アスペルガーの館の掲示板(旧)

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奇人・変人そして天才・・・祝ノーベル賞
No.14491  Thu, 10 Oct 2002 12:39:37 +0900  ケロ [この発言にコメントする]

自閉症協会の東京都支部の出された冊子「アスペルガー症候群を知っていますか?」の中に、
ローナ・ウィングのこんな言葉が載っています。

(一部抜粋)・・・・・・・・・

ときにはアスペルガー症候群の人たちの見方によって
困難な問題に新たな光が当てられ、その理解が進むこともあります。

アスペルガーも指摘したように、偉大な芸術家や科学者は、
この症候群(アスペルガー症候群)の特性を
一部またはすべてを備えていなければなりません。
そのために、自分が興味をもったことに、少なくともしばらくの間は、
他のすべてを忘れるほど没頭できるのです。

  ・・・・・・・・・抜粋終わり

これを読むと「すべての偉大な芸術家や科学者」はアスペの気質を
持っているということです。

たしかに今回受賞されたお二方のエピソードを読むと
「さもありなん」という話も多いような気もしますが、
ま、研究者は昔から「奇人・変人が多い」と一般的にも言われていますよね。


まあ、ローナ・ウィングが「すべての偉大な芸術家や科学者はアスペ気質を
持っている」と言ってくださったとしても、
実際に凡人として生きている私には関係ないのは事実なのですが。

犯罪の話題とは別に、ノーベル賞がらみの話題を出してみました。
まあ、もう、語り尽くされている話題でしょうが。


Re: 敬語 14470へのコメント
No.14490  Thu, 10 Oct 2002 12:35:38 +0900  りる [この発言にコメントする]

Mariaさん wrote:
> 本来なら、「〜さんはいらっしゃいますか?」と言うべきところが「〜さんはおられますか?」になってしまう。「おる」は謙譲語なので、相手に対して使うのは失礼。だけど、「いらっしゃる」は「いる」ではなくて「来る」の意味にも使うので、なんとなく使用を避けてしまうのである。

昔住んでいた部屋の大家さんは、居住者に用事があるとき「○○さん、おりますか〜」と言いながらノックしていた。
せめて「おられますか」ならまだ誤用だとすぐにわかったと思うのだけど、最初は「なんて失礼な!若造相手と思ってわざとエラソーにしてるのか?」とびっくりし、「敬語のつもりで使っているらしい」ことを理解するのにかなり時間がかかりました。

仕事で必要があって超絶丁寧敬語(過剰敬語含む)を使っていたことがあるのですが(自分がどこでそんなものを身につけたのか覚えてないのだが)、なかなか楽しかったです。お芝居の快感です。


Re: 算数について。 14431へのコメント
No.14489  Thu, 10 Oct 2002 12:20:28 +0900  りる [この発言にコメントする]

Mariaさん wrote:

> つまり、「26+32」とか「54+13」とかはやらせるけど、「57+64」とか「74+29」とかいった計算はやらせないで、三桁の足し算まで一気に行ってしまうということです。とくに後者の「74+29」は、繰り上がりが「玉突き的」に起きるので、「93」とか答えてしまう子供がいそうなので。

私にはどちらもあまり変わらないような気もするのですが、違うのかもしれません…。
私の場合(暗算のときは)、「26+32」は「(20+30)+(6+2)」、「57+64」は「(50+60)+(7+4)」と、桁ごとの足し算になります。桁が増えても同じだと思います。
「74+29」は、「(70+20)+(4+9)」で、後半で一回止まり、その結果を前半に足すときに更に止まります。結局「90+13」を筆算でやらないと駄目そう。

紙に書いていい場合、例の

  26
 +32
 ──

をやりますが、この方法は結局は一桁の足し算を重ねていくことになるので、桁や繰り上がりが多かったりするとたまに思いっきり間違えたりします。


Re: 今さらなレス/異文化コミュニケーション? 14441へのコメント
No.14488  Thu, 10 Oct 2002 12:04:23 +0900  りる [この発言にコメントする]

Mariaさん wrote:

>りるさん wrote:
>> 「考えることに関して一定以上の能力を持ち、かつ好きな人/そうでない人」かなあ、とも思います。
>
> 自閉ちゃんのだんごむし探究にかける熱意を知っているあたしとしては、知的水準うんぬんよりも、熱意とか探究心とか知的好奇心の問題だと思います。

「知的好奇心がない(と私には思えてしまう。私の基準からするとものすごく薄いというだけなのかもしれないが)人が存在する」という事実が、私にはよくわかっていなかったのだなあと思い至りました。
女性だけの職場にいたとき、仕事の愚痴以外は、新しいバッグがどうした化粧品がどうしたという話題ばかりで(文字通り)閉口したのですが(いじめを受けたのもここ)、ああいう「情報交換」は、いくら熱意があっても根本的には「知的好奇心」の為せる技ではないと思う。(化粧品の開発研究等に携わっている人なら別ですが)


> 考えることが好きな人は、「危機的状況」、すなわち「修羅場に強い」タイプなんじゃないだろうか、と思います。

逆もまたいえると思います。
つまり、「危機的状況」「修羅場」を常時経験した人は、考えることが好きになる…というか、考えざるを得なくなると思います。(生来の特性にもよりますが)
これがつまり「AC」(後天的特性)といわれているものであり、「AS」(先天性特性)と、表に出る行動様式と重なる部分があるため、ことが複雑になる場合も多いのだと思います。(私自身がそうだと思うので尚更)


> 宗教や芸術に関しては以前はあまり興味がなかったのですが、そういうことについて知らない、あるいは興味を持たないことで人間的に劣っていると決めつけられる体験をしてからいろいろと研究をし、けっこう面白いと思うようになりました。
> そうなったらそうなったで、「それは“本当の”理解ではない」とか言われて非難され、要は「自分は優れているのだ」という思い込みを補強するためにそういうものに接する人が多いことにうんざりしました。

「“本当の”理解」ってなんだ・・・。
特定の宗教のロジックの中にいる人には包括的な宗教研究はできないと思うし、「芸術家」と「芸術研究者/評論家」は違う。
後者の例では、「芸術 研究者/評論家」→「芸術家」は、「芸術家になれなかった人が研究者になる」ことが多いようなので、実は「芸術家」に対してすごくコンプレックスを持っていたり、
また「芸術家」→「芸術研究者/評論家」は「自分で造りもしねえくせに好き放題論評しやがって」となったりする傾向にあるようです。
ですが、どちらが上とかどちらが本当とかどちらが優れているとか、そういう比較が成り立つものではないと思います。そもそもポジションが違うのだから。


> 現在の西欧的的な数学や物理の基本的な「思想」のようなものが肌に合わないのかも知れません。アラビア数学や和算なんかだったらけっこう性に合うのかも。

高校のとき、物理で力学?のあたりでひっかかって個人的に教えてもらっていて、「天井から吊り下げた物体にかかる力は」とかの問題だったと思うのですが、説明してもらっているうちに私の中ではどうしても「物体の重みのせいで天井が崩れ落ちなければならない」計算になってしまい、匙を投げられてしまいました。
今思うと、「私には何の関係もないどこだか知らない架空の天井から意味もなく吊り下げた重りに何グラムの力がかかるか、なんてことをなんで計算しなければいけないのか?」という思いから「理解したいと思う気持ち」が起きなかったんだと思います。「建築」は好きなので、設計等の勉強のためと思えていればもしかしたら違ったかもしれない。


「被害」と犯罪の関係 14484へのコメント
No.14487  Thu, 10 Oct 2002 11:15:40 +0900  りる [この発言にコメントする]

ケロさん wrote:
>佐々木先生もこの事件や例の殺人事件の高校生は
>ストレスいっぱいで生きてきた未診断アスペが起した稀有な例で、
>基本的にアスペや自閉の人の犯罪率は一般人のそれよりも、かなり低いと
>仰ってました。(被害にあうほうが多い)
>こういう事件を起さないためにも診断の大切さを述べておられました。

Mariaさん wrote:
> アスペルガー症候群ではない人が、このような事件を起こすのも極めてまれで、もしあるとすれば、その多くは極めて強いストレスにさらされたときなのではないかと思うのですが。

「(自閉症の一種である)アスペルガー障害のため社会的生活に困難を来し、自分に最もふさわしい自殺方法を取ろうと犯行に及んだ」
という鑑定をマトモに受け取るならば、
「障害のため」→「辛い思いをし」→「自殺を決意」→「そのための行動が結果的に犯罪」となると思うのだけど。
これがニュースとして広く流れる過程で、途中がすっ飛ばされて
「障害のため」→「犯罪」となってしまう短絡は容易に予想できる。
脈絡とか、大元とかは省かれてしまって、「わかりやすい部分」だけを取り上げ、「なんかわかんない新語(しかもカタカナだと目立つ)」がキーワードになることで、「(その新語も、事の経緯も)わかった気になってしまう」ことも容易に想像できる。

「トラウマ」という言葉は、広く知られる中でものすごく「安く」なったと思う。(なんか精神科医のドラマ始まったらしいなあ。初回のサブタイトルにこれが使われていた。むかつきそうだから見ないけど、チェックして地道に意見していくべきなんだろうか…)
「PTSD」は、アルファベットであるせいか、それなりに「なんかよくわかんないけど大変なんだね」と受け取られている気がする。
「代理ミュンヒハウゼン症候群」は、長い上に大方の日本語を母語とする人には覚えずらいカタカナ語であるせいか、結局ほとんど知られてもいない気がする。

中学の頃、「一般の(中でも一部の考えナシの子だと思うけど)」子の間では、「養護学級」にいる子たちが、個々にどんな子なのか、個々にどんな障害を抱えているのか知りもしないで、「ヨーゴ」というコトバが侮蔑語として使われていた。その語は既に「養護学級とそこの子たちの実状」を離れて、ただの記号になっていた。「普通」の子が何か失敗したら「お前ヨーゴじゃねーの?」とか、「ヨーゴ!ヨーゴ!」とはやし立てるとか。
それと同じように「お前アスペじゃねーの?」とか使われるようになったらすっごく嫌だなあ。


続き 14484へのコメント
No.14486  Thu, 10 Oct 2002 10:20:15 +0900  ケロ [この発言にコメントする]

アスペの人間が「決して」「絶対に」犯罪を犯さないということはありませんよね。
(人間だれしもだけれども)

報道の仕方で誤解を生まないように、注意して見守っていきましょう。
「アスペだから責任能力がない」ということがクローズアップされ、
アスペが誤解されることを一番恐れます。

もし彼が本当にアスペだっととしたら、
なぜそのような犯罪を起すことになったのか、
その辺を詳しく知ることができたら、今後に生かしていきましょう。


Re: ハイジャック西沢被告の鑑定結果 14479へのコメント
No.14485  Thu, 10 Oct 2002 10:01:51 +0900  Maria [この発言にコメントする]

あんくさん wrote:
>  つまり今回の記事の書き方は、「民家を襲い住人をあやめたのは、責任能力の問えない熊だった」と言っているようなものだ、ということになるのだろうか。

 例えばの話、「伊豆の山中で狩猟をしていたハンターが、『伊豆シャボテン公園』から逃走したダチョウと遭遇し、反射的に持っていた猟銃をぶっ放したら、手傷を負ったダチョウが逃走する際に、途中で別のハンターに遭遇し、そのハンターがダチョウに近づこうとして蹴っ倒されて骨折した」みたいな話ではないでしょうか。

 これが北海道の山中で、相手が熊だったらなんの問題にもならない(禁猟区で禁猟期間中だったらまた別ですが)し、だいいち手傷を負ったエゾヒグマに近づこうとする訳がないのだけれど、相手がダチョウというハンターにとってなじみのないものであり、ダチョウはハンターの行動を「最初に遭遇したハンターの行動」から予測し、しかも怪我をしたハンターは、「猟銃をぶっ放したハンターの行動」も、「相手のダチョウがハンターに対してどういうイメージを持っているか」も知らされていなかった、ということに問題があるわけですよ。

 ハイジャック事件の場合、「相手はキチガイだと思って相手にしなかった」という航空会社の対応のまずさがまず最初にあります。その時点で航空会社はたとえ相手が誰であれ航空機の運行上の安全に関わることに関して真摯に対応することを怠ったという過失から逃れることができないのね。で、そのことに対してパイロットや乗客や社会に対して責任があるわけです。

 で、警察や司法にとって、むしろ問題は西沢被告ではなく、「航空会社の過失をどこまで問えるか」(というより、航空会社の責任を問わないためにはどうしたらいいか)なのだと思います。それに対して「相手はキチガイなんだから、航空会社に責任はない」という方向で持ってゆこうとしたところに、“9.11”が起きてしまったわけです。『もしも「キチガイ」ではなく「イスラム原理主義者のテロリスト」だったら?』という問いが生まれたとたん、「相手はキチガイなんだから、航空会社に責任はない」といった答えは封じられてしまうわけです。

 そんなわけで、この際航空会社が「対応に不手際があった」ことを謝罪し、併せて「アスペルガー症候群」というものの特性からたまたま起きた不幸な事故(パイロットも「航空会社の人間」なのだから、「話をまっとうに取りあげてもらうには、実力行使しかない」という印象を被告は持っていたかもしれません。ASにはありそうなことです)としての側面を広くアピールする、というのがあるべき対応なんではないか、と思ったりするわけです。

 (Maria)


この話は前から言われていたことです。 14462へのコメント
No.14484  Thu, 10 Oct 2002 09:54:33 +0900  ケロ [この発言にコメントする]

半年ほど前の佐々木正美先生の講演会で、この話を聞きましたよ。
「飛行機を乗っ取ってレインボーブリッジの下をくぐろうとした人もアスペだ」
とその時の講演で仰ってました。
その業界ではずいぶん前から知られていたことのようです。
佐々木先生もこの事件や例の殺人事件の高校生は
ストレスいっぱいで生きてきた未診断アスペが起した稀有な例で、
基本的にアスペや自閉の人の犯罪率は一般人のそれよりも、かなり低いと
仰ってました。(被害にあうほうが多い)
こういう事件を起さないためにも診断の大切さを述べておられました。

行き難い人が多いですから、辛い人は本当に辛いでしょうね。
こういう掲示板でガス抜き(?)をするのは大切なことですね。
自分を知る、自分をわかってもらえる場を持つ、
とても大切なことですね。
犯罪を起した彼らも、そういう場を持っていれば、
そこまでいかなくてすんだのかもしれません。


決して「障害」が犯罪を起すわけではありません。
そこには二次的な要員があるのです。


Re: 実話 14347へのコメント
No.14482  Thu, 10 Oct 2002 01:56:57 +0900  凸P [この発言にコメントする]

初めて書き込みさせていただきます 凸Pと申します。

るき wrote:
> ある人がこんなことを話していました。子供の頃、何かのことで泣いてしまった時、泣き止むと必ず親から、「今、泣いたカラスがもう笑う。」とすぐに言われるという妙なことが何度かあったそうです。親はからかっただけで妙なことをしたつもりはなかったそうですが、本人はすぐに泣き止むのは、カラスのようにおかしなことなのだと思い、多分一度泣き出したらいつまでも泣いていなくちゃいけないんだなぁーと心に決め、もう泣きたくないのに、かなり長い間ウソ泣きをしていたという思い出があるというのです。

自分の場合 「今泣いたカラスがもう笑う」とセットで、
「笑った方がかわいいよ」と言われていたため、むしろ
『笑うのは良いこと→いつでも笑っていたほうがよい』
と 思い込んでしまい、実際 そのように振る舞っていました。
今でも 情動(と言うもの自体 良く判らないのですが…)と
顔の表情 体の動作 とを 結びつけることが 難しいので、
大抵、困り半分のニヤニヤ笑いを浮かべて 暮らしています。
最近になって 母から
「あなたはおかしな子だったわよー、泣きじゃくってる時でも
『笑った方がかわいいよ』って言うと、すぐに笑ってみせるんだもの(笑)」
と 言われ、自分が(実は)イレギュラーな対応をしていた事に気づきました。

 


Re: 読売新聞にものっていました 14480へのコメント
No.14481  Thu, 10 Oct 2002 01:52:00 +0900  シペラス [この発言にコメントする]

シペラス wrote:
>はるか wrote:
>>それにたいしこの鑑定書では
>>事件当時の被告は、他人への共感性、理解力にとぼしく
>>特定の事柄にこだわる『アスペルガー障害』であった。
>>と指摘されていたこと。
>>この障害による社会不適合から自殺を考え
>>自分にもっともふさわしい自殺方法として
>>ハイジャックを選んだ分析される。
>>とかいてあったそうです。
>
> 今回の報道で最も危険に感ずるのは、まさにこのことです!
>本当に、「アスペルガー症候群の人=危険人物である!」という風評が社会に広まることが懸念されます。
> 
> さてここで問題となるのは、「暴力行為を犯した人の中に、どれくらいの自閉症若しくはアスペルガー症候群の人がいるのか?」ということですが、イギリスのパトリシア・ハウインさんの著書「自閉症成人期にむけての準備」には、
>
>スクラッグとシャーが1994年、イギリスのブロードモア特殊医療院の男性入院患者329名に対して、自閉症の可能性があるケースを把握するためにケース記録による評価を行った。ウィングとグルードの「障害・行動・スキル記録」+個別面接の結果、3人が自閉症とされ、更にギルバーグの基準を用いると6名がアスペルガー症候群と診断された。これは全体の2%を超えるにすぎないものの、イギリスにおける人口全体に対する自閉症の比率0.04%、アスペルガー症候群の比率0.55%と比べると、一般より高い数値でることは確かである。入院の対象となった違法行為は、暴力若しくは暴力的な脅し5例・殺害3例・放火1例であった。いずれのケースにも「孤立」若しくは共感性の欠如が認められ、うち6例には武器・毒物および殺人や戦闘にといったものに陶酔する面が見られた。
>
>(〜_〜)
>
>ガズィウエインが1991年に、アメリカでアスペルガー症候群の人による違法行為132例について調査したところ、過去に明らかに暴力行為があったのは、3例(約2%)であった。よって、アメリカにおける一般の20〜24歳の年齢集団での暴力行為(レイプ・強盗・暴行)の発生率が7%であることと比較して、自閉症若しくはアスペルガー症候群での暴力行為の発生頻度は低いということになった。
>
>(・へ・)
>という研究例が示され、
>
> 自閉症の人のグループでどれくらいの違法行為が起きているかという推定は、一定の地域での発生頻度の研究に基づいて初めて可能になるものです。それができないのに自閉症若しくはアスペルガー症候群と違法行為との関連を推定することは、自閉症の人とその家族へのスティグマと苦痛を増大させるだけです。そして自閉症の人が一般の人より違法行為を犯しやすいと推定する根拠はありません。むしろ、多くの自閉症の人は規則や規制を頑固に守ろうとするし、一般の人よりも頑なに守ろうとします。
>
>というハウインさん自身の見解が述べられいます。
> 
> 私自身も、過去警察沙汰にはならなかったものの、家族に対して暴行を働いたことがあり、それを悔やんでいます。
>
> 今一番、我が国の発達障害者がらみで最も大切なことは、何よりも当事者(本人*家族)・地域社会・専門家との間の連携の強化だと、私は思います。そのために微力ながら協力していきたいです。 


Re: 「自閉症で自殺決意、犯行に」=ハイジャック西沢被告の鑑定結果 14475へのコメント
No.14479  Thu, 10 Oct 2002 01:45:39 +0900  あんく [この発言にコメントする]

あんく wrote:

> ここを訪れる、当事者の身内以外の健常者というのは、まれなので、参考までにお尋ねしたい。「どうしたらいいのだろう」と、お悩みのようであったが、具体的には、健常者は、犯罪歴のないアスペルガーの人々に、どんな助言をしたらよいと、お考えなのであろうか。匿名さんには、ぜひそれをお聞きしたいところである。

匿名さん wrote:

>↑当事者なのでこの質問には答えられませんです。

 まずは大変失礼な書き方になっってしまったことを、お詫び申し上げます。「匿名さん」というハンドルが、2ちゃんねるの住人のそれに、似ていたので、実を言えば少し警戒しておりました。

「犯人はビョーキだったので、航空会社がマトモに対応しなかったとしても仕方がなかった」というストーリーが、今回の発表の裏にはあるのではないでしょうか。「責任能力の有無についてはあえて言及を避ける」というのは、昨今の快楽殺人事件とは違って、「過失障害致死で、犯人の責任能力は問えない。乗務員の対応が(結果的に)まずかったのは、『アスペルガー症候群』というほとんど知られていない障害が背後にあったことが災いしたためであって、航空会社の責任も問えない」という、いわば「喧嘩両成敗」的な判決を下すための根回し、という気がしないでもありません。

 つまり今回の記事の書き方は、「民家を襲い住人をあやめたのは、責任能力の問えない熊だった」と言っているようなものだ、ということになるのだろうか。
 空港側の落ち度については、今回はたまたま言及されていなかったようだが、事件当時は大きな問題にされていた記憶がある。時間が経つにつれてそれがもみ消し状態になってしまえば、「トカレフ」「サティアン」などと同列で、「アスペルガー」の文字ばかりが、センセーショナルにクローズアップされてくるということになり、それについては、私も歯痒さを感じる。
 人間は、事件の情報を消費してゆく過程で、またしても同じ過ちを繰り返すのだろうか。


Re: 読売新聞にものっていました 14477へのコメント
No.14478  Thu, 10 Oct 2002 01:40:16 +0900  ヒカリ [この発言にコメントする]

はるかさん wrote:
>アスペルガー障害ってなんですか?
>(はじめて聞いたぞ、そんな言葉)


「アスペルガー障害」とは、「アスペルガー症候群」のDSM-IVでの呼称です。
英語版のDSM-IVでは「Aspeger's disorder」とあるので、これをそのまま訳したものでしょう。
でもICD-10では「アスペルガー症候群」「Asperger's syndrome」ですし、こっちの呼称が一般的ですね〜。

ちなみに・・・。

「症候群」
ある特定の疾患もしくは病的変化を基盤として出現する一群の身体・精神症状。原因の異なる疾患が同一の症候群を現すことがある。シンドローム。
「障害・障碍」
(1)物事の成立や進行の邪魔をするもの。また,妨げること。
(2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また,そのような状態。
(3)個人の特質としての機能障害(impairment),そのために生ずる制約としての能力低下(disability),その社会的結果である社会的不利(handicaps)を包括する概念。

辞書ではこのように載っていました。
「障害」(など)が原因で「症候群」が結果として表れるというのが、辞書的な解釈かな。
「三つ組の障害」って言うけれど、更に根本的に障害されているものがあると考えれば、「三つ組の症候群」なのかもしれません。

(とか言いつつ自分でも訳わからない・・・言葉って難しいーーー!)


読売新聞にものっていました 14462へのコメント
No.14477  Wed, 9 Oct 2002 22:59:42 +0900  はるか [この発言にコメントする]

ネットだけでなく、今日の読売新聞朝刊にも掲載されていました。
概略は同じですが
鑑定医から鑑定書が東京地裁に提出されたそうです。
この鑑定書が怪しいものとして私には映りました。
当然こういう場合の精神鑑定所というのは
事件当時の被告の精神状態が、責任能力があるものであったか
確認するためのものですよね?
それにたいしこの鑑定書では
事件当時の被告は、他人への共感性、理解力にとぼしく
特定の事柄にこだわる『アスペルガー障害』であった。
と指摘されていたこと。
この障害による社会不適合から自殺を考え
自分にもっともふさわしい自殺方法として
ハイジャックを選んだ分析される。
とかいてあったそうです。
ちなみに当の責任能力についての言及はなかったため
今後、この鑑定医を証人喚問する予定だそうですが。
アスペルガー障害ってなんですか?
(はじめて聞いたぞ、そんな言葉)
ハイジャックは障害のせいじゃなくて、
社会不適合からの自殺衝動だというのなら
もっと別の言い方があるんじゃないですか?
そう思いました。
なんかすごく意味不明な鑑定書だと思いませんか?


ハイジャック犯・西沢裕司被告の鑑定結果 14474へのコメント
No.14476  Wed, 9 Oct 2002 22:56:53 +0900  Maria [この発言にコメントする]

シペラスさん wrote:
> アスペルガー症候群の人が、このような事件を起こすのは極めてまれで、もしあるとすれば、極めて強いストレスにさらされたときだと思います。

 アスペルガー症候群ではない人が、このような事件を起こすのも極めてまれで、もしあるとすれば、その多くは極めて強いストレスにさらされたときなのではないかと思うのですが。

 西沢裕司被告に関していえば、「(自閉症の一種である)アスペルガー障害のため社会的生活に困難を来し、自分に最もふさわしい自殺方法を取ろうと犯行に及んだ」というのはとってつけたような理由であるように思います。

 あたしの記憶が確かならば、西沢裕司被告は航空会社に対してセキュリティ上の穴(乗継便を利用する場合、乗継空港で手荷物から危険物を取り出して乗継便に乗るルートが空港によっては存在する)があることを何度も警告していたのにもかかわらず、航空会社が適切な対応を取らなかったという事実があるはずです。で、その警告の手紙には、西沢裕司被告が自分の住所・氏名を明記していたはずなのですね。
 あの事件がもし“9.11”以降に行なわれていたとしたら、航空会社はその内容を真摯に受け止めるか、あるいは警察に連絡して公安が動くかしたはずだし、乗客名簿を事前にチェックすることもできればそもそも操縦室に刃物を持った人間が入ることに対して何らかの対抗策を取っていたはずなのですよ。

 「犯人はビョーキだったので、航空会社がマトモに対応しなかったとしても仕方がなかった」というストーリーが、今回の発表の裏にはあるのではないでしょうか。「責任能力の有無についてはあえて言及を避ける」というのは、昨今の快楽殺人事件とは違って、「過失障害致死で、犯人の責任能力は問えない。乗務員の対応が(結果的に)まずかったのは、『アスペルガー症候群』というほとんど知られていない障害が背後にあったことが災いしたためであって、航空会社の責任も問えない」という、いわば「喧嘩両成敗」的な判決を下すための根回し、という気がしないでもありません。

 例のバスジャック事件の犯人と西沢裕司被告は、その性質においてだいぶ異なっています。「全日空ジャンボ機ハイジャック事件」は、事故に近い不幸な事件、という位置付けで決着がつきそうに思いますが、西沢裕司被告がアスペルガー症候群であるならば、むしろアスペルガー症候群がどのようなものであり、それが事件にどう結びついたかを詳(つまび)らかにしてほしいと思います。

 西沢裕司被告は、ハイジャックが“理論上は可能”である(実際に可能でした)と同じように、「ジャンボ機でレインボーブリッジの下をくぐる」ことが“理論上は可能”であると信じ、機長に「やってみろ」と命令したのだと思います。で、機長は「航空会社」の一員であり、「航空会社」は“理論上は可能”であることの可能性を無視した時点で西沢裕司被告に「自己決定能力なし」と見なされたような気がします。

 企業側の対応のまずさを指摘するのを避けたいのは分かるんですが、その結果をアスペルガー症候群という“訳のわからないもの”におっかぶせて済ませようというのだけは、やめてほしいと思います。

 (Maria)


Re: 「自閉症で自殺決意、犯行に」=ハイジャック西沢被告の鑑定結果 14474へのコメント
No.14475  Wed, 9 Oct 2002 22:37:42 +0900  匿名さん [この発言にコメントする]

あんくさん wrote:
> 匿名さん wrote:
>
>> なんか、このニュース聞いて追い詰められた気分になっちゃいました。
>
> 「なっちゃいました」とは、いささか諧謔調でもあり、追い詰められておられるわりには意外と冷静であられるような印象を受けるのだが。
> おそらく文面からして、「アスペルガー症候群者の将来を心配してあげている健常者」の立場でいらっしゃるのだろうか。

いいえ。私自身がAS(診断済み)なのです。なので、生まれつきのことなのに
診断がついたら白い目で見られるような偏見が社会にできることを心配しているのです。AS=犯罪を犯しやすい、そんな誤解を与えかねないでしょう。この記事の書き方だと。個人的にはASであることは責任能力の有無とは一切関係がないと思うのだが、この書き方ではまるでASであること→責任の有無の問い直しみたいに感じる。どちらかというと、この犯人の場合、社会的なストレスつまり鬱から犯行に至ったのだと思うのだが、この書かれ方ではASが犯行の原因だと思う人も出てくるだろう。
例えば、「成績が悪いことを人にからかわれ引きこもりになった。そして自殺願望を抱き、自暴自棄になって殺人を犯した。」
この場合、引きこもりのきっかけが成績が悪いこと(をからかわれたこと)だとしても、犯行の原因は引きこもり後の精神状態だと誰でも考えるであろう。
でもアスペルガーという聞きなれない言葉を出してしまうとそっちの方に
注意が行ってしまうし、その後「責任の有無」などど書かれると「ASだから
やってしまった」ように考えられてしまいそうで怖いのです。

> ここを訪れる、当事者の身内以外の健常者というのは、まれなので、参考までにお尋ねしたい。「どうしたらいいのだろう」と、お悩みのようであったが、具体的には、健常者は、犯罪歴のないアスペルガーの人々に、どんな助言をしたらよいと、お考えなのであろうか。匿名さんには、ぜひそれをお聞きしたいところである。
↑当事者なのでこの質問には答えられませんです。


Re: 「自閉症で自殺決意、犯行に」=ハイジャック西沢被告の鑑定結果 14469へのコメント
No.14474  Wed, 9 Oct 2002 21:59:20 +0900  あんく [この発言にコメントする]

シペラスさん wrote:

> アスペルガー症候群の人が、このような事件を起こすのは極めてまれで、もしあるとすれば、極めて強いストレスにさらされたときだと思います。
> この情報ががでたことは、早速「日本自閉症協会・東京支部」の掲示板へ伝えました。

和パパさん wrote:

>● 支部の人間ですが、
>  伝えていただきましたが、動けということでっか

>● しかし、報道の方法で、一般の方の受け取り方が
>  大きく変わります。

 まずは、ネットで安く引き出せる情報というのは、鵜呑みにしてかからないこと。いたずらに不安を煽るのみである。
 たとえ、信用できる情報筋、を名乗ってはいても、どんなメディアの世界でもそうなのだが、「いちはやい報道」を競合するあまり、正誤問わずあらかじめ用意されたセンセーショナルな見出しで、より多くの人目を引こうとするのは、日常茶飯事である。それらをいちいち当たっているだけ、きりがなかろう。
 各メディア人は、それぞれの事件の最終決着より古い記事を、果たして作成者みずからが赤面せずに読むことができるかどうか、つよく内省すべし、とは、オウム・サリン事件や、NYテロ事件等を追跡するジャーナリストの辺見 庸氏が、繰り返し口すっぱくして警告していることである。

>「自閉症で自殺決意、犯行に」=ハイジャック西沢被告の鑑定結果
>
> 1999年7月に全日空のジャンボ機をハイジャックし、機長を刺殺したとして、殺人などの罪に問われている無職西沢裕司被告(32)の精神鑑定の結果がまとまり、「(自閉症の一種である)アスペルガー障害のため社会的生活に困難を来し、自分に最もふさわしい自殺方法を取ろうと犯行に及んだ。責任能力の有無についてはあえて言及を避ける」とする意見が付されていることが8日、関係者の話で分かった。 

 この記事にしても、ダイジェストに過ぎるのである。文脈からして、「」内の言葉は、警察筋か、あるいは鑑定医自身の合議の結果、付された意見であるように書かれているが、「責任能力の有無についてはあえて言及を避ける」とは、一体どういう意味なのか。「あえて」とは、何とも警察や鑑定医らしからぬ言い方だと、私は推測する。(とはいえこれらの意見がすべて捏造であるかどうかまでは、読み取れないことは、申し添えておく)とにかくこのような記事の段階で、一般の目に触れさせるのは、性急ではないのか、ということぐらいは、この時事通信社にメールで伝えておくのも悪くはないと思う。

 匿名さん wrote:

> なんか、このニュース聞いて追い詰められた気分になっちゃいました。

 「なっちゃいました」とは、いささか諧謔調でもあり、追い詰められておられるわりには意外と冷静であられるような印象を受けるのだが。
 おそらく文面からして、「アスペルガー症候群者の将来を心配してあげている健常者」の立場でいらっしゃるのだろうか。
 ここを訪れる、当事者の身内以外の健常者というのは、まれなので、参考までにお尋ねしたい。「どうしたらいいのだろう」と、お悩みのようであったが、具体的には、健常者は、犯罪歴のないアスペルガーの人々に、どんな助言をしたらよいと、お考えなのであろうか。匿名さんには、ぜひそれをお聞きしたいところである。


Re: 自閉症イベントに参加して 14457へのコメント
No.14473  Wed, 9 Oct 2002 21:11:07 +0900  グルンサ [この発言にコメントする]

 またまたこんにちは。グルンサです。

ひまわりさん wrote:
>おもしろく話す事難しそうです。コミュニケーションの障害伝わったのかな。
>かなりハードそうで心配です。

 うーん、これについては、ASについて知っている人は察したかもしれませんが、知らない人が上記のことについて想像するのは、難しそうでした。

>>>カナータイプ主体の方々に、お話する、コツみたいのは、感じられましたでしょうか?

>‘ふつうの’自閉症支援関係の人=カナータイプ主体の方々

 こちらの方は正直なところ、支援関係者の方々からの話を聞くにとどまって、自分から切り出すということは、ほとんどできずじまいでした…。

>>I wrote:
>>>> そんな中で思ったのが、「いずれはカナー・アスペルガー両タイプの割合を半々にして、もしくはアスペルガータイプ主体のイベントも開催してほしいな」…ということ。(略)

>>ひまわりさん wrote:
>>>近いうちにそうなって欲しいです〜。 
>>
>> 欲を言えば、来年か再来年あたりに開催してほしいと思うのは、わたしの我儘でしょうかね…?では。
>来年は無理ぽいです。再来年可能性ありそうです。何かいい話でてますか?

 わたしが会場で聞いたりした限りでは、ちょっと出てはいなかったような気も…(間違いでしたらお許しのほど)。ひまわりさんも何かご存知でしたら、いずれ教えてください(^^)。


P.S.わたしは「グルンサ」ですよ〜。ではでは。


Re: サリーとアンの課題 14471へのコメント
No.14472  Wed, 9 Oct 2002 15:33:52 +0900  ぱうぜ [この発言にコメントする]

ASだと診断されたわけでないので、違うかもしれないと思って、ご無沙汰してました。

私もちょっとした言葉遣いに惑わされて、質問の意図を読み取りそこねることはよくあります。今ではこの場面でこういうことは聞かないだろうと判断したことは回答しないように気をつけてますが、うっかり話してふざけていると思われることはあります。

昔やったポカは、質問者が「何と言ったか」と口頭で聞いたので「日出国の・・」と答えて「遣隋使」という言葉を覚えてないとダメだと思い切り怒られたことです。「何と言うか」と聞かれれば「遣隋使」と答えたのにと悔しかったので覚えてます。ペーパーテストで回答するなら細かい言葉遣いなど気にとめずに「遣隋使」と書くところですが。

サリーとアンの課題は有名だそうで、どのように「解釈するべき」課題かということは前提になっているようですが、私には質問の意図がやはりよくわかりません。

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