アスペルガーの館の掲示板(旧)
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新しいアスペルガーの館の掲示板
くると wrote:
> こんばんわ、さくらかのえさん。
>
> 「悩まないですむ人生」ってどういう人生なんでしょうね?今のわた
>しには想像もできません。
>
>
人間は今のところ、このとても広い宇宙空間で「悩む・考える・言葉を話す*書く・分かち合える」ことができる、唯一の生き物です。
人間は、この営みすなわち「哲学」を駆使して、200万年以上地球で生活し、今や宇宙へと飛躍しようとしています。
環境問題・食糧問題・平和の維持・真の人間らしいライフスタイルなど、私たちの周りには探求を要することが山積みです。
「悩む・考える・工夫する・共有する」は、よりよい世の中を創る第一歩です。今の日本がダメになったのは、きっと目先の利益の追求のために、「哲学すること」をおろそかにしてきたつけが回ってきたのだと思います。
私は、ASの人は「哲学をする」ために、この世に生きているのだと思います。
ですから大いに悩んで、考えがたまったらこのページで良いですから、みんなに話してみましょう!
人間は考える葦(あし)である:パスカル
吾考える、故に吾あり!:デカルト
ぺりこ wrote:
>ただ、箸にも棒にも引っかからないような事を、あーでも
>ない、こーでもないと考えてしまう癖はいりません。
わたしはよく「深く考えるな」「気にするな」「深刻にな
るな」と責めたてられます。でも、「呼吸をするな」「心臓
を動かすな」と言われているようなものでかえって息苦しく
なってしまいます。
>それと、誰に聞かなくても自然に身に付いていく常識と、
>何かあった時自分を責めないようにする心の働きがほしい
>です。
うーん。でも、今の状態のぺりこさんは、わたしから見る
と、とても尊敬ができる人柄ですよ。
こんばんわ、さくらかのえさん。
さくらかのえさん wrote:
>性格や感性や知識など今のままがいいと思う。気に入ってるから。
>若い頃は、いろいろと今考えるとしょうもないことで悩んでいたので、
>できたらもっと早くから、いろんなことがわかって悩まないですみ、
>自分を肯定できる人生を歩みたい。
「悩まない人生」と「自分を肯定できる人生」ですか。わたしはこの2
つが両立できないです。悩みに没頭しながら生きていくのが、自分の自
然体のようになっています。(ただし、悩んだり考え事をするのは昔か
ら好きだった。)
「悩まないですむ人生」ってどういう人生なんでしょうね?今のわた
しには想像もできません。
こんばんわ、ななはさん
ななはさん wrote:
>私がもし生まれ変わってまた人間として生きるとしたら、
>もう今の人生は生きたくありません。絶対に。
>普通の人として生きたいです。
わたしは逆に普通の人になろうと努力することに疲れてしまっているよ
うな状態です。だから、逆の意味で今の人生を繰り返したくないです。わ
たしの悲劇は中途半端に社会適応できてしまうこと。もう少し社会適応が
困難な奴なら自分の能力開発に専念できるのに、と残念に思うことがあり
ます。
>人の言うこと(注意等)が分からなかったり、注意力散漫で怒られ続けた
>り、コミニュケーションが取れずに1人で考え続ける人生&親に心配ばか
>りかけ続ける人生は、正直言ってはやく終わらないかなと時々思います。
「注意力散漫」と「1人で考え続ける人生」というのはわたしも同じで
す。でも、「親に心配ばかりかける人生」というのは、わたしには想像す
らできなかったことです。ななはさんは他人のことを考えながら生きてお
られるのですね。
人生はできれば終わらせないでくださいね。「きっといつかいいことが
あるさ」なんてウソっぽいことは言いません。自分なりの苦しみと格闘し
ながら、共に生きていきましょう。
くるとさん wrote:
> もし、みなさんが生まれ変わることができるとし
>たら、今の人生を繰り返し生きたいと思いますか?
>それとも、全く別の人生を生きたいと思いますか?
もう一度生まれ変わって今の人生を繰り返すことになろうと、別の人生を生きることになろうと、どちらでも良いです。
ただ、箸にも棒にも引っかからないような事を、あーでもない、こーでもないと考えてしまう癖はいりません。
それと、誰に聞かなくても自然に身に付いていく常識と、何かあった時自分を責めないようにする心の働きがほしいです。
とにかく、いつも心の中に渦巻いているもやもやをどうにかしたい・・・。
くると wrote:
> もし、みなさんが生まれ変わることができるとし
>たら、今の人生を繰り返し生きたいと思いますか?
>それとも、全く別の人生を生きたいと思いますか?
性格や感性や知識など今のままがいいと思う。気に入ってるから。
若い頃は、いろいろと今考えるとしょうもないことで悩んでいたので、
できたらもっと早くから、いろんなことがわかって悩まないですみ、
自分を肯定できる人生を歩みたい。
相州大山・雨降山大山寺は、東大寺の別当・良辮の開山といわれる古刹である。
江戸幕府開府の際には大山は「黒衣の宰相」と呼ばれた天海僧正の進言により徳川家の祈祷所とされて比叡山・高野山と並ぶ密教の中心となり、主に関東在住の庶民の信仰を集めて多数の参拝者で賑わったと記録にある。鉄道ができてからは日帰りをする人が多くなったけれど、大山の名物である豆腐料理を堪能しようと思ったら、やっぱり泊まりである。
なお、電算業や文筆業のひとたちには、「近場の隠れ家として手頃」という意見もあったりする。
風呂上がりの浴衣がけ、胡座をかいて腕まくり、ビール片手に烏鷺の争い。
「いい風ですねぇ」
加藤さんが、ぴしり、と黒石を打つ。
「さっきの夕立が―」。納屋さんが白石を持ったまま、ちょっと迷う。「―効いたな」
ぱち、と白石が置かれると、「ふぅーむ……」と加藤さんが唸る。
「あたし、碁ってぜんぜん分かんないんですけど、納屋さんって強いんですか」
「強くはないでしょうね」と、加藤さん。「私もちゃんと勉強したことないし」
ぱちり。
「布石だの定跡だのは、お互いぜんぜん知らんもんな」
ぱちり。
「コンピュータ相手に、詰め碁をちょっとやるぐらいですかね」
「不思議なのは、『相手がいちばん打ちたそうな場所に打つ』というそれだけの戦術で、けっこう勝負になるというところだな。ただし、大局観なんてものはまったくない。いわゆる喧嘩碁。目先の石の奪い合い」
「典型的なザル碁ですしね。ほとんど潮干狩り」
「地が眼中になくって、アゲハマ拾って喜んでるという。品格というものに欠けてんだよな、要するに」
なんとなく、分かる気はする。
「ですが、碁は感情で打つもんですからね。気持ちよくなきゃ」
「そうそう。理性で打つんならコンピュータ相手にチェスでも指してたほうがなんぼか―」
また白石を持った納屋さんの手がうろうろしている。
「―いかんな。今日は調子が出ん」。納屋さんが石を放り出した。「晩飯食ったらまた風呂でも入ってくるか」
加藤さんががしゃがしゃと盤面を崩す。
「やっぱり脳が休まってないんでしょう。いつ呼出されるかわからんという頭があるから」
せめて近くのホテルに待機していてくれとプロジェクト・リーダーが泣いて頼むのを、「単体テストにまで付合ってられるか。結合試験には立会うから休みくらい取らせろ」と、臨時の休みを取ったのである。なのに今日の昼過ぎに会社を出て四時ちょっと前にこの宿に着いたら、宿の人が納屋さんの顔を見るなり「会社からお電話が入ってますが」。納屋さんが電話口で怒鳴り散らしていたのが、二階のこの部屋まで聞こえていた。
「そういえば、家康が碁が強かったという話は聞かないな。なぜだろう」。納屋さんがあまり脈絡のなさそうなことを言う。
「あの人は『智将』という感じじゃないでしょう。信長と光秀は強かったようですが」
「『ここでついでに、手がこんでいるわりにつまらないチェスなどよりは、地味な碁(ドラフツ)のほうがもっと確実に、もっと有効に、思索的知性の高い力を働かせるものだと断言しよう』」と、あたし。
「ポォの『ル・モルグ』だな。強い弱いより、好き嫌いが性格で決まるような気がする」
「やっぱり直情径行タイプは碁好きには少ないでしょう。ふだん感情を理性で押さえこんでるようなタイプが、感情を解放するために碁を打つというのはありそうな気がする」と、加藤さん。「チェスなんかは感情を出す余地がないじゃないですか。一手ポカすりゃそこで終わりだし」
「信長という人は、世間でいうような感情的なひとじゃなくって、むしろ理科系オタクだったんじゃないかな? 地球儀だの石鹸だの、いろんなものに興味を持ってるし」
「とことん新しモノ好きな人でしたからね。堺を押さえたっていうのも、日本に入ってきた面白いモノを一番先に手にいれたいという、そういうオタク的な感情からだったんじゃないかという気がします。軍事的な意味合いっていうのは、むしろ後からつけた理屈でしょう」
「ヒトラーなんかも新兵器開発には熱心だったけど、技術的素養の裏付けがないもんだから効果的な運用ができなかった。あのあたりは文科系の限界だろうな。なにしろ元が画家だし」
「画家だから悪いってことはないでしょう。芸術家としても軍事技術者としても有能だったレオナルド・ダ・ヴィンチの例もあるわけですし、遠近法なんかは幾何学の素養がないとダメでしょう。ナポレオンだって砲兵上がりだから理系でしょう」
「なるほどね、それでナポレオンは大砲だとか騎兵だとかいった新しいオモチャも効果的に運用できたと」
「兵器が玩具っていうのは、なんか不謹慎じゃないですか?」と、あたしは思う。
「オトコノコというものは、みんな危ないオモチャが好きなんだよ。戦車とか、戦闘機とか、軍艦とか。独裁者が軍事パレードをやりたがるのも同じこと」
「そういうのって、なんか、厭です」
「女性はたいていそうじゃないかな。男の場合、戦争っていうと自分が武器をとって戦うことを考えるし、相手も同じ立場だと考えるでしょう。だから戦争のイメージっていうと、基本的に戦闘であり決戦なんだよね。だけど女性の場合、『戦う』っていうイメージが湧かないから、一方的に攻撃されて逃げまどうイメージがどうしても先に立つ」
「それって、太平洋戦争中の米軍の影響なんかもあるんじゃないですか?」と、加藤さん。「当時は米軍の艦載機が女子供まで追い回して機銃掃射を食わせたなんていう話がいくらもあったでしょう。日本の戦闘機乗りといえばエリートだから、そういう卑怯な真似はちょっと考えられない」
「連中としちゃあ、害獣駆除くらいの感覚だったんじゃないか? だいいち、近代戦に『戦場の美学』とかいったものを期待するほうが間違いという気もするし」
「厭な世の中ですねぇ……」
「まったくだ。昔の戦争にはある程度の美学が成立する余地があった」
「そうですかね。戦争なんて、どれも同じという気がしますが」
「そうでもなかろう。まず、基本的に国内戦、しかも地方領主同士の勢力争いだろう。で、天下統一以前だから、絶対的な権力というのが存在しない。おのずと大義名分というのが必要になるだろう。戦争ばっかりやってたら、国が疲弊しちゃって戦争の意味自体が消滅しちゃう。当時の戦争は、農閑期だけの期間限定戦争だったし」
「あまりみっともない勝ちかたはできない、というわけですか」
「そういうことだ。相手の面子も立てて、なるべく無傷で帰順させるのが効率のいい戦争のやりかただろ? 彼我の戦力の差があまりにも大きすぎる場合は、戦闘を避けて相手に降伏させる。その意味では、『本能寺の変』は洒落じゃないけどかなり変なんだよ。光秀の行動に、あまりにも余裕がなさすぎる。ああいう勝ちかたじゃ、いかにも後味が悪すぎるだろ? 戦国時代の締めくくりにならんのだよ。下手すりゃまたぞろ下剋上の世界に逆戻りだ。全国を統一するような安定政権なんか、築きようがない」
「だけど、それは……ご主君を討っちゃうんだから、どうしてもそうなるんじゃないですか?」。あたしとしては、余裕がないほうが自然のような気がする。
「だけど、考えてみたらそれがそもそも変なんですよね。信長は事実上、天下統一を成し遂げてたわけでしょう? じっさい、信長の死後まもなく戦国時代は終わっちゃったわけだから、信長の役割はすでに終わってたと。そこで治まりかけてた天下をですね、光秀はなぜ引っくり返すような馬鹿な真似をしたのか。しかもその結果、自分は逆賊になっちゃうわけでしょう。いまさっき納屋さんも言ってたけど、下手したらまたしても下剋上の世界に逆戻りじゃないですか。これじゃあ、外国からの侵略を防ぐために天下統一を目指した信長のビジョンっていうものが、根底から崩れちゃう」
「よりにもよってなぜ光秀が、というのが『本能寺の変』の第一の謎だもんな」。納屋さんが頷く。「信長は後継者として光秀を考えてたというのは歴史家の間じゃ常識とされてるし。放っときゃ自分の手の中に落ちてくるものを、なんで自分が破滅しちゃうのも承知で獲りにいったのか」
「そういう形での決着を光秀が望まなかったというのは、ありませんか。『死なれる』のは困ると。自分の手で信長を『殺して』こそ、光秀の中で完結するという」
「小説やマンガにありがちな解釈だけど、それだったら不意打ちじゃなくって、正々堂々と決戦を挑むだろう。その理屈だと、光秀に『勝ちにいく』必然性はないわけだから。あるいは自分自身が刺客になって信長と刺し違えたっていいし、信長を殺してその場で腹かっさばいて果ててもいい。それなら形の上では一対一の勝負だから、面目は立つだろう。光秀は信長の腹心の部下なんだから、信長に近づくのはそれほど難しくはないだろ?」
「シーザーとブルータスみたいなもんですね。ごもっともです」
「それに、圧倒的な戦力差で不意打ちしたにしてもだな、戦闘の記録が一切残ってないというのはあんまりな気がする。光秀が本能寺に踏込んだときに、本当に信長はそこにいたのかね? 明智軍の一人が残した本能寺の変の記録が最近発見されたんだが、明智軍の先鋒が本能寺に乗込んだとき、本能寺は文字通り蛻の殻だったらしい。夜具に人の形が残っているにもかかわらず、人っ子一人いない無人の館だったそうだ。しかも軍勢は敵が信長だということも知らされてなかった。『敵は本能寺にあり』というのは、創作だったんだそうだ」
「光秀は朝廷に命ぜられて信長を討ったっていう説があるでしょう? たしか暦の問題とかで」。あたしはそんなことを聞いたことがある。
「つまり、朝廷が採用してた暦を改めるように信長が進言して、それを朝廷の権威を脅かすものと考えた朝廷側が、信長を排除するために光秀に信長を討たせたという話だな?」
「そうです」
「それは天文学の素養に欠けてる奴が言いだしたことだろう。あれは十二月と一月のどっちに閏月を設けるかという話だろ? 春分がどっちに入るかっていう単純な話でさ、改暦につながるような御大層な話じゃない。信長としては朝廷を支配の中心に置くことで幕府の正当性を天下に示したかったわけで、むしろ朝廷の権威を補強しようという意図があった。だからこそ、理科系オタクの信長としては、権威の象徴たる暦の問題をちゃんとしておきたかったんだろう。朝廷側が望めば、信長は本格的な改暦のための資金やら人材やら資料やらだって提供したと思うんだ。信長は宣教師連中を通じてヨーロッパの最先端の天文学の知識を仕入れてたはずだしさ。それを考えたら、光秀は朝廷と信長の仲介をする立場だからバランス感覚はあったろうしさ、暦の件に朝廷側がこだわったとすれば、むしろ朝廷側を宥める側に回ったはずだぜ?」
「じゃあ、そもそも光秀に信長を討つ動機はないわけですよね?」
「そう。だからこそ『本能寺の変』は歴史上の謎とされてるわけです。確かに信長の役割は終わったんだけど、それは信長自身がいちばんよく分かってたわけで……信長の時代になるとさ、それ以前の地方領主の小競り合い的局地戦じゃなくて、経済・外交・兵站・軍事技術までひっくるめた総合戦争でしょう。だから、天下統一を成し遂げた信長が為政者として無能だったわけがない。だけどあれだけ殺しまくった奴が支配者になったら、納得いかんという奴が必ず出てくるだろうから、信長は為政者としては前面に出てこなかった。信長としては、そのあたり丸く納まる筋書を考えて、後継者に道を譲るというのが順当だと思うんだよね。で、その後継者としては光秀を考えてた」
「そこで『本能寺の変:信長・光秀共謀説』が出てくるわけですね」。加藤さん復活。「信長が命じて光秀に自分を討たせたのだと。そのための布石として、他の重臣の面前で光秀の髷をつかんで引きずり回すような真似をしたんだと」
「あの話はたぶん史実じゃないでしょう。他の重臣の前でそれをやって何の意味があるというのよ。信長がもし伝えられるような狂的な人物だったら、まず部下がついてこない。あるいはそうやって狼藉を働いたとしても、長年信長に仕えてきた部下連中は『ああ、また御主君が。明智殿も苦労なされるのう』と思うだけだろうから、光秀がそれで信長を恨むとも思えない。信長はやんちゃな性格をしてるから、『やりそうだな』と思わせる何かを持ってはいただろうけど、『大うつけ』と呼ばれてた若い頃の斎藤道三とのエピソードなんか見てると、どこまで本気でどこまでが演技なのか分かったもんじゃない。それに、御主君が御乱心遊ばされた場合、むしろ家臣が寄ってたかって押込とか、なんなら毒殺とか、そういった手段に向かいそうな気がする」
「御主君におかれては平穏のうちに引退していただくわけですね?」
「そう。だから、実際には『織田殿御乱心』の噂を第三者に対して流して、自分の退陣と、あとは間接的に『後継者・光秀』をアピールするのが目的だったんではないかと」
「だったら、光秀が信長を討つのは筋が通ってるじゃないですか。はっきりした形で世代交代が行なわれるわけだから」
「それは逆だろう。まず病死はまずい。毒殺を疑われて、光秀の経歴に疵がつく。いちばん望ましいのは、光秀以外の誰かに自分を討たせて、そいつをまた光秀が討つということなわけだ。ところが、『自分を討たせる』適当な相手というのが見つからない。信長を討つことになれば逆賊で、天下が治まったら子々孫々まで浮かばれない。だったら敵に討たれればいいかといえば、そうもいかない。そのとき光秀が近くにいれば、『御主君をお守りできなかったとはなんたる失態』ということにもなるし、『ひょっとして天下を狙ってわざと御主君を討たせたのではないか』ということになる。逆に光秀が遠くにいれば、信長の仇の首を取りそこなうことだってありうる。これはジレンマだよな。で、結果的にその役を、後継者の本命である光秀が務めるというのがわからない。『本能寺の変』で光秀が逆賊になったからこそ『光秀を討った秀吉が信長の遺志を継いで天下を治める』っていう名目が立ったわけだし、光秀がうまく信長の地盤を継いだら、誰にも手は出せなかっただろうな。天下統一は十五年は早まってたろう。もちろん関が原の合戦も、大阪夏の陣もありえなかった」
「そこまで言えるかどうかはかなり疑問ですけどね、結果的に大阪城落城や関が原の合戦といった騒動があったということは、まだ火種がくすぶってたということだから」
「確かにあれで歴史にめりはりがついたという点は認める。ただ、それも結果論でさ、政権交代に明確な区切りなんかつけられないと思うんだよ。後世の人間から見てさ、『あれが歴史の転回点だった』とは思うだろうけど、実際にその時代に身を置いていた人間にとっちゃ、そういう変化を実感として感じとれたかどうかは怪しいと思う。それが見えていた人間が一人でもあの時代にいたとすれば、信長自身を除いては考えられないと思うんだよなぁ」
「じゃあ、光秀としては信長を討つ必然性は、なかったわけですね?」
「何度も言うけどさ、だからこそ『本能寺の変』は歴史上の謎とされてるわけ。どういうケースを考えても、光秀が信長を殺す必然性が見当たらない。戦国時代がだらしなく続くだけの結果しかもたらさないと思うんだよ。強いて挙げれば信長が家康を後継者に選んで、信長は光秀に討たれ、光秀が家康に討たれる予定だったのが、間に秀吉が割込んできたケースだな。これなら説明はつく」
「だけど、『信長が家康を後継者に選んだ』というのには、無理があるだろうと。確かに家康は天下統一というタマじゃないですしね。むしろ秀吉とは内々に話を通してあったと考えるべきじゃないでしょうか。そうすると秀吉の『中国大返し』の手際のよさも納得がいく」
「消去法による苦渋の選択という可能性はあるぞ? 光秀が強硬に殉死を望んだもんだから、しかたなく、と。晩年の秀吉の乱れようを考えると、信長が後継者に選ぶような大人物だとは思えないんだよね。あれは小物でしょう」
「それって因果関係、逆じゃないですか? 『信長の後継者』っていうプレッシャーに堪えかねて、晩年になって潰れたと。信長亡きあと、もはや頼れる相手は誰もいない。世間を『あっ!』と言わせてやろうと思っていろんなパフォーマンスをやってみちゃあ空振りを続けて、信長の後継者だからということで従ってくれてた連中からも冷たい視線が送られてくるようになった。自分が死んだら豊臣家はどうなっちゃうかわからない。こうなると乱れざるをえないでしょう」
「だけど加藤さん、あたしの印象だと、信長・秀吉・家康って並べてみると、家康がいちばん為政者としては有能っていう感じがするんです。信長も光秀も武将でしょう? だからこそ戦国時代の人間としてしか生きられなかったっていうのが、世間の常識みたいになってるっていう」
「『家康が為政者として有能だった』っていう話に関しては、確かに因果関係の逆転があっただろうと私は思ってるんだよ」と、納屋さん。「結果的にうまくいったから、たぶん有能だったんだろうと判断されただけでね。だけど、家康の政策のほとんどは、信長の路線の延長でしかないんだよ」
「信長と家康って、なんか正反対の感じがしますけど?」
「信長の統治能力っていうのは相当なもんだよ。将来敵対勢力としてのし上がってきそうな奴に早々に目をつけて、自分の管理下に置いて統制するというのが本来の信長のスタイルなの。信長というとやたら殺しまわってる感じがするけどさ、『こりゃあ帰順させるのは無理だ』と判断した相手は将来に禍根を残さないためにも徹底的にやっつけるという、裏返しの態度なんだ。斎藤道三がまさに同じタイプだし、かのローマ帝国やオスマン・トルコの手法も同じです。信長と同じようにやたら殺しまくってた印象のあるチンギス・ハーンだって、基本的には貿易振興を通じて国家の基礎を築いてる。元帝国の軍事力というのは、基本的に通商破壊をする連中に対して向けられてます。世間でいうような『侵略者』じゃないんだよ」
「基本的に共存共栄思想なわけですね?」
「そう。『飴と鞭』じゃなくて、『保護と見返り』が信長の基本戦術なの。つまりは市場経済の原理を敷衍してるわけですよ。で、家康の政策もその延長でしかない。朝廷と幕府の関係しかり、仏教勢力との関係しかり。信長は朝廷と仏教勢力の両方を自分の統制下に置きたかったわけです。ただ朝廷とは直接的な対立関係はなかったけど、仏教勢力とは徹底的に対立してたから、とてもじゃないけど自分に帰順させるのは無理だと思った。かといって宗教自体を根絶やしにするのは不可能だから、自分が天下を治めてる限りは、つねに一向一揆みたいな叛乱が起きる可能性が残るだろうと。家康の場合はそういうしがらみがあんまりなかったから、この大山を江戸幕府直轄の宗教の中心として、全国の仏教勢力を統括するということができたわけ。天皇を中心とした神社のチェーンストア化は『大宝律令』の時代にすでに行われてたから、同じことを仏教について行なったと」
「日光東照宮の造営なんかは、ちょっと違う路線ですよね?」
「あっちは自分自身が神になることで宗教勢力を押えこもうという、いわば保険だな。で、その徳川幕府の宗教的支配のブレーンになったのが、『黒衣の宰相』として知られる天海僧正。だから、天海僧正は信長の隠し玉だったという可能性は高いよね。じっさい天海僧正の前半生っていうのは、風説ばっかりでほとんど記録というものが残ってない。それで『三百年生きた』なんていう伝説もできたし」
「あ、知ってます。じつは明智光秀だったとか、そういう伝説のある」
「そうそう、よく知ってるな」
「日光東照宮のあっちこっちに明智の桔梗紋が使われてるとか、天界が名づけた明智平っていう地名があるとか、春日局が明智家の縁者だとか、いろいろ接点があるっていう。三百年生きたっていうのは嘘だとしても、正体が明智光秀だっていう話はあるんじゃないんですか?」
「確かに江戸幕府成立後にあれだけ活躍した人が、それ以前にずっと無名だったというのは考えにくいんだよね。したがって、信長の周辺にいた誰か有能な人物が後の天海に化けたという説は説得力があると思う。だけど、光秀はあんまり宗教に興味を持っていなかったらしいんだよね」
「そんなことないです。光秀が開いたお寺とか、光秀がお寺に寄進した石灯籠だとか、そういうのがあるって聞いたことあります」
「それは私も知ってる。だけど、不思議なことにその記録がことごとく本能寺の変より十年も二十年も後のものなんだよね。それに光秀の場合は戦場で死んだというのがかなりはっきりしてるし、年齢的にも天海よりだいぶ上だというのもある。天海イコール光秀という説は、俗説の域を出ないというのが専門家の結論です。筆跡鑑定の結果書体がよく似てたという話もあるけど、戦国武将の自筆文書なんか残ってるわけがない。あれは、全部祐筆が書いてるでしょう」
「すると、天海僧正の正体は織田信長」。加藤さんがずばりと言う。
「かなり、ありそうな気はする。信長は光秀と違って仏教にかなり関心があったからこそ、自ら『第六天の魔王』、つまり仏敵を名のってみたりとか、そういうことをやってるでしょう。それ以外にもイエズス会派の宣教師フロイスと修道士ロレンソの二人と仏教僧の日乗に宗教論争をさせておいて、横からちょっかいを出して遊んでみたりしてる。この宗教論争っていうのが、家康の謚号論争、つまり大明神とするか大権現とするかでモメたときに、天海が山王一実神道の立場から『東照大権現』を押すべく論陣を張った件と、印象としてかなり重なるんだよね。そういう筋論というか、議論の上でのしたたかさという点で、信長と天海はかなり似通ってると思う。それに、さっきの『天海=光秀説』の証拠にしたってさ、信長が光秀の菩提を弔う意味で、光秀の名前で寺社にいろんな寄進をしたとか、桔梗紋を東照宮に使ったとかとかいったことがあったかもしれない。仮に天海が光秀だとしても、自分で自分の供養はせんでしょう。そもそも自分は正体を隠してるんだから、正体がバレるような真似はしたくない」
「そうすると、問題はどうやって信長が本能寺から逃げたかということですか」
「信長と光秀がもともと示し合わせてたとしたら、問題にもならんだろ。明智側の軍勢は、実際にはどうだか知らんけど、とりあえず一万三千人いたという話だろう。それだけの人数が本能寺に突入できるわけがないから、大半は本能寺を包囲してたわけで、中で何が起きてんのか分かんなかった。光秀は兵に『首は取捨てにせよ』って命令してたから、証拠になりそうな首が持出されたりすることもない。じっさい信長の遺体は見つかってないしね。さらに現場である本能寺は焼けてしまった。ただ、本能寺は完全に囲まれてたから、信長が脱出できたはずがない。そしてその後、信長は歴史に再登場することはない……それで、信長は死んだという結論になった」
「ところが……光秀が攻めこんだ時点で、すでに信長は脱出してたと」
「そう。問題があるとすれば、逃げるところを目撃される危険をどう避けたかだな」
「『水滸伝』の魯達ばりに、頭を丸めて坊主に化けるとかいうのはどうです? プライドの高い信長がそんな真似をするわけがない、というのが盲点。あの日は御前碁が終わったあと、本因坊算砂が本能寺を辞去してるでしょう。その従者に紛れて抜けだした。『本因坊』というくらいだから、どっかの坊主でしょう」
「……だけど、本能寺の変以降、信長と家康との接点がなくなっちゃうのが難だな。自分の正体を隠した上で、天台僧・南光坊天海として家康に接近しなきゃいけない。それも自分が信長だった頃を知ってる人間を避けた上でだ。そうすると家康のごく近くにいた僧侶ということになるんだろうけど……ところが家康という人は、まるっきり仏教に疎かったらしいんだよね。晩年写経に勤しんでたっていう話こそあるけど、それだって正確には写経とか呼べたもんじゃなくて、『南無阿弥陀仏』一辺倒だったっていう話だし」
「当然、仲介した人間はいるでしょうけどね。さて……誰なんだか。私、歴史はあんまり詳しくないもんですから」
「私も武将の名前なんかは割と知ってるんだが、それ以外となるとな。信長の周辺にはべってた人物で、徳川幕府成立前後に家康に対して影響力のあった人物。おそらく僧侶だろうけど、家康とも接点のある人物。ただし、家康は仏教とは縁がないと。それとも家康の腹心の部下に、仏教に関心のある奴がいたのかね?」
「つまり熊谷直実みたいにもと武将で出家した人だとか、その逆に坊主だったのが後に武将として名を成したか。石田三成が、たしかそのパターンでしょう」
「だったら女という可能性もある。武将の妻で尼になった女性とか。春日局なんか、どうなんだろう」
「わからんですね……そういえば、飯、そろそろじゃないですか?」
あとは雑談になった。とはいえ電算関係の話題ばっかりだったけど。
「お邪魔します」。浴衣姿で入ってきたのは仕事仲間の内海さんである。「へぇ、納屋さんも碁とかなさるんですか」
「あれ? 内海さんも来てたんですか」。実家に帰る、とか言ってたように思うけど。
「ここ、一応私んちです。兄が継いでるけど」
「そういえば、内海さんは大山の歴史に詳しかったですよね」と、納屋さん。
「ええ。少しは勉強しとこうと思いまして」
「家康と天海僧正って、どういう経緯で知りあったかご存知ですか?」
「だから、碁ですよ」と、碁盤を顎でしゃくって示す。「日海が家康のところに連れてきたんだそうです」
「あいにく碁には詳しくないもんで……日海というひとは、碁のほうでは有名な人なんですか?」
「有名も何も、初代名人、本因坊算砂その人ですよ。信長の碁の師匠で、『本能寺の変』の晩に御前碁を打ってた、あの本因坊です」
(了)
くると wrote:
> 成人LDのくるとです。ASのみなさんに質問です。
>もし、みなさんが生まれ変わることができるとし
>たら、今の人生を繰り返し生きたいと思いますか?
>それとも、全く別の人生を生きたいと思いますか?
こんばんは、くるとさん。
私がもし生まれ変わってまた人間として生きるとしたら、
もう今の人生は生きたくありません。絶対に。
普通の人として生きたいです。人の言うこと(注意等)が分からなかったり、
注意力散漫で怒られ続けたり、コミニュケーションが取れずに
1人で考え続ける人生&親に心配ばかりかけ続ける人生は、正直言って
はやく終わらないかなと時々思います。真剣に、親より先に死んだほうが
親孝行と考えている私です。
武田好史さんwrote:
>あなたが見た夢で、奇妙だったものには、どんなものがありますか??
単にヘンな夢、という意味の「奇妙な夢」というのは他の人にお任せすることにします。いわゆる心霊現象も、このさいパス。プログラムその他の問題が夢の中で解けた、なんていう体験は十回以上あるからこれもパス。
というわけで、「本に関する三つの予知夢」について書こうと思います。
私には、なにげなく文献をあさっているうちにある記述が目に止まり、それを見たとたんに自分の見た夢の意味がわかる、という妙な体験が三度ばかりあります。
ひとつは『ふたりで聖書を』の執筆時のこと。夢の中にチャールトン・ヘストン演じるところの『十戒』のモーゼみたいな恰好をした白髪のお爺さんが出てきて(これがまた化物のように元気なんだ)、演説をするような、怒鳴りつけるような叱りつけるような口調で私に呼びかけている、という夢を見ました。
後に、『ヨハネによる黙示録』を読んだら、その爺さんの正体が分かりました。イエス・キリストなのね、これが。イエス・キリストというと若者、というイメージがあるので、『黙示録』に老人の姿のイエスが登場しているなんていうのはまったく予想外で、なんであんな夢を見たのかよくわかりません。ここから、「ローマ帝国のユダヤ総督ポンティウス・ピラトゥスとユダヤ王ヘロデ・アンティパスが組んでイエス・キリストの影武者を立て、教会の権威を失墜させてローマ風の市民国家をユダヤにぶっ立てようとした」という仮説にたどり着いたわけです。
もう一つは、徳川家康が碁盤を挟んで僧侶に対して平伏している夢。徳川家康が碁をたしなむという印象もなければ佛教に熱心だったという印象もなかったので、やっぱり奇妙に思いました。その後、織田信長がじつは宗論に非常に熱心で、自ら審判役をかって出て、何度も宗派どうしの争いの調停役をしていたという事実と、信長の花押が勝海舟と同じく「麟」の字だったというのを知りました。「麒麟」というのは世の中が太平に治まっているときに出現するめでたい動物であり、信長が意外にも平和主義者だったことが窺い知れます。また、信長が自ら「第六天の魔王」を名のったというのも、佛教に造詣が深いというひとつの証拠です。そこから「慈眼大師天海=織田信長説」というのを思いつきました。
三番目。『赤ずきん』の歴史を追っていたときに、真夜中の山道で、羊飼いの杖をついた赤ずきんの後ろを、狼の恰好をした男がついてゆく、というヘンな夢を見ました。「羊飼いの杖をついた赤ずきん」というイメージがどこから出てきたかは不明ですし、『赤ずきん』といえば昼間のお話、というイメージがあります。
ところがその後『サンタクロースとクリスマス』という本にぶちあたり、それが十七世紀初頭のアルザス地方のクリスマスの風景として存在しておかしくない、ということが分かってしまいました。羊飼いの杖をついた赤ずきんは「幼子キリスト(クリストキント)」といって、赤い衣(カプチンといいます)はイエス・キリストが処刑の時に着せられた赤い衣。狼のほうはクロックミテーヌといって、悪い子供を食べてしまう「なまはげ」のような怪物です。で、『赤ずきん』というお話は、
1)十六世紀末から十七世紀初頭にかけて、カトリックとプロテスタントの対立が激化して、フランスとドイツの間に位置し、「ヨーロッパの十字路」といわれたアルザス地方では、サンタクロースの排斥運動が行なわれた。
2)一六〇四年、火星・木星・土星がへびつかい座で会合し、そこに新星が出現した(現在では「ケプラー新星」と呼ばれています)ために、「ベツレヘムの星」との類似から「イエス・キリストの再臨」が期待され、クリストキントとクロックミテーヌがクリスマスの主役となった。
3)三十年戦争によって、アルザス地方の領有権がドイツからフランスに移った。
4)アルザスにおいてドイツ文化の破壊とフランス文化の流入がおこり、フランス民話「人狼と少女」がドイツ時代のクリスマスの習俗と一緒になって『赤ずきん』の原形になった物語が生まれた。
という経緯で誕生したのではないか、という仮説に辿りついたわけです。さらに最近になって、クリスマスに樅の木を飾る風習は、アルザスの首都ストラスブールの聖堂におけるクリスマスのミサが起源だという話まで転がりこんできました。ううううう、荷が重いよう、書けないよう、と私は苦悩しております。
二〇〇四年十二月十四日は『赤ずきん』誕生四百年 所長
武田好史 様
コメント、ありがとうございます。
このページに来て、いろいろな人のカキコを見て、簡単に病気だとか決めつけることはできないと思いました。
私自身、彼のやっていることが、ナチュラルではなく病気だったらいいと、勝手に思い込んでしまったのかもしれません。
今回のことで、勉強になりました。
ありがとうございました。
コメントくださった皆さん、ありがとうございました。
勉強になりました。
それから、出会ったキッカケは?相手のことを知っているか?という質問がありましたが、出会ったキッカケは友人の紹介で、彼のご両親や姉妹、親戚まで始めに紹介され、(友人時代?)当時は家族ぐるみのお付き合いでした。
3年も友人として付き合ってきたのに、恋愛関係になるとこんなに変貌するなんてビックリです。
彼が、精神的なのか否かはわかりませんが、このページに来ていろんな人がいるんだなぁ〜と、私なりに感じました。
森雅裕に『推理小説常習犯 ミステリー作家への13階段+おまけ』という本がある。
森雅裕といえば、倉知淳とともに「嘘を書かないミステリー作家」として知られており、AS傾向の人間にも安心して読める希有なミステリー作家だったりする。なにしろ
『念者の不念
慎重な者でも不注意なことがある。森雅裕も五百枚の原稿を書けば、五、六
箇所の間違いは犯す。……修行が足りない。』(同書より)
と自分で書いちゃうくらいなのだ。ところが『推理小説−』にはこんな記述がある。
『カサブランカ
映画の配給元に台本のコピーをもらったことがある。洋画は輸入時にフィルムと一緒に台本も送ってくるので、それを参考にして字幕をつけるのだが、かなりいい加減な台本があるらしい。この映画では、ジャズのスタンダードである『時のたつまま(KILROY註:『時の過ぎゆくままに(AS TIME GOES BY)』の方が通りがよい)』がテーマソングとなっているが、その歌詞に笑える誤りがあった。「A man must have his mate(男には伴侶が必要なんだ)」が、「maid」つまり、「お手伝いさんが必要なんだ」になっている。人生の本質からいえば、間違いではないが……。』
ところが「maid」には「未婚女性」「(まだ特定の相手が決まっていない)若い女性」という意味があったりする。たとえば「人魚」はマーメイドだが、「(男の)人魚」はマーマンだ。そして「man and maid」というのは成句で、「男と女」という意味なのである。
森雅裕にしてこの失態。私などはどこでどんなチョンボをしているか分かったものではない。発見者はぜひとも報告せられたし。
ちなみに倉知淳さんは『壷中の天国』という作品の中で、「言う」を「云う」と表記するチョンボをやっている。「言う」は「口に出して言う」、「云う」は「広く一般にそう云う」の意。
ASの人間は校正や辞書編纂に適性があるように思うのだが、いかがなものか。
KILROY
人間は眠っている時に、しばしば夢を見ます。
楽しいものだったり、ぞっとするものだったり、みなさんもきっといろいろな夢を見ていると思います。
夢というものは、無意識の世界を知る鍵だと心理学では、重要視されているようです。
そこで、みなさんに質問です!
あなたが見た夢で、奇妙だったものには、どんなものがありますか??
ヒマネタです。(by Joshya)
動詞 "stand" には、「堪える」「我慢する」という意味があります。
ですから、"I can't stand it!" は、「我慢できない!」という意味になります。
"STAND BY ME" という曲の "stand" は、この意味の "stand" のようです。
だから、この "stand by" は、「支える」と訳していいように思います。
時は夜 大地は闇
月だけが光ってる
だけどあたしは怖くない
あなたが一緒だから
あたしを支えてください……
Hiroさん wrote:
>先日、NortonGhostというソフトを買ったのですが、
>自分の環境ではうまく動かないので
>Yahooオークションで処分することにしました。
転売についてはよくわからないけど、
DLさせたのは複製行為ですのでまずかったかもしれません。
ただ「限定版だと思ってDLしたから違法じゃない」という
相手方の主張はおかしいと思います。
違法と知らずにコピーしたのであっても、違法行為は成立するのでは?
またソフトのDLやインストールに当たっては
使用者側も説明などをきちんと読んで十分に気をつけることが
「常識」となっており、配布した人だけに責任をなすりつけるような
態度はいかがなものかと思います。
最近ではソフトの違法コピーや海賊版などが増え、
著作権法違反などに厳しい態度でのぞむ会社も増えているようですが、
その一方、どこの誰が違法行為を行ったのかを特定するのは大変なことです。
訴えるとしてもコストがかかります。
現実的には、あまりにも悪質または常習的と判断された場合のみが
企業等からの警告や司法介入の対象になっていると思われます。
(もちろん悪気がないのだから悪くない、ということにはなりませんが)
相手の方がHiroさんに送ってきたメールの内容は
必要以上に感情的であり、メールのマナーとしてどうかとおもいます。
仮にHiroさんが違法行為について反省を求められるとしたら、
それはソフト制作会社などに対してであって、
メール相手にではありません。
仮に相手が製作会社・販売会社などに告げ口したとしても、
それだけでいきなり警察が来たり、
裁判所から呼び出しがきたりすることはないと思います。
>高い授業料になりました。
>このあと、どんな罰が待っていますか?
失敗は誰にでもあること。
これから気をつければいいのです。
>
>メールは全て保管していますが、こんなもの削除したほうが良いでしょうか?
保管していたほうがいいです。
あまりにしつこく脅すような内容のメールや
金品を要求するようなメールが来るようであれば、
それこそHiroさんのほうが訴えることもできます。
>私は、あくまで購入(入札)したいただけることを前提に
>善意でしたことなのに、こんな結果になるとは思っていませんでした。
善意でしても違反なものは違反なのです。
>こんな事で、警察に捕まるくらいなら自分から死んだほうが良いと思いませんか?
こんなことで死ぬほうがばかげてますよ。
>皆さんでしたら、どう対処しますか?
とりあえず、相手に対して
形だけでも謝罪のメールは出したほうがいいかもしれません。
しかし相手が理不尽な事を要求してきたらその通りにする必要はありません。
みどりちゃんさん、初めまして。リゲルです。
レスありがとうございます(^_^)
>>この掲示板をご覧の方で、ASないしはADDと正式に診断された方にお尋ね致します。
>はい。 ASと診断されているみどりです。
>
>>「聴覚情報を何度聞いても理解できないのはASやADDの診断基準の1つ」と診断医から指摘されるんでしょうか?
>特には言われませんでしたが、↓に書くようなことも含めて、困っている事と子供の頃の事を色々言ったらASと診断されました。
みどりちゃんさんのような、ASと診断された方のお返事を待っていました!
KILROYさんから、医者の診断基準について詳しいレスを頂いていて、
聴覚情報に弱いことを医者が勝手に診断基準基準にすることができない
と知りましたが、実際にASと診断された時にも、聴覚情報のことは
「ASの特徴である」と言われなかったのですね。参考になりました。
>口頭で言われて理解できない事を文字や図にして考えることもあるし(但し、字を書くのも苦手で講義のノート取りは苦労したよ)
字を書くこと自体は苦手ではなかったのですが、大学の講義で自分の興味のないもので、
テキストのない口頭の授業は苦労しました。KILROYさんからレス頂いたんですが、
私のノートの取り方が悪かったんだと思います。
>逆に文字(文章)で読んで理解できないことを口頭で説明されて理解できることもあります。
私は逆です。口頭の説明を長い文章で説明して貰わないと理解できません。
みどりちゃんさん、レスありがとうございました。
Hiro wrote:
>はじめに、このBBSの設立目的と大きく異なることをお詫びします。
>
>
>翌日、その人から意外なメールが来ていました
>********************************************
>早速、インストールして、えらい目にあっています。
>ディスプレードライバー・とサウンドドライバーをぶっ飛ばされました。
>これから、復旧しなければ行けません。
>とんでもない物を、送ってくれたもんですね。
>こんな怪しげな物を配布するとは、
>Yahooでのあなたの評価経歴にキズが付きますよ。
>一体どうしてくれるんですか。
>誠意ある回答が頂けない場合は、
>Yahooに報告します
>*******************************************
>
>二通目(一部要約)
>*******************************************
>機能限定版をUPしているのかと思ったら、あなた、何てことしてたんです
>か?
>あなたのしていることこそ、著作権法違反ですよ。
>YahooもSoft配付先もこんなこと認めるわけがない。。。。
>
>著作権法違反はあなたです。
>こっちは、機能限定版だとおもって、DLしたんだから。
>あなたのしたことは、刑事罰の対象ですよ。
>すみやかに、反省の意を表明されなければ、
>しかるべき処置を取ります。
>runk
>*******************************************
>要するに、自分は体験版だと思って入れたので、違反ではないと
>主張してきているのです。
>
>さらに、入金がまだで譲渡してもらう気がなくなったので
>その時点で販売ではなく違法コピーだというような感じのメールが来て
>大変困っています。
>
>おまけに、ソフトで出た損害のことも書かれていて、怖いです。
>メールは全て保管していますが、こんなもの削除したほうが良いでしょうか?
絶対に捨てるな!印刷して残しておけ!
>
>こんな事で、警察に捕まるくらいなら自分から死んだほうが良いと思いませんか?
>掲示板に自殺のことを書くのはマナー違反なので、書きません。
これは明らかな「ゆすり行為」だと思う。こんど相手がなんかいってきたら、警察に被害届を出せ。
Hiroさんwrote:
>先日、NortonGhostというソフトを買ったのですが、
>自分の環境ではうまく動かないので
NortonGhostに付属する契約書がどうなっているかによりますが、通常、自分の環境ではうまく動かないということが判明した場合、それがソフトウェア側の問題だということであれば、交換あるいは返金をNorton社に求めることができます。
>Yahooオークションで処分することにしました。
したがって、これはたぶん契約違反。
>相手の環境でも、動かないと困りますよね?(返品とか)
>そこで、オークションに「テストを希望される方は、申し出てください」と追記し
>入札期間中に、ある人から「テストをしたい」との申し出があったので
>落札前(入金前)に自宅サーバにファイルを置いてその人に渡しました。
これも同様。
>>あなたのしていることこそ、著作権法違反ですよ。
>>YahooもSoft配付先もこんなこと認めるわけがない。。。。
したがって、これは正論。
>>あなたのしたことは、刑事罰の対象ですよ。
これは間違い。民事です。しかも、HiroさんとNorton社の間の問題です。
>>すみやかに、反省の意を表明されなければ、
>>しかるべき処置を取ります。
反省の意を表明するとすればNorton社に対してであり、「しかるべき処置」といっても、Norton社に対してHiroさんの行為を通告する以上のことはできません。
だけど相手にもされないでしょう。Norton社も暇ではありませんから。
>おまけに、ソフトで出た損害のことも書かれていて、怖いです。
犯意のない犯罪を罰することはできません。あなたが気にする必要なし。
ただし、あなたが同じ目に遭っていても、Norton社には損害賠償を請求することはできません。ソフトウェアは製造者責任法の対象外ですから。
>このままですと、明日にも司法の手が伸びてくるようで怖いです。
民事事件です。警察は介入できません。
>弁護士を雇うお金もありませんし、勝てる見込みも薄いのでは? と思います。
そもそも裁判になりません。あなたは不正ソフトを販売したわけではありませんから、Norton社から訴えられることはありません。
相手が裁判を起こした場合は、十分に勝てます。逆に訴えることもできます。
>このあと、どんな罰が待っていますか?
相手がバカだった場合、「バカに絡まれる」くらいかな(^_^;)。
>メールは全て保管していますが、こんなもの削除したほうが良いでしょうか?
保存しておいてください。のちのちトラブルになった場合、証拠になります。その内容によっては、相手を「恐喝」あるいは「強要罪」で訴えることもできます。
>全文を見たい方が居ましたら、メールください。
やめましょう。名誉毀損に引っ掛かる可能性があります。
>こんな事で、警察に捕まるくらいなら自分から死んだほうが良いと思いませんか?
思いません。
>皆さんでしたら、どう対処しますか?
放っときます。しつこく嫌がらせのメールを送ってきたら、この文章でも送りつけてやんなさい。ただし、バカ云々の部分は削除してね(^_^)。
(Mr.Moto)
えー、女性を穢れとみる思想について補足します。
本来日本に存在しなかったはずの、こうした女性を「穢れ」とみる思想が日本に入ってきたことについては、明治時代に日本が欧米文化を取り入れたときに、キリスト教的なものの考え方、より正確にいえばピューリタニズムを取り入れたことが原因となっているようです。
福音書を読む限り、イエス・キリスト自身はユダヤ教における「穢れ」の概念が本来の意義を失って歪んだものになっていると考えていたようです。しかしながらそれは三世紀以降にローマ帝国の国教として発展したキリスト教においては排除され、近世以降のピュ−リタニズムにおいて先鋭化しちゃった、という歴史的経緯があるようです。
で、その根拠は旧約聖書『レビ記』の以下の記述に求められているようです。
『女性の生理が始まったならば、七日間は月経期間であり、この期間に彼女に触れた人はすべて夕方まで穢れている。生理期間中の女性が使った寝床や腰掛けはすべて穢れる。彼女の寝床に触れた人はすべて、衣服を水洗いし、身を洗う。その人は夕方まで穢れている。また、その腰掛けに触れた人はすべて、衣服を水洗いし、身を洗う。その人は夕方まで穢れている。彼女の寝床や腰掛けを漬かって、それに触れたならば、その人は夕方まで穢れている。もし、男が女と寝て月経の穢れを受けたならば、七日間穢れる。またその男が使った寝床はすべて穢れる。』
『レビ記』十五章十九節−二十四節
残念ながらイエスが生理について語ったという記述はありません。ただ、『レビ記』の生理に関する記述の後には、淋病などによる女性の異常出血についての規定が生理に準じる形で記述されており、福音書には、出血の止まらない女性がこっそりとイエスの服に触れたときに、イエスがわざわざその女性を探し、ねぎらいの言葉をかけた、と解釈できる記述があります(『マルコによる福音書』、五章二十五節−三十四節)。私はこれをイエスが「女性の生理を『穢れ』とみる思想」を馬鹿馬鹿しいものと考えており、それを排除しようとするパフォーマンスであったと考えています。彼はそうした「穢れを受ける行為」をわざわざこれ見よがしに行なうというパフォーマンスをことあるごとに行なっているからです。
女性を蔑視する似非キリスト者どもに呪いあれ。
イーッ!(←ヘブライの呪いの言葉)
(Joshya)
はじめに、このBBSの設立目的と大きく異なることをお詫びします。
先日、NortonGhostというソフトを買ったのですが、
自分の環境ではうまく動かないので
Yahooオークションで処分することにしました。
相手の環境でも、動かないと困りますよね?(返品とか)
そこで、オークションに「テストを希望される方は、申し出てください」と追記し
入札期間中に、ある人から「テストをしたい」との申し出があったので
落札前(入金前)に自宅サーバにファイルを置いてその人に渡しました。
翌日、その人から意外なメールが来ていました
********************************************
早速、インストールして、えらい目にあっています。
ディスプレードライバー・とサウンドドライバーをぶっ飛ばされました。
これから、復旧しなければ行けません。
とんでもない物を、送ってくれたもんですね。
こんな怪しげな物を配布するとは、
Yahooでのあなたの評価経歴にキズが付きますよ。
一体どうしてくれるんですか。
誠意ある回答が頂けない場合は、
Yahooに報告します
*******************************************
二通目(一部要約)
*******************************************
機能限定版をUPしているのかと思ったら、あなた、何てことしてたんです
か?
あなたのしていることこそ、著作権法違反ですよ。
YahooもSoft配付先もこんなこと認めるわけがない。。。。
著作権法違反はあなたです。
こっちは、機能限定版だとおもって、DLしたんだから。
あなたのしたことは、刑事罰の対象ですよ。
すみやかに、反省の意を表明されなければ、
しかるべき処置を取ります。
runk
*******************************************
要するに、自分は体験版だと思って入れたので、違反ではないと
主張してきているのです。
さらに、入金がまだで譲渡してもらう気がなくなったので
その時点で販売ではなく違法コピーだというような感じのメールが来て
大変困っています。
おまけに、ソフトで出た損害のことも書かれていて、怖いです。
このままですと、明日にも司法の手が伸びてくるようで怖いです。
弁護士を雇うお金もありませんし、勝てる見込みも薄いのでは? と思います。
高い授業料になりました。
このあと、どんな罰が待っていますか?
メールは全て保管していますが、こんなもの削除したほうが良いでしょうか?
全文を見たい方が居ましたら、メールください。
私は、あくまで購入(入札)したいただけることを前提に
善意でしたことなのに、こんな結果になるとは思っていませんでした。
明日(4/2)はせっかく合格した学校の選抜試験なのですが
行けても、恐怖心でいい成績は出せそうに無いので
先が暗いです。 昨日は、睡眠薬を倍にして眠りました。
こんな事で、警察に捕まるくらいなら自分から死んだほうが良いと思いませんか?
掲示板に自殺のことを書くのはマナー違反なので、書きません。
皆さんでしたら、どう対処しますか?
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