうすれば、私の価値観も変わるし、
>心も和らぐと思います。

私は、美術系大でも「宇宙人」と言われてたこともあります。
私の場合、何の苦もなかったんですよ(‐‐;)
何についていわれているかよく解らなかったし。
中学時代には、私もいかにも「変人」のような奇抜な少年と
セットのように担任の先生に扱われてしまったことはありましたが、
その少年は今思えば、バリバリのADHDエジソン君系で、私なんかより
バリバリ音楽の天才君でそれはそれで、カッコ良くて不思議な異色好感
は私は持っていたのでした(^^)
その子は(って今は大人ですが)、いかにも「変人」な行動、シャーペンんに裁縫の芯を入れて私に投げてくると思いきや
14歳の癖に読んでいる本は「マルクス社会主義」とかメッチャ分厚い本なんか
恥ずかしそうに隠れて真面目に一人読んでるもんだから、私は本当に声が出ないくらいびびりました。「息を呑む」とはこの事でしょうか!?

その子は、勉強嫌いで全然勉強していないので期末テストとかは最低なのに、
知能検査は学校一番。実力テストは何故か良いという、「変人」でも私とは全く
違った意味の「変人」振りな人でした。。。

終わり。


私の地元に.... 10709へのコメント
No.10723  Tue, 29 Jan 2002 10:34:20 +0900  寺林 [この発言にコメントする]

自閉症者のための社会福祉施設があるんですけど、

http://www.vcnet.toyama.toyama.jp/~mehino/index2.html

高機能の人たちのグループホームか施設があればいいですね


てとりす 10625へのコメント
No.10722  Tue, 29 Jan 2002 10:26:09 +0900  名加野 [この発言にコメントする]

 あさかぜさん、るうさん、こんにちは。ゲームばっかりやっている名加野です。

 テトリスに昔ハマりました。最近はやっていませんが、「テトリス」「ぷよぷよ」「クォース」などなど色々やりました。

 とにかく一人でやるより対戦が面白い。格闘ゲームだと、負けるとすんごい悔しいのですが、テトリス等の場合勝ったり負けたりして、いつも新鮮な感じがします。パズルモードも面白いですけど。

 なぜか、テトリス対戦用に2つも所持(汗。


Re: 女性のASの人と.... 10717へのコメント
No.10721  Tue, 29 Jan 2002 09:28:07 +0900  寺林 [この発言にコメントする]

> ここには、女性の方もたくさんいますよ。あなたの方からも、どんどんレスしたり、メールを送ったりしてみてはいかがでしょうか?あなたと同年代の方もいるんじゃないかな。きっと。(ちなみに、私は30代、未診断ですが、よろしければ。残念ながら、メルアドはないのですが…。)

ありがとうございます。私、ホームページを立ち上げました。広汎性発達障害に関するものです。
良かったら、遊びに来て下さい。


風呂糸さんへ。
No.10720  Tue, 29 Jan 2002 02:40:49 +0900  グルンサ [この発言にコメントする]

 遅まきながら、ようやく『つぶやきチャット』に到着しました!長かったあ。(笑)しかし、最初に入ろうとした時は、なぜPCにゴネられたんだ?

(最初に教えてもらったのは去年でした。ホントに長い。[笑] グルンサ)


Re: 2つの自閉 (追記) 10706へのコメント
No.10719  Tue, 29 Jan 2002 00:59:53 +0900  グルンサ [この発言にコメントする]

こんばんは、ayaさん。
ayaさん wrote:
> 自閉の人が結婚してる、という事実は、「そうか!彼らなりにひとと一緒にいるんだ」じゃなくて、「ほんとにそのひとは自閉なの?」と、受け止められることが多いですよね。
> 
> 例えば自閉かもしれない、って思われた子供が、「友達をほしがってるからこの子は自閉じゃない」と、診断をきちんと受けられなかったすることも、まだまだあるような気がします…。成人の場合もそうだし。
>
> もちろん言葉自体が誤解されやすいということはありますけれど、そういう発言に行き当たるたびに、ちょっとかなしいなぁと思います。

 そうですね…。自閉といわれる(もしくは、そう思われる)人が、他の人に関心を持っただけで「(その当人が)自閉じゃない」という捉えられ方をされること自体、ある意味での偏見ではないだろうか?と思います。自閉というと、家庭医学書の記述をイメージするという人が、まだまだ多いのではないだろうか、とも思うのですが…。(中途半端な書き方でごめんなさい。)


Re: はじめまして 10716へのコメント
No.10718  Tue, 29 Jan 2002 00:34:03 +0900  グルンサ [この発言にコメントする]

 はじめまして、チュウメイさん。こんばんは、ミグさん。(掲示板上では、ミグさんもはじめてですね[笑]。)
鯨夢ミグさん wrote:
>チュウメイさん wrote:
>(前略)今はこれを支えに何とか毎日社会に出ていっています。しかし周り全部が知人という人間関係の中で、ひとりでいるのはさすがにかなり辛いものがありますね。誰もいないところで自分ひとりとか、見知らぬ人たちの中でひとりぼっちというのは全然平気なのですけれど。
>
>相手との距離のとり方に凄く辛いものがある。
>思考回路が違う相手に囲まれて、どう接するべきか、気を揉みながら、その場にいるというのは、とてもしんどい。
>そういうことを考えずにいられることで、どんなに気持ちが軽くなるか。

 人との距離のとり方は何年生きても難しい。今、ホントにそう思う。(今まででも、思わないわけではなかったのだけれど…。)それだけに、そういうことを考えずにいられるのが、どんなにか…とは私も思います。

>AS人間には、天才も秀才も凡人もいる。世間一般に同様に。
>思考回路が違うことで、くだらない失敗やドジを踏むこともある。
>人間関係で辛い思いをすることは多い。
>それと同時に、新しいことを生み出すことも、正しい答えを導くことも多くある。
>辛いことをばねに、それを跳ね返す道を見出すこともある。

 私も見習わねば…。(「それと同時に〜見出すこともある。」のくだり。)

 横レスごめんなさいね。でも、読んでいて、よかったな、と思ったので。(グルンサ)


Re: 女性のASの人と.... 10715へのコメント
No.10717  Tue, 29 Jan 2002 00:16:04 +0900  グルンサ [この発言にコメントする]

はじめまして、寺林さん。
寺林さん wrote:
>ASの発生は圧倒的に男性が多いと聞きます。
 前に何かで読みましたが、どうやらそのようで…。(ただし、私が目にしたものには、「自閉症」と書かれていましたが。) 
>
>できれば女性のASの人と友達になりたい。そうすれば、私の価値観も変わるし、
>心も和らぐと思います。
 ここには、女性の方もたくさんいますよ。あなたの方からも、どんどんレスしたり、メールを送ったりしてみてはいかがでしょうか?あなたと同年代の方もいるんじゃないかな。きっと。(ちなみに、私は30代、未診断ですが、よろしければ。残念ながら、メルアドはないのですが…。)


Re: はじめまして 10713へのコメント
No.10716  Tue, 29 Jan 2002 00:00:22 +0900  鯨夢ミグ [この発言にコメントする]

チュウメイ wrote:
>毎日会っていれば、普通のひとは遠慮の垣根がとれて仲良くなっていくのでしょうが、私は全くその逆です。こういうのもアスペルガーの症状なのでしょうか?

はじめまして、チュウメイさん。
私は自称ASです。ASには未診断のまま、社会生活を送っている人が半分くらいでしょうか(この辺りは詳しい方にお任せいたします)、少なくないようです。
私自身の経験から言いますと、相手の気持ちを考えて、周りに合わせて仲良くなりそうな振りを続けると、段々、辛くなっていきます。

>最後に、面談してくださった児童精神科医の先生が、「人と人とがわかりあっているのはある意味幻想なのですよ」と言ってくださいました。

そうだと思いますよ。
TVの受け売りなんですが、愛情、というのは、共感なんだそうです。
で、共感と言うのは、コニュミケーションの際に、同じリズムを共有することなんだそうです。(母親と子供の関係)
まあ、相当かなり大雑把な説明ですが、普段の社会生活で息苦しさを感じているなら、こちらの掲示板は大変良い処方箋になると思いますよ。

先日、こちらの掲示板上で、オフ会(こうもりさんに主催をしていただきました)を持たせていただいたのですが、普段、職場などの公共の場で、周りの人間関係に合わせられない(あるいは強引に合わせる)辛さなんて、どこ吹く風ってくらい、楽しく過ごすことが出来ました。

今はこれを支えに何とか毎日社会に出ていっています。しかし周り全部が知人という人間関係の中で、ひとりでいるのはさすがにかなり辛いものがありますね。誰もいないところで自分ひとりとか、見知らぬ人たちの中でひとりぼっちというのは全然平気なのですけれど。

相手との距離のとり方に凄く辛いものがある。
思考回路が違う相手に囲まれて、どう接するべきか、気を揉みながら、その場にいるというのは、とてもしんどい。
そういうことを考えずにいられることで、どんなに気持ちが軽くなるか。
オフ会で身をもって体験して参りました。

文面の意味を取り違えていたら、ご免なさい。

AS人間には、天才も秀才も凡人もいる。世間一般に同様に。
思考回路が違うことで、くだらない失敗やドジを踏むこともある。
人間関係で辛い思いをすることは多い。
それと同時に、新しいことを生み出すことも、正しい答えを導くことも多くある。
辛いことをばねに、それを跳ね返す道を見出すこともある。

違う思考回路。
チュウメイさんは、個性的なキャラクター(性格)をお好きですか?
ここの掲示板は、暖かいですよ。

(鯨夢ミグ)

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