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>少しまだわからないことがあります。
>パニックを起こすと、ものすごく時間がかかってしまうんです。
>息子の言い分を少しだけ受け入れて、すんなり帰るほうが、結果的には早く帰れるし、トラブルもなく、安静を保てたりします。
>結果的にいろんなことをうまくいかせる、そのために、
>長男の言い分を少しだけ聞いてあげる、これって、やっぱりまずいんでしょうか?
>
>私は長男から、『人の言いなりにはならないぞ、人の言うことは聞かないぞ』という空気を感じます。
>これを何とかしようと思って、とにかく彼が言い出したら聞かない、という状態になったときには決して引かないという姿勢をとっていたことがあります。
>結果は、ものすごいバトルの毎日で、大変で、苦しくてたまらなかったです。
私も自分の子育てが暗礁にのりあげてしまった時期がありました。
その頃、放送されていたポンキッキーズという番組で「ピカソ」という曲の歌詞に「いいかどうかは自分で決める」というフレーズがあり、娘たちは「♪いいかどうかは母さんが決める♪」と替え歌にして歌っていたほどです。
「どうすることがいいんだろう?」と自分のことを自分で考えて、自分で決定するって、決して自分の好き勝手をすることではないわけで、でも、「させられる」のではなく「自分からする」生き方ってどういうことなんだろう??と母親である私の一言一言にことごとく反発する我が子を前に考え込んでしまいました。
ルールという線引きを取り決めても、いろんな状況があって、決めたとおりにはいかない・・。
我が家の子どもたちも「言われるといや!」です。よく「言いなりにはならない」という臨戦態勢になったものです。(今でも私が説教モードになるととたんに心のシャッターが下りてしまいます・・)でも、それを「いいよ」と子どもの言うままに受け入れるのも違う・・。こんな時に有効だったのは、「一緒に考えよう!」という姿勢です。これは取引とは似ているけれど違うものです。
こどもと同じ高さに立って「相談しよう♪」「そうしよう♪」という形で話し合います。今起きている親と子の対立(例えば熱があるけれど遊びたいと熱があるから早く帰って休んだ方がいい)について、「互いに気持ちよく納得できるような方法がきっとあるはずだから考えてみよう!」というスタンスで子どもにむかいあってみます。親の方から一方的に説得するのではありません。「熱がもっと上がるんじゃないかが心配」という親の側の素直な気持ちをつたえたりしながら、あーでもない、こーでもないとそれぞれの感覚で、いろんな方法を出し合い、そのやり方でみんなが気持ち良く納得できるかどうかを相談します。うまく解決方法が見つからなくてもいいのです。うちの子は親が親の言いなりにさせようとしない姿勢でいることを感じるだけで、少し気持ちがやわらぎました。子どもが求めているのは「自分の欲求がそのまま通る」ことではなくて、自分の思いを否定されずに正面から受け止めてもらえたという満足感なのだということにも気づかされました。
「そうか、少し外で遊びたいんだねぇ〜。」
「もうすっかり元気になっちゃった感じがする?」
「熱がもっと高くなりそうでとっても心配なんだ。」
「でも、お母さんは君の身体が心配だから外で遊んでいいよ〜って言ってあげられないよ・・。」
はじめのうちは、自分のわがままを通すことに懸命な子どもと、今まで親の思うようにさせるためにどうすればいいか?ばかりを考えていた私とで築き上げてきた対立の関係にすぐ戻ってしまって失敗ばかりでしたが、少しずつうまく転がっていくようになりました。
子どもの言葉にしっかり耳を傾けて、心から「いいよ」と言えないことに対して、「母さんとしてはそこはいいよって言えないんだけどなぁ」と自分の気持ちを伝えてみる・・。「だめ」でも「いいよ」でもない会話で、互いの気持ちをキャッチボールするのがいい感じです。
私は「親業訓練講座」で学びましたが、ペアレント・トレーニングでも、同じようなことを学べるようです〜。
「自分が納得できないと動けない」のはとても大事なことだと思います。心にひっかかったことをこうして「館」で自分の外にだしてゆっくり考えていきましょう。急いで答えをだす必要はなく、「そっか〜、そういうことかぁ!!」と自分の心にすとんと落ちてくる考えがきっとみつかると思います。
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