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Re: アイデンティティ 11156へのコメント
No.11157  Fri, 22 Feb 2002 23:32:32 +0900  ruo u [この発言にコメントする]

Maria さん wrote:
> そんなわけで、あたしがお薦めする本。

> レイチェル・カーソン、『センス・オブ・ワンダー』。(生物学)
> リチャード・ファインマン、『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」』『『困ります、ファインマンさん』』(物理学)
> コンラート・ローレンツ、『ソロモンの指輪』(生物学)

> 斎藤尚生(さいとう・たかお)、『有翼日輪の謎 太陽磁気圏と古代日蝕』(天文学)

なんだかとっても嬉しいのです!著者もとても素晴らしいですよね。

> がんばんべー。

がんばんべー。


Re: アイデンティティ 11150へのコメント
No.11156  Fri, 22 Feb 2002 22:10:07 +0900  Maria [この発言にコメントする]

あさかぜさん wrote:
> 思うところあって先日フォークリフト運転者講習に行ったのですが、力学の講義もありました。車の免許講習に力学があったことなんてすかり忘れていましたが、力のモーメントだの重量および重心、物体の運動などと面白い項目がたくさんありました。高校時代の物理は赤点でしたが、日常生活に生かせる物理はけっこう興味をそそられます。

 ずっと昔、ソーラーカーの研究をしている研究者のかたの講演を聞きにいったら、「日本でいちばん台数の多い電気自動車は、電動フォークリフトなんです」という話が出ました。
 じつは、電動フォークリフトというのは、とても“うつくしい”乗物だったりします。
 電気自動車の場合、最大の問題は、電池の重さです。ところが、フォークリフトの場合、後部にカウンター・バランス・ウェイトという「重し」があるので、その部分を電池で置換えてしまうことで、とても合理的な重量配分が行えるのですね。
 通常のガソリンエンジンは、停止しているときはトルクがゼロです。回転数を上げなければ、パワーもゼロです。しかも、間歇的な爆発が動力ですから、滑らかな回転というのが本質的に難しい部分があります。ところが、電気のモーターの場合、静止状態からトルクを出すことができ、しかも滑らかな動きが可能です。発進・停止を繰返すフォークリフトには最適です。
 騒音、出ません。排気ガス、出ません。食品倉庫でも使えます。

 うつくしいなあ。

 魚屋さんが魚を捌いたり、大工さんが鉋をかけたり、陶芸家が轆轤を回したり、旋盤加工やヘラ絞り加工やガス熔接してるところを見て、「カッコいいなぁ」と思う子どもは多いはずです。「はたらくじどうしゃ」が好きな子どももいっぱいいます。子どもは、頭で見る以前に、そこにある“何か”を見ているような気がするのですよ。

 で、そういう“何か”を形にしてあげることが、重要なんじゃないかなぁ、という気がします。綿菓子ってどうやって作るのかとか(遠心力です。ビーフンや化学繊維も似たような作り方をします)、カルメラ焼ってどうやって作るのかとか(溶解と凝固と熱による重炭酸ナトリウムの分解です)、ボンボンってどうやって作るのかとか(溶解度曲線です)、カスタード・プディングってどうやって作るのかとか(蛋白質の熱凝固です)、そういうものを、ただ「そういうものだ」で済ませてしまうのではなくて、その先に「科学」があるということを、教えてあげればいいと思うんですよ。

 そんなわけで、あたしがお薦めする本。

 レイチェル・カーソン、『センス・オブ・ワンダー』。(生物学)
 リチャード・ファインマン、『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」』『『困ります、ファインマンさん』』(物理学)
 コンラート・ローレンツ、『ソロモンの指輪』(生物学)
 石田五郎、『天文台日記』(天文学)
 斎藤尚生(さいとう・たかお)、『有翼日輪の謎 太陽磁気圏と古代日蝕』(天文学)
 松田権六、『うるしの話』(有機化学/伝統工芸)
 村松貞次郎、『大工道具の歴史』(技術史)
 佐貫亦男、『設計からの発想 比較設計学のすすめ』(工業デザイン)

 あとは、「出会った」ときに、それを捕まえるための基礎学力みたいなものを身につけておかないといけない、というのがあるんですが……そこんとこ、大人がサボッてるんだよね。「いったい学校で何習ってきたんだろ」みたいな大人がごろごろいます。「材質と形が同じで重さが倍だと表面積は何倍になるの?」みたいな質問に答えられない大人がどれだけいるか。ここんとこ、反省してもらいたいと思うな。こんなんじゃローストビーフだってまともに焼けないぞ(ローストビーフの焼き上がり時間は、だいたい重量/表面積に比例します)。

 「おかーさーん、“酵素”ってなーに?」「酵母から発見された、特定の化学反応の仲立ちをする蛋白質のことよ」「“酵母”って?」「パンやお酒やお味噌やお醤油を作るのに使うカビの一種」「“蛋白質”って?」「『蛋』っていうのは玉子のことで、『蛋白』っていうのは玉子の白身。で、蛋白質っていうのは、玉子の白身ができているもので、熱を加えると固まって、焦げると臭いの」「ふーん、どうして熱を加えると固まって、焦げると臭いの?」「ペプチド結合とかいろいろ教わったけど、おかあさんもよくわかんない」「そーか、おかあさんもよくわかんないのか」「わかったら教えてね?」「うん」。こういうヘンなおかあさんというのは、けっこう、かっこいいと思うぞ。この程度ならせいぜい中学校レベルの生物の知識(教科書を見ればちゃんと出ているはず)ですから、義務教育の内容がちゃんと頭に入っていれば、相手が小学校低学年くらいまでの子どもだったら、なんとかなるはずです。

 ちゃんとした大人としてふるまうというのは、けっこう大変です。お互い大人です。がんばんべー。

 (Maria)


Re: 変性意識状態 11154へのコメント
No.11155  Fri, 22 Feb 2002 21:11:48 +0900  ぺりこ [この発言にコメントする]

ぺりこです。
↓、間違ってしまいました。すみません。
>武田好史さん wrote

>> それから幼稚園の頃から、絵の具の色を混ぜたり、水にたらして絵の具の粒子がが拡散していく様子を眺めるのが好きでした。小学生のときは絵に色を塗るとき、それでよく進みませんでした。

私は小学校4年生の時、なぜか絵の具の味を知りたくなって、一通り全部なめてみました。水色が一番甘かったです。


療育手帳の申請をしました!
No.11153  Fri, 22 Feb 2002 15:46:10 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

今日私は、市役所へ父と2人で行き、障害福祉課の人に療育手帳のことを相談にいきました。

その人から聞かれたことは、
1.家族の氏名と職業
2.家庭の様子
3.これまでに相談した医療機関とそのいきさつ
4.小さい頃の発達の様子
5.出産の状況
6.現在の生活の様子
7.学歴・職歴(私の場合はなし)
8.学校の成績や友人の有無やいじめられていたか、不登校になっていないか?
9.将来どんなことをやりたいのか?
10.手帳を取得するメリットはどんなところにあるか?
でした。

 5は母子手帳が7の学校の成績は通知表が、それぞれ保存してあったので役立ちました。3は父が自分の記憶を頼りに一覧表を作ってくれました。後は口頭で話しました。

それを元に障害福祉課の人は、私の調書をしたためました。
それから療育手帳の申請用紙に親子で署名し捺印しました。

 その後県の判定機関が「判定を受けていい!」といえば、手帳をもらうための判定をそこで受けることになっています。


ありがとうございました!
No.11152  Fri, 22 Feb 2002 15:17:16 +0900  せっかち母さん [この発言にコメントする]

皆さんのご意見、一つ一つ大変参考になりました、たいへん有り難うございました。


Re: 変性意識状態 11144へのコメント
No.11151  Fri, 22 Feb 2002 15:09:05 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

Maria wrote:
> 須原一秀(すはら・かずひで)というひとの本を読んでいたら、こんな事例にぶつかりました。
>
>《事例1》
> 僕が小学校三四年生の頃、家に唐草模様の入ったガラス窓があって、それをずーっと見つめていると、ガラスの模様がだんだん大きくなってきて、目の中に飛び込んでくるのです。それが、波紋のような感じで、ピシピシと身体の中に入ってきて、身体がガクガクふるえているような感じになってきて、目の前が真っ白になりました。その感じが、怖いのですが、とても気持ち良く、やみつきになり、毎日ガクガクとなって遊んでいました。
>
 私の場合は小学生の時に、物が燃える状態をなぜかいろいろと見てみたくなって、砂糖やアスコルビン酸という粉末をスプーンに乗せて、あと釘なんかを家のガスコンロにくべてみました。また発泡スチロールが熔けるのがおもしろくって、ガスコンロから火をとって、団地のベランダにある発泡スチロールの箱を熔かしました。もちろん親には怒られましたが……
 それから幼稚園の頃から、絵の具の色を混ぜたり、水にたらして絵の具の粒子がが拡散していく様子を眺めるのが好きでした。小学生のときは絵に色を塗るとき、それでよく進みませんでした。
 またお風呂の水をかきまわして渦を作ったり、お風呂の中で足や手を使って波や渦潮を発生させて見入っていました。
 


Re: アイデンティティ 11149へのコメント
No.11150  Fri, 22 Feb 2002 12:22:55 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

 言葉が足りなかったような気がしていたら、タレイヌさんの書き込みがあったので、ちょうどよかったとばかりに追加を書きます(^_^;)

タレイヌさん wrote: 
>せっかち母さんへ。
> 可能であれば、車の運転免許を、取得するべく、教習所に、いってみるとか。(男の子?の場合、車に対しての興味というのは、力学を学ぶ導入には結構なるようにおもいます)じっさいに運転免許を取得するかどうかは別にしても、自動車整備工場のようなところに見学にいければ、車の内部構造がわかり、何かの興味のきっかけになるかもしれません。

 「物理」という方向性が出ているのであれば、これ↑いいかもしれません。
 私事で恐縮ですが、わたしは車の普通免許を持っています。思うところあって先日フォークリフト運転者講習に行ったのですが、力学の講義もありました。車の免許講習に力学があったことなんてすかり忘れていましたが、力のモーメントだの重量および重心、物体の運動などと面白い項目がたくさんありました。高校時代の物理は赤点でしたが、日常生活に生かせる物理はけっこう興味をそそられます。

 息子さんがもし機械が好きであれば、タレイヌさんがおっしゃるように構造のほうから入っていくという手もありそうな気がします。

 息子さんは「物理の研究室」という目標は見えたけど、そこに至る道筋が見えていないという状態のようにも感じられます。
 これこれこういうルートがあるんだよという部分を紙に書き出して、息子さんを交えて相談してみるのもいいのではないかと思います。「紙に書く」という行為は自分の考えをまとめるのに役立つし、他者にアピール(せっかち母さんの場合は息子さんに)するのにも役に立ちます。
 焦らないことと、道はひとつではないこと、それに……たとえ途中で挫折したとしても「たいした問題じゃないよ」ということを、息子さんに伝えられるといいんですが。「目標は途中で変えられるもの」だと思いますので……。

 余計なおせっかいでしたら、ごめんなさい。わたしがもしせっかち母さんの立場だったら、こうするかもしれないと思ったことを書いてみました。


Re: アイデンティティ 11141へのコメント
No.11149  Fri, 22 Feb 2002 10:49:15 +0900  タレイヌ [この発言にコメントする]

syaku さんwrote:
Mariaさんwrote:

おさわがせしました。子供に聞いて分かりました。タレイヌの不勉強です。ご指摘を頂き、ありがとうございました。

 子供の頃、鉄人28号と鉄腕アトムの、区別がつかない親を、不思議な存在と思いました。「こんなに違うのに、何故分からないのだろう。」ところが、最近、ピカチュウと、ピチュウの違いを丁寧に教えてくれたのは、小学校2年生の子です。違うことさえ知らなかった・・・・。
 境界線というのは、どこかに、必ずあるものですが、タレイヌは、時々踏み外してしまいます。そういう時、後になって、自分で出来る努力を怠った事を知ります。

 小さい時は親から学び、学校時代は集団から学び、社会の中で「自分」を知りながら、さらには我が子を含め、若い世代から学ぶ。年齢が上がるに連れて、形が少しずつ変化しているのですが『学ぶ事柄』は、どんどん増えていくように感じています。

 
せっかち母さんへ。
 息子さんが、物理学に興味をお持ちなのであれば、書物による勉強から少し離れてみてはどうですか。一緒に海などへ行き、波が、繰り返し繰り返し果てしなくくるのは何故なのか、とか、木の船が浮くのは当り前としても、何故、鉄の船が航海できるのかなど、じっさいにその場で見た事について、話し合ってみる。あるいは、可能であれば、車の運転免許を、取得するべく、教習所に、いってみるとか。(男の子?の場合、車に対しての興味というのは、力学を学ぶ導入には結構なるようにおもいます)じっさいに運転免許を取得するかどうかは別にしても、自動車整備工場のようなところに見学にいければ、車の内部構造がわかり、何かの興味のきっかけになるかもしれません。
 お子さんの年齢が上がってきていらっしゃるようですので、一緒の行動をとること事態が、難しいでしょうか。誰か、彼よりも、年長の男の方を、(金銭的に許されるのであれば)家庭教師の『兄貴』ような形でお願いして、まず、いろいろなところへ連れ出してもらえると、いいのかもしれません。

 ときどき書き込まれていらっしゃる事から、タレイヌなりに、推測して書き込んでいますので、認識がずれているようでしたら、お赦しください。

  (タレイヌ)
 


Re: アイデンティティ 11136へのコメント
No.11148  Fri, 22 Feb 2002 08:41:07 +0900  あさかぜ [この発言にコメントする]

せっかち母さん wrote:
>皆さんのアイデンティティを聴かせて下さい。よろしくお願いします。

 アイデンティティ? 最近あまり考えたことはなかったような気がします。

 9才の娘では、獲得はこれからだろうし……。
 「おい、お母さんは『女』の見本にはならんからな。どっかで『いい女』みつけて、それをモデルにして自分を組み立てていけよ!」と言い渡してあるしな……。今のところ理解はしていないようだけど。

 センター試験を受ける年齢の息子さんでしたら、すでに「何かのモデル」を見つけていらっしゃるのでしょう。お心当たりはありませんか? そのモデルに惹かれた理由、気になるワケなど分析してみると、今までとは違った方法で支援できる道がみつかるかもしれません。
 モデルは実在の人物とはかぎりませんぞ。


Re: アイデンティティ 11136へのコメント
No.11147  Fri, 22 Feb 2002 07:47:37 +0900  たかよ [この発言にコメントする]

せっかち母さん wrote:

>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
>デイケアや作業所を、カッコ悪いと言います。
>しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います) パソコンはしませんし、友達も行く所もなく、毎日、「今日は何しようか」ばかり言います。
>皆さんのアイデンティティを聴かせて下さい。
>よろしくお願いします。

アイデンティティだけの問題とは思えません。
これは「精神的な問題」か「甘え」のどっちかにしか思えません。
障害だから仕方ないってのは「甘え」でしかないし
でもひょっとしたら「とじこもり」なのかもしれない
かかりつけの精神科医がありましたら相談した方が良いと思います。
(私だったら「勉強もしない、働く事もしない怠け者なんか
 家には不必要だ出ていけ」と叱り飛ばしますけれどね)

そもそも「物理の研究室」って何ですか?
息子さんは何を研究したいのですか?
(これがアイデンティティーですね)

まずは物理学の研究所や大学研究室のHPを見せてみたらどうでしょう?
国立の研究所は大概年に一回一般公開しています。
たいしたところは見せてもらえないけれど、
サイクロトロンやシンクロトロンの機械を見せてもらい
私はあまり興味の無い分野でしたが、
それでも「すごいなぁ〜〜〜っ」と感動しました。
大学でも学園祭などで見学できると思いますし、
そうでなくても見学したいといえば見せてくれそうな気がします。
(無断で入り込んでもわからなそうだけどね)

私は生物学的な研究をするところの実験補助をする、
技術系の派遣社員ですが、研究に携わるそんな道もあります。
物理学の研究所にも派遣されていた事があります(放射線関係) ------------------------------------------------------------------------


Re: アイデンティティ 11136へのコメント
No.11145  Thu, 21 Feb 2002 22:56:28 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

せっかち母さん wrote:
>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!

本人の能力が理系の場合問われます。
 研究者になるのには、学問を知っているばかりでなく、自分の周りの人との折り合いも大切です。本当に対人関係の苦手な人には、孤立無援になってしまいます。
 また物理の場合、難しい数的な概念を扱う分野が多いです。

∇・E=0
∇・B=0
∇×E=-∂B/∂t
∇×B=εμ(∂^2E/∂t^2)

というのは、マックスウェルの方程式という電気と磁気の関係を表した式で、電気と磁気の間に働く次のような法則を表しています。

1..違う種類の電荷は引き合い、同じ種類の電荷は反発しあう。
2..単一の磁極はない。
3..電流は磁場を発生させる。
4..磁場の変化は電流を発生させる。

上の式は、科学の言葉である『数学の記号』で、これらのことを示したものです。
 
 さらに学者にふさわしい素質は英語ができるということです。研究をしていくためには、英語の生の論文をたくさん読んでいく必要があるからです。学部の上の『大学院』に上がるためには、自分の専門分野の試験の他に、英語の読解力の試験もあります。

 息子さんが『研究者』になるには、いろいろなハードルを乗り越えないといけません。私も昔は『学芸員』という博物館の研究スタッフを目指しましたが、途中で転んでうつ状態になり、大学院を卒業した後は、引きこもりを続けてしまっています。


変性意識状態
No.11144  Thu, 21 Feb 2002 22:11:38 +0900  Maria [この発言にコメントする]

 須原一秀(すはら・かずひで)というひとの本を読んでいたら、こんな事例にぶつかりました。

《事例1》
 僕が小学校三四年生の頃、家に唐草模様の入ったガラス窓があって、それをずーっと見つめていると、ガラスの模様がだんだん大きくなってきて、目の中に飛び込んでくるのです。それが、波紋のような感じで、ピシピシと身体の中に入ってきて、身体がガクガクふるえているような感じになってきて、目の前が真っ白になりました。その感じが、怖いのですが、とても気持ち良く、やみつきになり、毎日ガクガクとなって遊んでいました。

《事例2》
 机の上でピンポン玉を手で押さえて、指先から逆回転を与えて弾き出させて、遊んでいました。右へ左に動くピンポン玉を目で追っておりましたが、そのうちに、ピンポン玉は円柱などと違ってどの向きから見ても「円」なんだなー、と考えはじめたあたりから、なんだか記憶が薄い。(中略)その時ふとピンポン玉を口の中に入れてしまっていたのである−飲み込もうと思っていたのか?
 その瞬間ふと我に帰った。一瞬青ざめた。何故そんなきたないものを口にしたのか、今考えても分からない。

《事例3》
 保母をしている母から聞いた話です。ある3歳児の女の子がガラス窓に右手を突きこみました。しかし、彼女の手から一滴も血が流れず、指の骨がきれいに見えていたそうです。彼女は相当の傷みだったでしょうに泣き声ひとつあげず、じっと自分の手を見た後、突然、隣の窓ガラスに再び突っこみ、直後に大泣きして病院に運ばれていったそうです。

《事例4》
 小学生の頃、授業中にカッターナイフの刃を出したりしまったり、カチカチ動かしていました。そのうちに何故か「切ってみよう」と思ってしまいました。で、切ってしまったのです。不思議と傷みはなかったです。切り口からじわーっと血がわいてきて、肉片をカッターナイフでつついていました。ここで、となりの女の子がギャーギャー泣いているのに気付きました。そうすると、我に帰ったのか、強烈に委託なりました。その時の血の赤い色が強烈に映えていたのを今でも覚えています。

《事例5》
 私が小学二年の頃、「文房具」という字が読めずに母に聞いて、「ぶんぼうぐ」ということが判明した時、うれしくなって、ずーっと「ぶんぼうぐ、ぶんぼうぐ、ぶんぼうぐ、……」と何回も言っておりました。すると、何故か不思議な気持になってきて、宙に浮いた感じで、ひょっとすると本当は私は違う人ではないかという考えが浮かんできたのです。その不思議な感じはとっても心地よく、時々「ブンボウグブンボウグブンボウグブンボウグ……」と呪文のように唱えて楽しんでいました。

《事例6》
 体操競技のつり輪をしている時、リングから手がするりと離れて回転しながら落ちたことがありました。その瞬間から音がまったく聞こえなくなり、「あれっ、まわっている。なんでやろ」とか「床が攻めてくる」とか考えながらわらけてしまいました。

 えー、こうした例を見ても、おそらくはこの掲示板に出入りしているご本人さんは、「ふーん」とか「なるほど」とかいった反応をしてしまいそうに思います。

 ところが、この事例を挙げた須原さんは、その本の中で、こうした例を列挙したあとに、こう言っています。

 『ここで、つぎの二つのことを確認して、本論の基本的態度を明確にしておきます。

 一、これらが何か不思議な神秘的な原因をもつものとする考え方は拒否する。
 二、これらを異常な病的なものとする考え方にも反対する。

 決して、霊のせいでも、脳内の神経障害や精神病のせいでもないと考えます。また、欲求不満や心理的葛藤が背景にあって、そのせいであんな変な気持ちになったりするのだ、という考えにも反対します。
 つまり、「これらは普通人の正常性の揺らぎの範囲内の出来事である」と考えるのですが、もちろんそれには根拠があります。と言うのも、病的なケースとはいくつかの点で違っているからです。』

 なお、この本の書名は、『高学歴男性におくる 弱腰矯正読本 男の解放と変性意識』(新評論)。上記の例は、自閉症方面の人間の体験ではなく、“普通の人”の「変性意識状態」の例だったりします。

 さて、自閉症児には、

 ●明らかな危険に対して、恐怖心を示さない。
 ●痛みに対して鈍感。
 ●音が聞こえないような振舞いをする。
 ●物をクルクル回す。
 ●おかしな遊びに熱中する。
 ●物に不適切な愛着を示す。

といった特徴がある、と言われています。つまり、これは「自閉症児は変性意識状態に入りやすい」という言い方で、ひとまとめにできてしまうのですね。

 で、どうやら、「こだわり」というのも、この「変性意識状態」に関係していそうな気が、しているのですよ。

 このあたり、もうちょっと整理したうえで、あらためて書いてみたいと思います。

 (Maria)


Re: アイデンティティ 11136へのコメント
No.11143  Thu, 21 Feb 2002 21:57:51 +0900  武田好史 [この発言にコメントする]

せっかち母さん wrote:
>こんにちは、今日は皆さんのアイデンティティについてお聞きしたく、やって来ました。 息子は、自分の行く所は物理の研究室しかない!と思いこんで
>デイケアや作業所を、カッコ悪いと言います。  しかし、まともに試験を受ける気もなく、(センター試験を受けましたが、あんな試験は自分に向いてないと言います) パソコンはしませんし、友達も行く所もなく、毎日、「今日は何しようか」ばかり言います。 皆さんのアイデンティティを聴かせて下さい。
>よろしくお願いします。

 僕は精神障害者あるいは知的障害者の作業所を「入ろうかな?」と、見学していく予定です。


Re: 連絡 11137へのコメント
No.11142  Thu, 21 Feb 2002 17:40:32 +0900  Maria [この発言にコメントする]

タレイヌさんwrote:
> すみません、ちょっとこの場をお借りします。
> 釈さ〜〜ん、えころ寺が、あかないの。どしたのかな??

 えー、このところ掲示板上の事務連絡が多いのでひとこと。

 『No.11137 Thu, 21 Feb 2002 09:53:54 +0900 タレイヌ』みたいな行がありますよね? 最初の「No.11137」の部分はメッセージ番号、「Thu, 21 Feb 2002」は日付、「09:53:54」は時刻、「+0900」の部分はその時刻がグリニッジ標準時から何時間ずれているかを表わしています。

 で、次の「ハンドル」(「ハンドル・ネーム」というのは正確ではありません。もともとはCB無線(「シチズン・バンド無線」といって、アメリカで長距離トラックの運転手なんかがよく使っている、免許のいらない無線。映画『コンボイ』とかを見てください)の言葉)の文字が青く表示されているときは、そこをクリックするとメールが送れます。

 レスは例外としても、個人対個人のやりとりには、なるべくメールを利用しましょう。

 (Maria)


Re: アイデンティティ 11136へのコメント
No.11141  Thu, 21 Feb 2002 17:31:16 +0900  syaku [この発言にコメントする]

 アイデンティティの滅却を私は求めてきました。子のつく名前を捨てることが、長い間の最重要課題でした。法名(戒名でなくて、洗礼名のようなもので僧でなくても生前からつけられます)を本名にできた時に、とても重かった負のアイデンティティから逃れられたのです。アイデンティティを個に置かずに世界の側に置き、世界を救う力から見た自分のみ意識する。なだれかかる蔑みを、淡雪のように溶かし続ける力を卑小な私は持てません。ひたすらナモ阿弥陀仏で、熱を呼ぶしかないのです。
 ヒトの親というのは子をフォーマットするのが仕事じゃないでしょうか。親の七光り的に育つと牢名主的な人間ができあがるみたいです。教師の仕事もたいていは反面教師ですよね。私の場合は阿弥陀如来が親であり帰る処であるとして、そこから未来を見ています。

 タレイヌ さん、えころ寺がお粗末ですいません。何とかもっと、アイデンティティはっきりさせないとね。


Re: あうー。 11037へのコメント
No.11140  Thu, 21 Feb 2002 17:27:55 +0900  Nave [この発言にコメントする]

Lingkoさんへ
こんにちは。
先週は電話がらみで大変な目にあいましたね。
ご愁傷さまでした。

携帯電話が普及してから、明らかに公衆電話の数が減りました。
迷惑なことです。
(ちなみにNTTは、去年くらい(?)に、各地にあった事務所を地域ごとに統合してしまいました。だから、地図にのっているのに機能していない事務所がたくさんあることになります。まったく迷惑なことです。)

私もずっとケータイを持っていなかったので(なんとなく抵抗があって)、
公衆電話を探したり、順番待ちがメンドウで、家への連絡(何時に帰るとかゴハンをどうするとかの連絡)ができなくて、家の者が困っていました。

そこで、いやいやながら、去年の暮れ頃にケータイを導入したところ、意外なことに結構快適で、生活も改善しました。

もちろんケータイ番号は身内にしか教えてありません。
(会社の人には、ケータイ持ってることじたいナイショです。)
マナーモードにして、受信音もブルブルも鳴らさないようにしておきます。
これで、いきなりケータイが鳴ってびっくりすることもありません。

電話する相手といえばほとんど夫で、それも2言、3言で切ってしまうので、
まるでトランシーバーのような使い方ですが、これでいいのだ。
街中で公衆電話を探す手間がなく、いつでもどこでも電話ができるって、
予想以上に便利です。

いかがでしょう、Lingkoさんも、試してみては?
(※ケータイ会社の回し者…ではありません。)

Lingko wrote:
>電話料金の請求書をなくしたから、直接払いに行っちゃおうと思ってNTTに行ったら、NTTが無くなっていた。地図には載っていたのに。
>
>で、貼り紙がしてあった。「請求書の再発行のお申し込みはこちらの番号へ」
>
>あのー。電話したくないから地図でしらべて電車に乗ってあるいて行ったのに。
>
>貼り紙に書いてあった電話番号を暗記して(幸い、番号の暗記は得意なのだ)歩けども歩けども歩けども歩けども、公衆電話がない。公衆電話のあった跡(というより痕か)とおぼしきものはいくつかあったけど。
>
>やっと見つけた公衆電話は誰かが長電話していて、私は邪魔するわけでもせかすわけでもなく、気を使わせては悪いと思ってわざわざ離れたところでおとなしく待っていたのに「あっちにもあるやろ」と怒られてしまった。どうして順番を待っているとバレたんだろう。カードや硬貨を見えるように持っていたわけでもないのに。
>
>ま、こーゆー日もありますわなー。
>
>また歩いて歩いて歩いて歩いて別の電話ボックスで再発行の申込みをしていたら、ドアを開けられて「いつまでやっとんねん」と怒鳴られてしまった。
>
>あわてて途中で切って出てきてしまいました(笑)。ま、こーゆー日もありますわなー。

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